心理カウンセラー 奥園 清香 の日記 -7ページ目

心理カウンセラー 奥園 清香 の日記

心理カウンセラー 
奥園 清香 の日記です。


心理カウンセラーとして、
日々感じること、出会った人、
感動したことなど、綴っています。

茅野市の方達が、

本当に心を一つにして取り組んでいる

「あいこちゃんを救う会」の存在を知りました。

昨日まで、自分をリセットするために

蓼科の自然で充電しようと山の中にいました。

来年、蓼科の山の大自然の中で

セミナーが出来るようにと

セミナールーム(山の家)を創っているので


その兼ね合いもあり、

現地の方との打ち合わせや

地元の人とのコミュニケーションを取っていたら・・・

『あいこちゃんに、コロンビア大学で

心臓移植を受けてもらい、

また、元の生活に戻してあげたい』という


切なる願いを聴きました。

茅野市の方達は、

とても優しくて、

みなさんが、いつも温かく

迎え入れてくれます。

そんな方達が、必死になって

募金を集めています。

http://aikochan.pw/index.html

6年間大きな病気もしたことのない女の子が

風邪をひいて、突然、「劇症型心筋炎」という

原因不明の難病になり、

心臓移植が必要となった・・・。

アメリカ コロンビア大学が

あいこちゃんを受け入れると言ってくれているのに

お金がなくて、まだ、医療が受けられない。

目標金額は 2億1千万円    (210,000,000円)に対して

9月16日現在: 51965933円 (51,965,933円)の募金額。

未来ある、かわいい女の子の

助かる可能性のある道が

見つかっているのに、

『手術が受けられない』こと

ご家族や、周りの方は、

今の、この、流れる時間の中で

どんなに悔しい思いで

あいこちゃんを観ているだろうかと、思うと、

1日でも早く、目標募金金額が集まるよう

微力ながら、私も、お手伝いをしたいと思っています。

もし、お時間ありましたら、

是非、あいこちゃんのHPを観て頂きたい。

茅野市の地元の方は、

皆さん、一生懸命に

あいこちゃんを救いたいと呼びかけて見えます。




あいこちゃんの病気 ↓

「劇症型心筋炎」

今まで健康に過ごしていた人が、最初は感冒症状を生じ、

数日後に突然心臓の機能が低下してしまう病気です。


誰でも発症する可能性があり、突然死の原因にもなっています。


原因はウイルスが、心臓を動かしてる

心筋に感染して炎症を起こすためと考えられています。




割合は、軽症から重症まで含めると

人口10万人あたり100人くらいです。




ただし、劇症化する割合や理由についてはまだ不明です。


発熱、咳嗽、嘔吐など風邪と同じような症状から始まり、

数時間から数日すると急速に心不全が進行して




倦怠感、呼吸困難、失神などを生じます。

突然心停止する場合があります。




急激に状態が変化していくため、

診断されるまでに時間がかかり対処が

遅れることもある怖い病気です。

http://aikochan.pw/index.html


今から、明日のセミナーの最終の打ち合わせを

マネージャーと行います。


明日のセミナーは、美容院の年間計画の中で

開催しているもので、

幹部の方々へ「ゆとり世代の教育について」

テーマに、4時間のセミナーを 開催します。


明日は、まとめのセミナーの前の

重要なポイントとなるところです。


社長の想い、

教育担当者の想い、

スタッフの想い、


数々の想いを聴けば聴くほど、

伝えたい事やトレーニングしたい内容は溢れ


今回も、ポイントの部分をどこに持っていくか

どこに重点を置くか、

まだ、まだ、ギリギリまで

最終のディスカッションをするつもりでいます。


私は、セミナー前に、

毎回、作り込みの準備をする時間を

長時間必要するタイプで、


講師である私自身が、バチッと、

パズルのピースが組み合わさるまでに時間も、かかり、

悩んで、悩んで、イメージして、


何度も何度も組んだものを、壊し

また、組んでみて、変えてみて・・・。


書けない作家みたいになってる私。

こんな私に付き合う周りは、

本当に大変です(笑)



セミナーは、芸術作品と同じで


素晴らしいものが出来るまでに準備する過程と

当日に受講される方の波動がピッタリ合ったとき


会場は、感動の渦に巻き込まれる。


でも、セミナーは「芸術作品を鑑賞した」で

終わらせてはダメで、


その後の、トレーニングなども含めて

どれだけ、現実の中に落とし込めるかが

重要だと思っています。


一昨日の金曜日の

美容院オープン前の研修も

AM9:00~14:30まで

休憩ほとんどなしで行いました。


5時間半です!


もちろん、皆さんからのご要望で

その時間ご依頼を頂いたのですが


セミナー中の、皆さんのエネルギーは

とても高くて、集中力もすごくて

講師の持っている力を

受講生の方が、引き出してくれて、


自分の思っている以上の

セミナーになっていました。


セミナー中、

ハッと気づいたら、

時計の針が2時30分!


「それだけしゃべって、まだやるか?」

と自分に自問自答しながら

10分延長(苦笑)


終わった後に、スタッフの皆さんが

「あっという間だった!!」

「もっとやって欲しかった。。。」

「1年前からの夢が叶いました」


幸せです。

本当に、有難いと思います。


こうやって頑張る美容師さんと触れ合えば触れ合うほど

美容師さん大好き。って思います。


この大好きな美容師さんのために

私には、何ができるんだろう?って、

エネルギーが湧いてきます。


ありがとうございます。

いつも、感動して、感謝しているのは

私のほうです。

今週も、いろいろな経営者の方とお仕事をさせて頂く

機会を頂いているのですが、


やっぱり、素晴らしい方だなぁ…と感じる瞬間が多く、

輝いている経営者の方のそばにいられることを

幸せに感じます。


そんな風に感じるエピソードたくさんありますが

その中で、1つ。


事務所で、

会社の幹部対象のセミナーを

朝から開催した際に


社長が、席に座られたので、

アイスコーヒーを お出ししました。


「わぁ~、今朝は、バタバタしてて

朝からコーヒー飲んでなかったんだ~

嬉しい!ありがとうございますー」


って、ただ、コーヒーを出したことに

こちらが思っている以上のお言葉をかけてくださる。


文章では、声のトーンやニュアンスが伝えられないので

表現が難しいのですが、


この言葉で、部屋の雰囲気がガラッと

プラスの空気になるというか

ポジティブになるというか・・・


こんな言葉が自然に出せること、

この社長に、惚れてしまうよなぁ。。。なんて

シミジミ思ってしまいます。


この社長の会社の理念の中に、

この社長のお姿がきちんと言語化されています。


社長の普段の行動をそばで見ていると、

社長自身が、まず、理念を守っているお姿の象徴だと感じるのです。


だから、会社もスタッフも伸びています。




今日、ある美容師さんに、

「先生は、お休みあるんですか?」

「先生は、疲れないんですか?」


と、聴かれました。


この問いに対して、

私の答えは、両方とも限りなく「No」に近いです。


お休みは、ほぼないし

ほとんど、疲れを感じません。


その理由を、質問してくれた美容師さんに

話しながら、自分で気づきました。


今の自分は、お仕事したい方とだけ、仕事をしている。


仕事を選択できるようになってから、


相手のことを、自分が、「心から想える人」とだけ

仕事をさせて頂けるようになってから


本当に、幸せな毎日になったんだと。


この自分の気持ちをお返しできるよう

今、サポートさせて頂いている方達の

お役に立てるように、

もっと、もっと、努力したいと強く思う一日でした。

先週、木曜日に、
朝4時半起きで、
日帰り蓼科へ。

ご縁あって蓼科で、
別荘を所有することが出来て、

来年から、セミナー会場として
活用できるように現在、リフォーム中。

森の中にある
素敵なお山のお家に、
大工さんのお仕事を、
観に行きました。

山の中に、響く、
トンカチ🔨の
カンコンカンコンという音が
心地よかったです。

このお山のお家、
今年は、友人やスタッフ、
お世話になっている皆さんと
プライベートで、使いながら、
山の生活に慣れていき、

来年の、セミナー開催に向けて
準備をしようと思っています。

今は、床や、壁が、出来ているくらい…。

また、古い別荘が、
生まれ変わる
Before Afterを、
ホームページに、
まとめていきたいです。


先日、カウンセリングに訪れたクライエントさんの

終結を迎える最後のカウンセリングで


クライエントさんが、

私とのカウンセリングで学んだ数々のことを

フィードバックしてくださった。


「全ての人に好かれようと思うから、苦しい。


たくさんの人を求めるより、

自分のことを本当に解ってくれる人が

2人か3人いればそれでいい。


その言葉が、とても自分を楽にした。

その言葉が、自分を自由にした」


そう言ってくださった。


私が、生きていく上で大事にしている言葉の中に



ずっと年をとってからの日のために、


雪が降ったから


茶でも飲みにお出でくださいと言えるような、


そういう老後の友だちを三、四人つくって置きたい、


男でも女でもいいから


そういう友だちを三、四人ほしい。


それにはお婆さんになってしまってからでは遅い、


今からそれを心がけて置きたい。


島崎藤村「身のまわりのこと」
『藤村随筆集』より



自分が大事にしている言葉は、

いつの日か、

自分の心の中の言霊となり

知らず、知らずのうちに

目の前の人の力になっている。


そんな風に感じます。


クライエントさんと出逢い、

苦しい時間を共に歩み、

過去を乗り越え、

たくさんのかけがえのない瞬間を共にした後、


カウンセリングを、終結するときは

少し、寂しい気持ちもありますが、

本当に、幸せな気持ちで満たされます。


終結した皆さんの毎日が幸せで、

幸せの瞬間に

幸せだと感じられる毎日を

送ってくださるよう、切に願っています。


大変、お世話になっていた先生
数々の顧問先を
共にサポートしている先生が、

日曜日の朝、トライアスロン中、
スイム、1300mのところで、

泳ぎが止まり、
他界されてしまった。

心臓が、止まった。


あまりに、突然で、

連絡をもらった駐車場で、

何が起きたかも分からないまま、
泣き崩れてしまった。


先生に、帰ってきて欲しい。

「ちょっと、心臓が、
止まっちゃってさー」

って、いつもの笑顔で
言ってくれないだろうか。


今夜は、先生のお通夜だったのに、
セミナーの講師がある私は、

セミナー前に、お通夜に行けば、

自分が、壊れるだろうと思い、

お通夜に行けなかった。



明日のお葬式に行けば、
イヤでも先生がいない現実を
受け止めなくてはいけない。


先日、先生と打ち合わせをした際に、

毎回、私に、やったほうがいいと
先生が、思っている新しい企画を
また、話してくださった。

でも、私は、毎回、自分の身分は、
そんなことする立場ではないと遠慮し

その時も、笑って、

「ありがとうございます」

と、交わしてしまった。

あれが、最後になるなら、

なぜ、
「やります」って、
言わなかったんだろう。。。



自分を悔いながら、
先生に、聴きたい。

今週の先生との
打ち合わせ、どうすれば、
いいんですか?

一緒に、やってる
数々のプロジェクト、
どうすれば
いいんですか?

このブログの記事に、
先生がいつも通り、
いいね、を、押して欲しい。




本当に、淋しくて、

受け止められない気持ちで、

ただ、ただ、淋しくてたまらない。


今の自分の気持ちを
表わす、日本語が、見つからない。




昨夜は、美容院経営者、美容関連会社の方に向けて

テーマ、「心と身体の健康について」

お話させて頂きました。


本当に有難いことに、

2011年から

4年間連続で、講師として呼んでいただき

今回で、4回目の講演でした。




この会は、美容経営者の勉強会の集まりで

実は、昨夜教えて頂いたんですが

80歳の方、昭和16年生まれの方・・・。


どんな年齢や環境になっても

勉強を続けられているお姿に

頭が下がります。


ここに集まってる経営者の方々は、

本当に、活力にあふれていて


女性は、キレイで、皆さん、現役の美容師さんとして

現場でお客様と向かい合って見える。


毎回、会場に入った時の

プラスのエネルギーと穏やかな空気に、


講師で出掛けた私が、癒され

エネルギーをもらって帰ることを


心が感じます。




講演会が終わってからの食事会のときに、

80歳の女性経営者の方が


「朝、起きて、


今日も仕事出来る!と嬉しく


毎日幸せに思う


仕事大好き!!」



と、話してくださいました。



この研修の中で

心と身体の免疫力診断テストを行いました。


このテストで、45点以上ある方に対して


セミナー中に、免疫力を上げる改善方法を

お話しようと考えて


セミナーの構成を創っていったのに・・・


この勉強会の経営者の方は

みんな20点以下、

素晴らしい!


全員、免疫力・バツグン!問題なし!でした。


こんな受講生初めてです。


驚きです。




・ストレスをためない生き方

・身体によい食べ物を食べる

・素晴らしい仕事をする・・・


私が、話そうと思っている

全てが、もう出来ていて、


健康で幸せに生きる術を

もう、身に付けられている。


私が教える側ではなく

私が学ぶべきことをたくさんお持ちの方達でした。


頭が下がります。


皆さんと関わらせて頂くと

20代、30代で悩んでいることなんて

その先の、70代、80代に

こんなにイキイキした幸せな時間が待っているなら


やっぱり、美容師さんの仕事って

素晴らしい、

ひとつのことを、やり続けることって

素晴らしい、と、思います。


6月2日、リボネットの講演会で

秦野るり子さんをお招きして講演会を開催し、


素晴らしいお話を聴かせて頂きました。


タイトルにも書きました、


「年間32万5000人が、がんという病と闘いながら

職場で働いているという事実」


がんの再発や術後の経過、検査の結果を

常に不安、心配に想いながら

「働いている」という事実。


今まで、私は、カウンセラーとして

カウンセリングの時間の中で

クライエントさんからお話して頂くという


貴重な、限られた、非現実の時間の中で

お話を聴かせて頂いてきました。




私の目の前のクライエントさんも

カウンセリングルームから一歩出たら


現実の世界の中で、


自分の抱えている不安や問題を

表には出さないで、


現実社会、日常生活の中で

どれくらい苦しんでいるんだろう?


と、本当に考えさせられました。




職場で、自分が「がんという宣告を受けた」ことを伝えたら


出世に響くかも・・・


今のプロジェクトから外されるかも・・・


同情されるのはイヤだ・・・




いろいろな、個人個人の事情があって

職場や、家族に、自分の病気を話せない人もいる。



苦しいことを「苦しい」と言えない「苦しさ」


その苦しさを

聴いてもらえることが一つの癒しになる。


美容師さんの役割、

聴いてくれることが、癒しになるんです。



秦野さんの言葉、


カラッと、話されるお人柄の奥に


深い、深い、心が伝わってきて


本当に、心を打たれました。




最近、心理カウンセラーとして


会社の会議やミーテイングに参加させて頂いたり

幹部のカウンセリングを行っていると


スタッフ(社員)が


「グチを言う」

「悪口を言う」


という話を、よく耳にします。



最近、立て続けに、

このようなテーマ(ニュアンス)の話が多いので

ブログに書こうと思いました。




「グチを言っている環境をどうにかしたい」


「悪口を言わない関係づくり、

チームワークを良くするためには、どうしたらいいのか?」


「グチをなくして

職場の環境を改善するためには、どうしたらいいのか?」




最近、いろいろな会社で、こんな相談が、続きました・・・。





そもそも、グチとは何なのか?


※ 愚痴=言ってもしかたのないことを言って嘆くこと


辞書にはこのように書かれています。




グチが出る環境の改善・・・の

解決策は・・・




私は、スタッフの話を

グチだと受け止めている


受け取り手の問題だと思っていて、


スタッフが、話す話し

話してくれることを


「愚痴」として

受け止めている、

上司や先輩に問題があると思うのです。




スタッフは、グチを話しているのではなく


「事実」を話していると思ったら・・・。



スタッフは、現場で起きていること

スタッフ間で起こっていることを


「事実」として話していると思ったら・・・。



上司や先輩が、

その話を聞きながら、


「グチ」や「悪口」と思って聞いているから、


目の前の相手が、

『マイナスを吐いている』と、


聞いている人の

『心』が受け止めていると思うのです。



マイナスな話を

目の前の人から


「聞かされている」って思っているから

上司は、その話を聞いていて、

きっと、すごく疲れていると思います。


しかも、そういうときの「きく」は、きっと、

「聴く」という、

その人の心の声に耳を傾けて

「聴いて」いるのではなく

ただ、音のように、話を聞いている

「聞く」だと思います。



目の前に起こっている

現象の受け止め方を変えること・・・。


トレーニングですぐにできます。


意識を変えればすぐにできます。





目の前の人は、


「グチ」を言っているのではない


「事実」を伝えてくれている。




そして、聞いている本人が

話してくれている相手に対して


敬意を払い、大事な話を

こちらに伝えてくれていると思ったら、


同じ時間が、

どれだけかけがえのない時間になるか・・・。






私は、カウンセラーをやっていて、


「そんなに長時間人の悩みを聴いていて疲れるでしょう?」と、

周りから、よく言われます。


それは、

『カウンセリングは、

きっと、悩みを聴いたり

マイナスなことを聴いているから

「疲れるだろうな・・・」』という


その人の価値観で

そのような言葉が出るんだと思うのですが



カウンセラーは、

カウンセリングの時間の中で


クライエントさんの

とっても大切な話を聴かせて頂き


その時間の中から、問題の糸口や

解決策を探す行程は、


話してくださる方から

パズルのピースを頂いて

そのパズルを組み立てていくような気持ちです。


パズルを組み立て、

完成の絵(ゴール)が見え始めた時


何にも替え難いくらい

カウンセラーとして、幸せの瞬間です。




そのゴール(=幸せ)を知っているから、


話してくださる方の

事実を受け止め

共に歩んでいくことができると信じています。




グチという言葉を使うことを

止めてほしい。


その言葉に、マイナスなエネルギーがあるから。



自分の周りに、グチをこぼす人や

悪口を言う人なんていないんです。



自分の心が、そのように受け止めて

ただ、マイナスな気持ちになっている

ただ、それだけのことだと、私は思います。



自分の言葉を

一番そばで聴いているのは、

自分自身。


自分を元気にする言葉を

自分に聴かせてあげてほしい。。。


そんな風に思います。






6月2日に、リボネット講演会でお招きする

秦野るり子さんの記事をブログに掲載いたします。

秦野るり子さんの乳がん発見から

手術のこと、副作用のこと、

様々な体験がつづられています。


文章は少し長いですが


お時間のおありのときに、

お読みいただけたら・・・と思います。


6月2日、リボネットの講演会は

まだ、空席がございます。


一人でも多くの方にお話を聴いていただきたいと思っています。


ご予定が可能な方は、是非、ご参加頂けること

心よりお待ちしております。


宜しくお願いします。



↓当時、ウイッグを着用されている

秦野るり子さんの写真です。

同期入社のカメラマンが撮ってくれたウィッグ姿の写真


読売新聞 同期入社のカメラマンが撮ってくれた
ウィッグ姿の写真。
退院5日後から出社した秦野さんは、
抗がん剤治療も仕事と並行して受けた。
髪がいつ抜けるかと通勤にはスカーフを常に携行し、
ウィッグは「せっかくだから」と
おしゃれなカラーのものを選んだ






がんに負けずに生きていく」思いを発信


世界最多の発行部数を誇る読売新聞。


大手の新聞社ではめずらしく医療の専門記者を

擁する「医療情報部」があり、


きめ細かな医療・介護・健康情報を読者に届けている。


インターネット上でも、サイト「yomiDr(ヨミドクター)」を展開。


新聞で紹介した記事の再録のほか、


たとえば「病院の実力」という疾病別に手術件数や温存率、


同時再建手術数などの調査項目ごとに


病院の治療実績を紹介するコーナーや、


ウェブ独自のコラムやブログなど、


健やかに過ごすために役立つ記事が満載だ。




なかでも人気のブログが、


同新聞社で長年国際報道に携わってきた


記者・秦野るり子さんの


『がんになって分かったこと 女性記者の体験記』。


そう、秦野さんは乳がんの体験者だ。




サイトの担当者から、ブログでの発信を勧められ、


「医療専門記者ではないけれど、


1記者の思いを伝えることが


乳がん体験者の役に立つのなら」と、



手術後1年を過ぎたころから連載を始め、


読者からのコメントに応えるなど、


双方向性のあるブログを発信中だ。




ブログでは、医療専門記者ではない秦野さんが、


1人の患者として再発・転移の可能性に怯えながら、


元気に暮らそうとする日々が率直に綴られている。




がんになって初めて生じた素朴な疑問や取材を通して


分かったことなどを発信することで、




「がんを患っている方やその家族・友人などと共に


『がんに負けずに生きていくこと』を考えてみたい」と、


ブログ冒頭に記している。



喪失感を見越し同時再建できる病院を選ぶ

ローマ支局の特派員時代はカソリックの総本山バチカンに取材を重ねた
バチカンの内部にて。ローマ支局の特派員時代はカソリックの総本山バチカンに取材を重ねた





バチカン-ミステリアスな神に仕える国
















 その歴史と生の現状を
 日本人にわかりやすく、
 1冊の本
 ( 『バチカン──
 ミステリアスな「神に仕える国」』
 中公新書クラレ)
 にまとめた












新聞記者として昼夜のない報道の世界にいた秦野さんは、


乳がんになるまでは大きな病気をしたことがなく、


がんになると思ったこともなかった。



それでも30歳を過ぎたころから年1回の人間ドックを受け、


乳がん検診では触診を続けていた。


2010年の年明け、住まいのある自治体の広報紙を読んでいたところ、


無料の乳がん検診の知らせに目がとまった。


「住民税を納めているわりに、区民として恩恵を受けた感じがしない(笑)。


『区民税をちょっと取り返すために、


マンモグラフィでも受けようか』というぐらいの


軽い気持ちでした」


それ以前にマンモグラフィを受けたのは、


20年前のワシントン特派員時代のことだったという。




検診は、2月8日。


左胸上部に「異常あり」の結果から、


2次検査の穿刺吸引細胞診)へ。


しかし、1週間後に出た結果は、「がん」だった。



その場で大きな病院への紹介状を書いてもらうことになるが、


万一に備え、前日に先のサイト「ヨミドクター」の


「病院の実力」で病院を

チェックしていた。


そこで手術数・同時再建手術数ともに多く、


会社から通いやすい立地の病院を選んだ。



「第1に、同時再建手術数の多い病院なら、


QOL(生活の質)の面で女性の立場を


理解してもらえるのではないかと


考えたんです。




また、もし手術となるならば、乳房を切除した状態のままでは、


きっと喪失感に囚われるだろう。


それは絶対に嫌だったし、人工的な乳房であろうとも、


乳房を再建することでまずは自分を騙して、


精神的なショックを抑えられるものなら抑えたい。




この胸を自分で見て、『自分の胸だ』と思えることが、


私にとって乳がん治療で最低限守りたいことでした。


だから、同時再建手術数の多い病院であることが、


病院選びの基準になったのです」




穿刺吸引細胞診

乳房内のしこりに細い注射針を刺し、細胞を吸引して行う精密検査




乳房全摘と同時に再建を即断

3月20日に受診。たまたま空きがあり、手術日は半月後に決定した。


その後は、診断の確定や治療方針を決めるために、


CTMRI、マンモトーム生検)など、


次々と検査が組み込まれ、あれよあれよという間に、


手術日が近づいてきた。



術前の見通しでは、秦野さんの左胸上部のがんは、


大きさ約2センチ程度。





リンパ節転移はあるかないかの判断がつきにくく、


病期はリンパ節転移がなければ1期、あれば2期だとのこと。


部分切除が考えられるケースだが、




がん細胞の顔つき、つまりがん細胞の悪性度が高い、


ということだった。



実際、術後の病理検査でグレード3と悪性度が


最も高いという結果が出ている。



術前の化学療法は行わず、左乳房全摘出術が選択され、


術中にリンパ節転移の有無を確認するための


センチネルリンパ節生検を行うこととなった。



「乳房再建を視野に入れて病院を選択していましたから、


『全摘』と告げられても、


あまり悩むことなく受け入れることができました。




素人考えですが、全摘なら左胸は



局所再発の心配をしなくて済みますから。




それに、CTなどの検査を担当した女医さんから、


部分切除では乳房がへこんでしまうことがあり、


全摘して同時再建したほうがきれいな形になる、


と言われたことが心に残っていたからだと思うんです。





乳房再建についても、


全摘の手術と同時に行う『1期的再建術』を希望し、


人工乳房を使うインプラント法を選択しました」




こうして、気楽な気持ちで受診した20年ぶりの


マンモグラフィ検査から


ちょうど2カ月後の4月8日、秦野さんの手術が行われた。



マンモトーム生検

マンモグラフィを行いながら、

得られた画像から病変位置を特定し、

針を誘導して細胞を採取する検査




トリプルネガティブと告げられて


ローマ支局の特派員時代から親交が深かったローマ在住の友人が、お見舞いに送ってくれた帽子

秦野さんから「大変なことになった!」という知らせを聞いて、

ローマ支局の特派員時代から親交が深かったローマ在住の友人が、

お見舞いに送ってくれた帽子。

同僚や知人などからもらった手紙や励ましの贈りものは、

いまも手元に置いてある




手術の結果、リンパ節転移がなく、


大きさも2センチ以内に納まり、病期は1期。




術後の治療は抗がん剤とホルモン療法を行う


治療計画が決まった。




しかし、手術で切除したがん細胞の病理診断で、


女性ホルモン受容体の有無などを調べて


ホルモン療法が適応かを調べたところ、


トリプルネガティブに近い」ことがわかったのだ。



「『あら、ステージ1だったの、キャー、うれしい』



なんて喜んじゃって、


トリプルネガティブのことは何も知らなかったんです。





退院してからインターネットで調べたら、


『これって、まずいんじゃない……』と、


けっこう落ち込みましたねぇ」




トリプルネガティブ」とは、


乳がんの発症と増殖に関与する


3つの因子、女性ホルモンの



「エストロゲン受容体」と「プロゲステロン受容体」、


がん遺伝子「HER2」、




これらとまったく関係なく発症しているタイプの乳がん、


つまり3つの因子が陰性(ネガティブ)の場合を指す。



トリプルネガティブは、ホルモン療法も、


がん細胞を直接攻撃する分子標的薬も効果がなく


予後が悪いとされているのだ。



秦野さんの場合は、


エストロゲン受容体が「+/-」、


プロゲステロン受容体は「-」、


HER2も「-」で、「トリプルネガティブに近い」という診断だった。



「インターネットの情報はどれが正しいか分からないけれど、


たとえば『トリプルネガティブ』『生存率』と打ち込めば、


はっきりと答えが出てきてしまう。




知りたくはないけれど、知りたい──。


インターネットにかじりつく患者さんの気持ちが、


痛いほど分かりました」



トリプルネガティブに近いけれど、


数値上はホルモン療法が適応になる。


これが国際的な標準治療だった。





11日間入院し、退院から5日間で職場復帰。


秦野さんは、日帰りでの抗がん剤治療を術後約1カ月でスタートさせた。



ファルモルビシン)とエンドキサン)を組み合わせた

EC療法」を、3週間空けて投与する1クールを4回繰り返した。



最終回の4回目は8月10日。



「抗がん剤治療は、吐き気などの副作用を止める薬はいっぱいあって、


思ったより楽だったのは幸いです。


ただ、副作用を止める薬の副作用のほうがすごく強くて(笑)、


顔が腫れ上がることもありましたよ」




9月に入るとホルモン療法がスタート。


女性ホルモンのエストロゲンを作る酵素をブロックする、


フェマーラ)という薬の服用だ。



この薬の副作用が、秦野さんには


抗がん剤治療よりもきつかったという。


服用を始めてからすぐ現れた関節の痛みとめまい。



「更年期障害が何倍にも増強して押し寄せてくるようでした。


わざわざ人工的に更年期障害を作り出すって、


これはどうなんだろうと疑問が湧きました。



そのうえ、抗がん剤で現れた味覚障害は、


終えたら味覚が戻ってきたのに、


フェマーラを飲み始めたら、また味覚障害に。



抗がん剤のときほどひどくはないが、

「おいしさ」の微妙な差が分からなくなって……。



『お気に入りのお店のおいしい料理を食べているのに、


そのおいしさが全く感じられない』。



私は食いしん坊だから、それが悔しくて。


味覚障害はフェマーラの副作用には挙げられていないそうで、


専門家によると他に原因があるようです。


でも、そもそもトリプルネガティブ


近いからホルモン療法の効果はないかもしれないと


不信感を抱いているところに、こんないやな副作用。



この状況を、5年も10年もがまんしなければならないのは、

あまりにもつらすぎる。


もう止めよう、と主治医にホルモン療法の中断を申し出たんです」




主治医は、「あなたの治療は抗がん剤がメイン。


これは私見だが、もしも再発・転移したとしても、


その理由としてホルモン療法の中断は


大きな意味を持たないのではないか」と


容認。



ホルモン療法を始めてから5カ月後のことであった。



フェマーラを止めたら、


あの副作用から解放されて普通の状態に戻り、


いたって元気に過ごしています。


この状態が続いてくれることを願っていますが、


再発・転移への恐怖が消えたわけではありません。


いつその恐怖に耐えかねて、



ホルモン療法を再開したくなるかもしれない。


だから『中止』とは言えない。


迷っている気持ちを素直に表わして、『中断』って言うことにしているのです」





ファルモルビシン=一般名エピルビシン
エンドキサン=一般名シクロホスファミド
フェマーラアロマターゼ阻害剤の1つ