素晴らしい感性とセンスをお持ちのアートディレクターの方と
久しぶりにお会いしてお話をする機会をいただきました。
普段の自分の周りにいる仲間とは
言葉に対する表現力も違うし、社会を観ている見方も違っていて
いつも、彼から本当に刺激を受けます。
今回は、最近、彼が感じる
現代の人の「力」について話しをしたことが印象に残っています。
彼は、最近の日本の人を見ていて
自然の中で「生きる力」や「動物的な感覚」が
とても鈍くなっていると感じるそうです。
動物的な感覚と言うのは・・・
「危険を感じ取る力」
「生きるための生命力」
「自然に対する姿勢」
「仕事や芸術に対する感性」
「自分の身体に対しての感性」・・・etc
私たち人間の本来持っている動物としての能力のことを言っています。
現代の文明が進歩し、当たり前ですが、
電気がつくこと、料理をするときの火も簡単に点けられる事
便利さと引き換えに、自分の能力を使わなくても良くなり、
現代人は、頭を使わなくて良くなった。
パソコンや携帯電話が普及し
いろいろなものを感じ取る力が弱くなった。
実は、人間は退化しているのではないか?
彼は、真っ白な紙に、どんどんアイデアを書き込み
そのアイデアが、アートで、作品になっていきます。
そのアートは人の心を動かし
優しい気持ちが伝わってきます。
そういう感性、動物的な感覚・・・
「アイデアが、ある時、突然降りてくる!」
って感じることがあるそうです。
先日、お話を聴いた漫画家の方も
同じことを言われていたことを思い出しました。
「漫画のアイデアは、
突然、溢れてきて・・・
僕のところに漫画の神様が降りてくる!!」って。
私も、アーティストではないけれど、似たような体験をよくします。
クライエントさんのケース記録とにらめっこをして
どんな風に、これからの、カウンセリングを展開していくか
腕を組みデスクで考えているとき・・・
「神様(?)が降りてきて、光を見せてくれるような感覚・・・」
「ここがポイントだな・・・って心がわかる瞬間」
「ジクソーパズルの最後のピースが見つかって絵の全体が見える感覚」
こういう動物的な感覚を研ぎ澄ませていくことが
とても重要で、日々、アンテナを張っていないと
出てこないというのです。
こういう感覚は「感じる力」がないと
意識を持って生きていないと、感じることが出来ない・・・と
彼と話をしていて共感できる部分でした。
◇彼の話の中で、なるほど・・・と、思った話・・・。
昔、日本では、「神」の存在・「お化け」がいるとか「妖精」がいるとか・・・
そういうことを信じていた人が多かった。
でも、今の社会では科学的に証明できない・存在しないと言われている。
昔の日本人は、どんなものにも「神が宿っている」と思っていて
神様や霊、目に見えないものの力を信じていた。
彼の説は・・・
もしかしたら、本当に、そういうものの存在はあって
私たちが現代社会の中で、感じる力が弱くなり
動物的な機能や、感覚が鈍くなって
そういうものを感じる力を失ってしまったから
その存在も見えないし、感じないし
科学的には「証明できない」=「いない」ということに
なっているのではないか?というのです。
私はカウンセラーとしてクライエントさんと
向き合う時間の中で、感じる力が強いからこそ
繊細だからこそ、この社会が生き難いのだと
感じることが良くあります。
研ぎ澄まされた感性を持っていらっしゃることは
素晴らしいことなのに、他の方より多くを感じ取ってしまったり
傷ついてしまう回数が多かったり・・・。
繊細がゆえに、目に見えないものを感じる力が大きいと思うのです。
私がお会いしたクライエントさんの中で
「霊が見える」「○○の存在を感じる」
そういえば、そんな風に話してくださる方が
少なくなかった・・・と思いました。
動物的な感覚が鈍くなったことで
目に見えるものばかりを信じるようになってしまった私たち。
今、ここに妖精が飛んでいたら・・・。
もし、妖精を見ることができる感性を私が持っていたら・・・
人生は、今よりもっと楽しくなる感じがしました。
昔の日本人が、どんなものにも神が宿っていると信じて
物を大切にして、人を大事にしていたとしたら・・・
現代の日本人に、心が、感性が戻ってくるといいな・・・。と思いました。