巷には、おすすめ○○10選、というかんじの広告ページが溢れています。特にスピーカーのものは酷いの一言です。
たとえばこれ、うーん、どこからが高級なんでしょう。10万円を超えれば十分高級と書いてありますが、まあ、一般的にはそんな感じかも。
これにならって、ちょっとパロディーを。でも、できるだけ参考になるように書いてみます。
DOCONO版 高級スピーカー6選
高級スピーカーの定義はかなり困難です。予算によるでしょうし、すでにお持ちのオーディオ機器にもよるでしょう。現代のハイエンドスピーカーの値段はそれこそとんでもない事になっています。ハイエンドスピーカーとして有名な、YG acousticsやMagico、WilsonAudio、Avalon Acousticなどのスピーカーは最低でも100万円からという感じで、ついに1億円越えのモデルも出てきてしまう始末です。しかし、一般の方に取って、スピーカーだけで、10万円を超えるとなるとかなり躊躇するでしょうし、もし買うにしても出来れば良く聴いてから買いたいと思う値段でしょう。
ここでは、これまで私が聞いてきた20万円以下のスピーカーで、これを買えばしばらく(5年以上)は楽しめるだろうというスピーカーを中心に候補を挙げてみます。
私なりのおすすめ順の逆順になれべています。No1が最もおすすめ、No6は6番目という事です。ほとんどのスピーカーが、マニアの方であれば絶対に外せないとおっしゃるような一般的なスピーカーです。
No6. JBL 4309
良く、JBLのスピーカーは音が前に出てくると言われますが、このスピーカーを店頭で聴く限り、その印象は変わりません。対照的なのはACE30で、これは空間に音がちりばめられる感じなのですが、このスピーカーはもっと迫力を持って空間全体を音で埋めていく感じがしました。それほど時間を掛けて聞いていないのですが、かなり魅力的な音に感じました。これが好きな人はこれじゃ無きゃダメという方が居そうです。このスピーカー以外はどちらかというと音を空間にちりばめる感じのスピーカーで、これは私の好みによります。
No5. B&W 707S2
B&Wという英国のメーカーのスピーカーです。B&Wのハイエンドスピーカーにはノーチラスというそれこそ、アンモナイトの上にラッパが3つ連なったような形のスピーカーがあり、これを4つのアンプで駆動するというそれこそ夢のようなシステムと夢のような音を効かせてくれる凄いスピーカーがあります。
その下に現実的なハイエンドモデル,800シリーズ、中位機種の700シリーズ、エントリーモデルの600シリーズがあります。707S2は中位機種シリーズの末弟になります。大きさはDali Menuetよりも少し大きいぐらいです。
音はかなりかっちりした感じで、特に高域が明瞭です。人によってはきついと感じるかも知れません。シンバルなどがこちらに向かってくる感じです。仕上げはローズウッドと、ピアノブラックがあり、ピアノブラックの方が多少価格が上で音もいいと言われています。私はローズウッドを所有していました。
No.4 Dali Menuet
本来は、Menuet SEのほうが繊細で良いのですが、値上がりして今や20万円を超えてしまっていますので、ここはMENUETで我慢します。このスピーカーは、小型ですが、非常に奇麗な高域とまあまあの低域、充実の中域きという感じで、まず失敗が無いと思います。クラシックなど、弦楽なども楽しく聞くことが出来ます。
DALIはオランダのメーカーで安価なモデルは、中国などで作られていますが、MenuetはMade in Nederlandで、オランダ製です。これもポイントかも知れません。
No 3 Paradigm Premier200B
非常にバランスが良く、どんなソースでもそつなく再生できます。ただ、使った感じだと、かなりエージングに時間がかかりました。はじめは全く音が広がらず、なにこれって感じだったのですが、100時間を越えた頃からようやく音がほぐれだして、最後は、その頃手持ちのスピーカー、707S2、Lumina I、Paradigm Premier 200Bの3機種の中では、最もポップスを再生するには適した感じになっていました。
クラシックを余り聴かない方で、低域を重視されるのであればこのスピーカー一択かも知れません。
No2 SonusFaber Lumina I
非常に売れている、世間的にはおすすめスピーカーの最右翼です。実際、私も所有しており、試聴がすんだら売ってしまうつもりで居たのですが、そのデザインの良さ、弦を再生したときのなんとも言えない奇麗な音、そして何より、非常に不思議なのですが、「ここが聴かせどころだよ」という曲の持つ美味しいところを、なぜかスピーカーが提示してくれる感じがして、どうしても手放せずにいます。
音の特徴は、高域よりで繊細な音です。クラシックだけで無く、ボーカル物も良い感じに再生してくれますが、やはり、このスピーカーの最も得意とするのは小編成の器楽曲だと思います。ピアノや弦楽曲などはもう夢見心地の音を聴かせてくれます。この値段でこの音は本当にお買い得だなと思います。原音再生かと言われると、多分そうではないのですが、うっとり出来るのです。
ですから、居間でくつろぎながら静かに音楽を聴きたい、とか寝室で静かな音楽を楽しみたい等という人にはうってつけです。
もう一点、このスピーカーの良い点は低音が余り出ないという所です。曲の雰囲気が損なわれない程度に、ある程度は出ているのですが、量が少ないので隣の部屋への音漏れが明らかに少ないと感じます。ですから、集合住宅にお住まいの方で、ある程度いい音で音楽を聴きたいというのであれば、これ以上の選択肢は無いと思います。
かなり、おすすめです。
No1 PIEGA ACE30
以前から気になっており、最近購入したPIEGA ACE30。今のところ、LUMINA Iと並んで最も気に入っている小型スピーカーです。
LUMINA IとACE30を量販店などで並べて試聴したら、9割の方がLUMINA Iを選ぶと思います。ACE30は一聴すると高域がこもって聞こえるのです。ネット上にあるこのスピーカーのレビューには、音がこもっている、という記載が数多く存在します。確かに高域が目立たないという意味ではこもって聞こえることもあるかも知れません。
しかし、このスピーカーの音は他の10万円クラスのスピーカーとは一線を画してます。サイズは最小なのですが、まず中域が非常に充実しており、低域も重低域はほとんど出ていないのですが、そこそこの所までは十分に出ており、はるかに筐体の大きなParadigm Premier200Bと比べてもそんなに劣るとは思えないぐらいの量感を感じます。この辺は上手いなと思います。特筆すべきは、音が空間に配置されるその配置がハイエンドスピーカーのそれとほぼ同一なのです。もちろん、例えば私が所有するYG acousticsや以前のDynaudio Confidence C2等と比べると、配置された音の細部はつぶれており、はっとするようなリアリティーはかなり劣りますが、それでも、これまで聴いたことがない程、音の分離がよく感じるでしょうし、少なくともここに上げた他のスピーカー達とは全く異なる聞こえ方をするのです。
私としては、このスピーカー、もっと売れれば良いのにと思いますし、B&W 707S2や606を買うなら、絶対こっちの方が良いと思います。
という訳で私が実際に聞いて、これはスピーカー選びの時に聞いた方が良いんじゃ無いのと思うスピーカー6選でした。
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