説明書的なブログに続いてMutec MC-3+USBの音質への効果ですが、これは結構大きいです。
そもそも、Chord DAVEやHUGO M-Scalerは激しくアップスケーリングをするのでクロックの精度やジッターに影響は受けにくいというようなことを言っていたにですが、経験上、上流の質の影響を敏感に受ける、というか受けやすいと思っていました。
ではあってもリクロックするだけで15万円は大きな賭けだったのですが、この賭けには完勝したと言って良いと思います。大きく音が改善しました。
今朝、はじめて電源を入れて使いはじめた時には??という感じで、細かい音はよく聞こえるものの立体感に欠けた音で、失敗したかと思ったのですが、今日一日信号を流し続けて、聴いてみるともうこれは全然違う音になっていました。
Tuck Andressのギター。インターナショナルオーディオショーで聴いたYGの音は非常に鮮度が高くまるでそこで弾いているようだったのですが、自宅にシステムで聞くこのアルバムは、音の鮮度がもう一つ。音場もあまり広くなく、TIDAL のストリーミングがダメなのかやっぱりスピーカーが全然違うのかと思っていました。
今日、Mutec MC-3+USBを通して聞く音はTAISで聴いた音にかなり近づいています。まず一音一音のニュアンスがすごくよくわかります。指が見えるようです。
音場も広く音は解れて柔らかい感じです。それなのに細部がよくわかり気持ちがいい音です。
ポルカドットスティングレイのFICTION 。この曲もシステムの違いがよくわかります。この曲のブラスの音は分離が悪いシステムで聴くと真ん中に寄って聴こえて音がグチャっという感じでつまらない音になるのですが、Mutec MC-3+USBを通すとこれまで以上にブラスが左右に分かれ他の楽器も綺麗に分離します。
Sade もやはり音がほぐれて一つ一つの楽器間の距離が大きくなり音の構造がわかりやすくなります。Mutec MC-3+USBなしだと、なんとなく正面下側に固まっていたキーボードの音がほぐれて空間に広がります。