今回は8/18〜8/24の期間のデータを加えて、小児の新型コロナの新規陽性者数の全体像とトレンドを解析しました。
前回の情報は以下:
首都圏、大阪、愛知、福岡などの周囲の県で新規の陽性者者数が一段と増えた印象を受けています。
こちらの図は1週間あたりの19歳以下の小児の新規陽性者数です。
人口の多い地域とその近隣に多いのが分かります。
こちらの図は、10万人あたりに換算した新規陽性者数となります。
実数データとほぼ同じ分布ですが、先週と比べるとオレンジ〜赤の(人口あたりの新規陽性者数が多い)エリアが増えた印象があります。
|| 10〜19歳の新規陽性者数
10〜19歳のデータ(実数)はこちらになります。
10万人当たりの新規陽性者数は以下の通りです。
先週より感染者数が増え、赤〜オレンジ色の地域が増えています。
次に示す0〜9歳の新規陽性者数より多く、現在は10代に感染が広がっているのが分かります。
|| 0〜9歳の新規陽性者数
0〜9歳の新規陽性者数のデータはこちらです。
10〜19歳と比較すると、感染者の実数は少ないようです。赤色のエリアはありません。
10万人当たりの新規陽性者の数はどうでしょうか。
こちらも10〜19歳のデータと比較すると、感染者の実数、10万人当たりの数は少ないものの、週の推移では増加している印象があります。淡いオレンジのエリアがじわじわと増えていますよね。
|| 小児の新規感染者数(10万人当たり)のトレンド
次は、8/4〜24の3週間における新型コロナウイルス新規感染者数(10万人当たり)の推移を都道府県別に見ていきましょう。
沖縄、東京をはじめとした首都圏、大阪、京都、福岡など増加傾向です。
そのほかの地域も、基本的には右肩上がりのトレンドにあるようです。
北海道+東北エリア
北海道 + 東北地方のトレンドが色付けされています。
首都圏などに比較して検査者の数は、全体としては低い傾向です。
一方で、北海道と宮城県の増加トレンドが目立つ印象です。
関東エリア
関東地方のトレンドです。
見ての通りですが、東京、埼玉、千葉が非常に高い傾向。 群馬がジャンプアップしているのが気がかりな印象です。
北信越エリア
こちらは、北信越を中心とした県のトレンドです。
どの件も新規陽性者数は基本的には低い位置にいる&横ばいな印象。
山梨がやや高いのが気がかりなくらいでしょうか。
東海エリア
東海地方のトレンドです。
愛知、岐阜、三重は1週間で大きく増加しています。
静岡も上昇トレンドですが、その上がり方は、この四県の中ではやや緩やかですね。
近畿エリア
近畿地方を中心としたトレンドになります。
大阪と京都は上昇トレンドが強いです。
その他、奈良や滋賀も徐々に増加している点が気がかりですね。
意外!?と兵庫はそこまで高くはないようですが、いずれにせよ増加傾向です。
中国エリア
広島と岡山の増加傾向がやや気になるところですね。
鳥取や島根は非常に少ないようですね
四国エリア
四国のトレンド ベースラインは低いです。
高知の上昇トレンドがやや急速な印象があります。
九州と沖縄
九州(と沖縄)のトレンドです。
福岡が多いのは前述の通りで、佐賀、熊本、鹿児島も増加傾向にあるようですね。
新型コロナは大人がワクチン打てるので、ワクチン接種をしていただき、これ以上、小児の患者を増やさないようにすることが重要です。
12歳未満はワクチン未接種の集団で、感染のハイリスクグループになり得ます。
また、ワクチン接種の有無に関わらず、感染対策(手洗い、マスク、密を避ける)は怠らないという点も重要です。
*本記事は厚生労働省の「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」を参考に、管理人が独自に分析したものです。データや解析コードのダブルチェックは行っておらず、エラーの可能性がありますが、管理人は責任を負わないものとします(公式なものではなく、あくまで個人的な分析です)。
また、図表の著作権は管理人にあり、無断転用を行わないようお願いします。
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