Mutec MC3+USBを導入しました。一番の目的は、Blusound node2iで聴くAmazon Music HDの音をよくしたいという目的です。
現在、ストリーミングサービスはTidalが多くの器機に対応しているものの、Amazon Music HDやiTunesというロスレスで日本の楽曲を多く提供してくれているストリーミングサービスに対応した器機はごく限られています。AirPlay経由の再生であれば結構な器機が対応していますが、残念な事に私の経験上、AirPlay 経由ではかなり音が劣化してしまい、とてもCD等の代わりにはなり得ません。(その意味で、SMLSのAO200は画期的です)
今のところ、iTunesのロスレス再生に対応した器機はなく、PC経由のみ。Amazon Music HDはD&Mホールディングスのマランツ、デノンが対応しており、また、カナダのBlusound も対応しています。使い勝手は圧倒的にBluesoundのBluOSに軍配が上がりますし、ストリーマーとして使うなら、音質を考えてもnode2i一択だと思います。
という事で、我が家のBluesound node 2iは種々のアクセサリーで武装し、本体価格よりも高額なアクセサリーで囲まれています。それでも、Lumin U1 mini経由のRoon 環境の音と比べてしまうと劣っていると感じます。
どうしようかと考えているときに、このブログを読んでくださっている方から、Mutec MC3+USBをnode2iにつかって非常に効果が高かったとコメントを頂き、もともと、Mutec MC3+USBには興味があったこともあり、しばらく悩んで、アマゾンギフト券がなぜかかなりの金額たまったので、えいやで買ってみました。実際にはメルカリで不要品を売ったお金とアマゾンギフトでまかなえたので、最悪、ダメなら売ればいいやという感じです。
ただ、この機種、プロ用の器機だけあって、操作にちょっと慣れが必要です。そして、操作について書いてあるブログが少なく、かつ、説明書を読んでもよくわからずしばらく音が出ず悩んでしまいました。
という事で、今回は Mutec MC-3+USBの説明書的なブログを書こうと思います。
ここから下は、これから、Mutec MC-3+USBを購入しようと思っている方、もしくは購入したけれども上手く音が出ない方向けです。
音の報告は別途おこないます。
まずは、上の写真をご覧ください。LEDと、左下のMENUボタンと、SELECTボタンのみで全ての操作と表示をおこなっています。
非常に紛らわしいのが、REFERENCEという表示です。上の写真で入力ソースの表示となっている所ですが、ここが、複数のランプで一つの入力状態を表示しているのです。例えば、上の写真は下二つがついているので、二つのランプの間に書いてある小さな文字、AE3/11が選択されています。つまり、バランス入力が選択されているという意味です。私はてっきり、S/P DIFのopつまり光入力と、S/P DIF BNCつまりBNC入力の両者が選択されていると思っていましたがそうでは無いのです。ここがこの器機の最大の落とし穴だと思います。
メニューボタンを押すと、ランプの点滅している場所が横に移動します。点滅はすぐに点灯に変わってしまいますが、大丈夫。その点滅したところの項目を変更可能になっています。SELECTボタンを押すと点滅が縦方向に変化し、その項目のパラメーターが変更できます。使い始めに、MODEをINTERN と RE-CLK、外部クロックを接続しているなら、EXTERNとRE-CLKが点滅するように設定し、その後は、REFERENCEで入力ソースを切り替えるだけです。基本的に、CLOCK MUTIPLIERは外部にクロックを供給するときに関係してくる項目で、いじる必要はないと思います。
背面端子
画面左手前のBNC端子は75オームで、全て出力端子です。
左手のBNC端子のうち、内側の2つがオーディオ出力も可能な端子です。その右には通常のRCAのデジタル出力端子と、光デジタル出力ポート、その隣がバランスのAES3/11の出力端子。
入力端子は右側に並んでいます。外部クロックは右端の上のBNC端子に繋ぎます。
下はS/P DIFのBNC入力端子です。
これは私がデジタル入力を全て繋いだ所です。USBはFidelity Gate USB7500経由で、LUMIN U1 Miniの出力、光はMarants SA 10の出力、BNCはnode 2iからのS/P DIFの同軸出力です。同時に接続可能な音声入力は4系統になり、各端子は一つずつしかないので、それぞれ別々の接続方法で接続する必要があります。
ここから、同軸RCA端子経由で、Fidelity Gate DIG5000をつかって、Hugo M-ScalerのBNC入力に入力しています。
この状態なので、これまで、Hugo M-Scalerでおこなってた入力ソース切り替えをMutec MC-3 +USBで行う事になります。
下の写真はREFERENCE部分のインジケーターが入力選択にどう対応しているのかです。
上の写真はREFERENCEの下から2番目のLEDが点灯しています。この状態が光入力が選択されている状態です。
上の写真ではREFERENCEの一番下のLEDが点灯しています。この状態がBNC入力の状態です。
一番紛らわしいのが上の写真です。REFERENCEのLEDの上から3つが点灯しています。これは、USB入力を示しています。
最後に、下の写真はバランスAES端子を入力ソースにした場合です。
基本的には、MENUボタンを押して、一度REFERENCE部分を変更可能にすれば、その状態は器機が覚えており、次からはSELECTボタンを押すだけで、入力ソースの選択が可能になり、その状態は上の写真の様なランプで示されます。
おそらく、音が出ないという状態の多くが、この入力ソース選択のLEDランプの意味がよくわからずに別のソースを選択しているというのが主な原因だと思われます。
今回のブログは非常にマニアックな内容となりましたが、私が探した限り、余りきちんと接続や入力選択などにつついて説明してあるページがなかったので書くことにしました。MUTEC MC-3+USBを持っていない方には余り関係ない内容で申し訳ありませんでした。