自民党総裁選をテレビが報じるようになってから、久しく忘れられていた政策論争が賑わいを見せるようになった。それまでは下らないパー券裏金とか何とかばかりで誤魔化していた自民党とテレビ業界だったが、政策論争から避けて通れなくなった。
その結果自民党というのが政策的に如何に腐っているのかがよく見えてきた。それは立憲の代表選にもいえることで、そんなことだからダメなんだということがよくわかる。
そんな中でトップを走ってきた小泉進次郎の勢いに陰りが出てきたようだ。何のことはない、無能さはお笑いだったのだが、政策を述べ始めるや否や国民のこんな無能政策は許せん、日本を破壊する災害級だと気が付いたからだ。
規制改革、改革、改革を連呼すれば純一郎時代のように人気を取れると台本書きの裏人間は考えたのかもしれないが、それは甘かった。
106万円の「年収の壁」を解消する増税策とか、特に解雇規制緩和の評判は悪すぎる。
島根県の丸山達也知事は定例記者会見で、小泉進次郎元環境相が主張する解雇規制の緩和について「会社側が従業員を今よりも解雇しやすくするということしか意味しない。正規の社員を非正規にするという意味での格差是正だ」と皮肉り、痛烈に批判した。
三橋貴明氏が三橋TVで怒りを込めて進次郎を告発している。ぜひ見てほしい。
【緊急】小泉進次郎の発言が間違いまくっているので解説します。
いつも的確なブログを書いていてとても勉強になる「人は見たい現実しかみれない」ブログのcrioさんが解雇規制緩和について、次のように書いている。
「大企業が従業員を解雇するルールの規制見直しについて、たぶんだいたいの人が気づいているだろうが、35歳(石丸伸二系)~60歳の正規雇用の首切り政策、確かにこの人々を自由に首切りできるようにすれば大企業の利益率は、物凄く上がる。だから経団連が、音頭を取って推進しているのだろう。
がしかし、日本経済をマクロ的に見れば、日本のGDPを支えている5割以上の、消費が激減することは明らか。だって600万~1000万ぐらいの人の首切りの自由化をすれば、その人々の再雇用先の賃金は、アホみたいに下がる。
その人々の所得が、例えば800万だとして学び直し(リ・スキリング)とやらをやって、なんとか再就職先を見つけたとして、200万ぐらいか。失われる所得は、600万円にもなる。そしてその対象は、大企業だというから日本の労働者の約3割にも上る。
それだけの消費が失われると、日本のGDPは物凄く縮小する。だって大企業は、今も巨大な貯蓄セクターで銀行からお金を借りて、投資をしない。純輸出入はたいして変わらないからGDPの構成要素は、政府支出のみ。これは、「ザイム真理教」のおかげで、超緊縮と決まっている。
たぶんこれを敢行すると、ちょっと想像がつかない超不況がやってくる。
おそらくメディアの論調は、賃金上昇と煽るだろうが、そうはならない。労働者の賃金というものは、需給の関係で決まるものではないからだ。大企業の場合、雇用者と労働組合の力関係で決まる。
今回は、正規が非正規のほうの合わせる形で賃金が決まり、大企業に勤務している約3割のうち、ほとんどが対象になるだろう。有名大学を出たりして、学歴コレクターだったりするのだが、大企業勤務の人は、肩書で仕事をしているので個人として優れている人は、ほぼほぼいない。
アメリカの事例をよく出して、首切り自由化すれば、こんニャーに賃金が上がるじゃないかと、たぶんメディアは言ってくる。アメリカの場合、バイデン政権のよる大規模インフラ投資をはじめとした
巨額の政府支出が、まずある。極左政権なので、バンバン不法移民を入れているにも関わらず中高年層のリタイアが重なって、旺盛な労働需要(人手不足)も存在する。戦争需要もあるし、日本のような超緊縮財政政策はとっていないので総需要がちゃんと横たわっている。
(中略)
何十年も、新自由主義批判はされてきたが、一番の問題は労働分配率の低下とそれに伴う悪影響だろう。ケインズ殺しが始まって、それは顕著に表れている。
生産性は向上しているのに、見合った賃金上昇は起きない。大手株主、企業経営者、従業員の力関係は、労働組合が破壊されたことで圧倒的に、前者2つが強くなってしまった。
日本の場合は、小泉・竹中政権で、横這いどころか家計所得が、100万以上下がってしまっている。
弱い労働組合が大企業経営者と戦えるはずもなく、菅義偉によるレジ袋内閣誕生すれば大企業の従業員の大量首切りが始まるだろう。
アメリカ国民は、これだけ悲観しているけれど、いやぁ~日本は、もっと悲惨なんすと言いたい。
レジ袋内閣で、今年の選挙を乗り切ったら、利上げ、超緊縮財政に、大量の首切りが待っている。
考えただけでも恐ろしいが、自民党はこんニャーことして生き残れると考えているのだろうかと不思議でならない。
いくら今、野党が野田増税野党だといっても江田憲司などはブチ切れているらしいし、消費税増税野党に不満を持つ連中が、大量にいるので野党が再編され、強い野党が出てくる可能性も大いにある。
親子2代にわたって、日本の国を破壊するのも仕方ないだろうが、そのツケは高くつきそうな気がするニャー、せ~の「にゃんでしゃんはい電力は大阪に」
(引用終わり)
自民党を今後どうするかは、裏金問題とか派閥なんかどうでもよく、日本の経済をどうするつもりなのかの論点から判断すべきなのだ。そういう意味で河野も進次郎も茂木も自民党が今後日本をどうするかの政策を国民の前に出してくれたのはとてもいいことなのだ。
しかし不思議なのは、自民党は自分たちが蒔いた裏金問題で総選挙で大敗するかもという危機が迫っているというのに、その対策として無能進次郎に頼ったり、国民の生活を破壊する政策を平気で打ち出してきたりする無神経さだ。
Crioさんが
「レジ袋内閣で、今年の選挙を乗り切ったら、利上げ、超緊縮財政に、大量の首切りが待っている。
考えただけでも恐ろしいが、自民党はこんニャーことして生き残れると考えているのだろうかと不思議でならない。」
と首をかしげるのももっともなのである。普通は不人気になった政党は有権者に対して、甘いもの、言葉をサービスして機嫌を取るんじゃなかったのか。普通は国民にヨイショつまり餌を与えるのだが、逆に鞭を振るっている。
進次郎とその仲間らはなんで有権者が嫌がること、不利なことをわざわざ訴えるのか。
それは、有権者がバカだと考えているからだ。日本人という有権者は、何が本当に問題なのか危険なのか分かるわけがないと高をくくっているのだ。ワクチンをみれば分かるというものだ。何十万人死んでも国民的な大騒動になんてならずに、もっとワクチンを打ちたいといっているのだから、自民党は国民をバカにするわけだ。
要するに、バカの進次郎にバカにされているのだよ日本国民は。
解雇しやすくします!って言ってるわけだが、それでも若者は進次郎を支持するのか。少なくとも進次郎と台本書きの者たちは、若者が進次郎を支持すると思っているのだ。
自分の首を絞める政策だと分かっても進次郎がいいと。マゾかバカしかそういう奴はいないだろう。
河野太郎はもう問題外。こんなデタラメ男は語る価値がない。
これからの総選挙で投票する有権者に対して、進次郎及び自民党は「あなたの生活を破壊します」と訴えているのだ。少しだけその酷さを理解し始めた兆候なのか、進次郎の勢いがなくなってきているようなのだが、進次郎以外の候補はみんな似たり寄ったりだから、誰が総裁になろうと次の総選挙では自民党に鉄槌を下さないといけない。
それにしても立憲もみんな第二自民党のようなものだから全くあてにならないのだ。維新が第二自民党と呼ばれるようだが、そんなことはない。立憲もザイム真理教信者で緊縮・増税、夫婦別姓賛成、LGBT、再生可能エネルギー大賛成だから自民党と全く変わらない、つまり第二自民党じゃないか。
それにしても脱原発は再生可能エネルギーしかないのか!
バカの一つ覚えを言うんじゃない。阿蘇山のメガソーラーを見たことないのか。日本中のメガソーラーが環境破壊しているのを知らないのか。環境破壊はしてもいいんだ原発よりは、ってことか?
どっちもダメだろう!少しは頭を使えよ立憲よ。ドイツの惨状を見よ!そんなことで支持が増えるとでも?
残る政党はあそこぐらいしかない。
(追伸)
ちょっと前にあるブログのコメント欄に自民党政治をどうすべきかの意見が載っていた。
「…一体どうすればいいのでしょうかね。
答えは簡単なんですよ。
自民党に政権を下りてもらえばいいのです。
そんなことしたって、今の野党じゃ何もできないし・・・
そのとおりなんですが、野党が政権をとってできなければ、やっぱり下りてもらえばいいんです。
要するに、できる政権になるまでそれを繰り返せばいいのですよね。
国民にはその権利があり、その能力も持っているのですから。
ただし、問題が一つあります。
国民にさっぱりその気がないことです。
今の日本人じゃあ、米の値段が10kgで5万円になっても、何もしないでしょうね。
困りましたねえ。
政権はいくらでも変えることができますが、
国民を変えることはできませんからねえ。
どうしたもんでしょうか。」
特に目くじらを立てるような意見でもないが、考える筋道にどうしても違和感を覚えたのである。
つまり、単なる床屋談義に過ぎないのだが、見方が「安易」なのだ。偉そうに言いながら何も考えていない典型ではないか。
政権をつまり自民党を倒せば解決するんだと。
貧乏で腹が減ってしょうがない。簡単ですよ。ご飯かパンを食べればいいんですよ、てか。
そうかもしれない。しかし、国民が分かっていないからなあ、と。
そうなんだろうか。
そういう考えをする者は「改革!」なんか叫ばれたらすぐに騙されるのではないか。
つまり、今何が問題なのか、を考えようとする姿勢が感じられないのである。
何につまづいているのか、どういう解決策が大切なのかという中身、政策、政策の思想を論じないで、政権を倒せば解決する!なんていうのは、扇動者がいたら簡単に騙されるだけなのだ。
こういう考え方しかできない者を大衆というか愚民というのではないか。
「国民を変えることはできませんからねえ」とこのご仁はいうのだが、お前のことだよ、といいたい。