はじめにーーー思想の座標軸を設定しなおそう   中野剛志

 

第一章    「怒りの政治」が政治を襲う

 

「怒りの政治」がグローバル化に終止符を打つ

脱グローバル化の再来はポラニーで読めた

「歴史の教訓」の誤りーファシズムは自由の価値を軽んじたせいなのか

 

ポピュリズムは愚かで危険な動き?

グローバル化は「歴史の必然」なのか

ポピュリズムを定義する条件

 

民衆の「怒り」には理がある

経済的には正しいNAFTAの見直し

社会を裏切ったエリートたち

 

新自由主義をを支持する「大衆」とグローバル化への怒りを燃やす「民衆」

新自由主義的から反グローバリズムへと変化するポピュリズム

日本で新自由主義的なポピュリズムが続く理由

 

トランプは「米国第一主義」路線の前座にすぎない

戦前のファシズムと現代のポピュリズムの違い

分裂するアメリカの国益

 

製造業復活に失敗した歴代政権

止まらない株式資本主義

ポピュリズムの根本思想は服従と憐憫の拒否

 

ガルブレイスが重視した「拮抗力」

ファシズムすら現代の泥沼

「対抗運動」は、総力戦の遺産で生まれた

 

 

第二章    EU離脱は国民主権の回復

 

脱グローバル化の嵐が欧州を吹き荒れる

「規制の帝国」への反発

EU離脱は主権の回復運動

 

目先の経済より重要なのは国民の自己決定権

EUは、新自由主義改革を各国に押しつけるための外圧装置

市場の自由と民主政治のバランス

 

言語や文化の共通性が「リベラル・デモクラシー」の基盤

「国境をなくせば、国内にいくつもの千もの小さな砦ができる」

EU最大の問題は通貨統合

 

「ドイツ帝国」の再来

民主政治への懐疑が新自由主義を支えている

政治を隔離する新自由主義

 

EUの失敗から日本は何を学ぶか

主権を否定するグローバリズムの罪

 

 

 

第三章    真の冷戦終結で日本はどうなるか

 

本当の意味での冷戦の終結

アメリカにとっての主権の制約は安全保障条約

ソ連という「他者」を失って国内に敵をつくったアメリカ

 

なぜ日本ではポピュリズムが盛り上がってこないのか

消えてしまった日本人の主権意識

「自由貿易が戦後の教訓」は嘘

 

経済成長をもたらしたのはGATT体制の自由貿易だった

アメリカの通商政策が寛容だった冷戦期

新しい重要主義の時代がやってくる

 

日米同盟で封じ込まれていたのは日本

東アジアに残ったのは「強い中国」だけ

二〇〇〇年代のアメリカの戦略ミス

 

安全保障上の利害は経済の利害より上

中国の狙う通貨体制

基軸通貨とは何か

 

AIIBの目的は、中国主導の通貨圏をつくること

東アジアの工場は安泰か

日本は米中の二重従属体制に置かれる

 

象徴としての尖閣問題

カント的な理想を「実現」したかにみえた戦後日本

 

 

第四章    悲劇の時代に何をなすべきか

 

帰ってきた長期停滞論

ハンセンの予言はなぜ外れたのか

マクロ経済政策は「総力戦の民生化」である

 

根本的な問題は金融化である

必ず社会主義がやってくるとシュンペーターは言った

未完の近代が経済成長を可能にした

 

文明の冬の時代

経済が政治を支配するのは、文明の没落の兆候

商人の短期志向が公共性を破壊する

 

長期雇用のメリット

移民の人材の近隣窮乏化政策

ドラッカー曰く、利益なんか存在しない

 

グローバル化が文明の生命力を奪う

世界都市だけが肥大化するのが文明の末期症状

一九三〇年代と不確実性

 

近代は不確実性を消し去ろうとする

未来性を考えることが、資本主義の危機の克服につながる

危機の時代になすべきこと

 

人間はグロテスクに管理できるほど生やさしいものではない

プラグマティズムを取り戻せ

 

経験に裏打ちされたナイーブ・セオリーの積み上げ

経験に学ぶな、歴史に学べ

 

 

おわりにーーーグローバリゼーションが国家をつくる   柴山圭太

 

 

 

ソチの時の葛西紀明選手応援歌MV

 

 

 

ラップはあんまり好きじゃないんだけど、

ゆっくりとしたテンポの曲は、妙に心に沁み込む。

 

なぜかなと考えていたら、歌詞が重要になるので、

その歌詞が心に沁み込む度合いが強ければ、強いほど、良い曲になるように思う。

 

最近、やっと知ったのだけれど、ソチという場所は、旧ソ連時代、

保養地として有名だったらしい。

 

あの時代の歴史を読んでいると、共産党幹部がよく保養地として利用していたようだ。

旧ソ連は、日本人や日本の軍人さんに酷いことをしたのだけれど、

もう日本人の記憶の中には、残っていないのかもしれない。

 

旧ソ連軍の暴虐の限りは、恐ろしいものだったようで、

日ソ中立条約を破って、突如、侵略してきたため、

電話交換手の女性は全員服毒自殺したりと、実に陰惨な歴史がある。

 

その侵攻に対し、帝国陸軍は徹底的に交戦した。

この経緯を読むと、かつての日本人は凄かったと感動する。

 

天皇陛下の停戦命令を受け入れ、70万人が連れていかれ、

極寒の地で、強制労働させられ、かなりの数の人々が命を落とした。

 

教え子の中に、おじいちゃんが連れていかれたで~、という子がいて、吃驚したことがある。

 

うわー、よく生きて帰ってこられたなぁ・・と呟くと、

おじいちゃんお手手しわしわー、めっちゃ優しいねん、と無邪気に言うの聞いて、

孫の時代にもなると戦争の記憶も、飛んでいくのだと実感した。

 

ソチでオリンピック、なんともなあぁ。

 

今は、ヒラマサでやっているが、オリンピックでメダル、メダルと騒ぐのもあまり好きじゃない。

メダルのために犠牲になった選手も多い。

 

国を代表して、国家を背負って、というあまりの重責を、たかが競技で担わせるべきじゃない。

メダルを取れたら、よかったな~ぐらいで丁度いい。

 

メダルを取れなくても、失敗しても、選手たちを責めてほしくない。

4年に一回の祭典で、よく頑張ってくれた、有難うって思ってほしい。

 

あと、この曲に注文を付けるとすれば、神風、なんて重い言葉を軽々しく使ってほしくなかった。

ゴロがいいからと軽く使っているけど、それは止めてよ、と思った。

 

大東亜戦争の歴史は、日本にとってあまりに重い。

この重みをずっと背負って生きていくのが、日本人なのだと想ふ。

最近、気に食わないのが「いじる」という現象である。

「いじる」ことが、なにか良いように感じ取られる風潮が気に食わない。

 

「いじる」という現象は、何かというと

他者を貶めて、それをその他、大勢が嘲笑することだと定義している。

 

「いじる」現象の始まりは、テレビで芸人さんが、そういう芸をやって

笑いをとることから、蔓延したように見える。

 

芸人さんはそれで大金を稼いでいるからいいだろう。

しかし、社会全体に蔓延してしまうと、かなり危険だ。

 

この現象がプロ野球の世界にも起きているようで、

平気でやっていることに悍ましさを感じる。

 

熱烈な阪神ファンだが、この行為を行う金本阪神は嫌になる。

金本は確かに偉大な選手かもしれないが、現役時代、

彼を慕う新井選手を「いじって」、笑いをとっていた。

 

その結果、新井選手は本来持っているはずの実力を阪神では出し切れず、

広島に復帰するやいなや、大活躍をし、今でもなくてはならない存在となった。

 

最近では、松坂大輔投手が中日に居場所を得て、

後輩に「いじって」くれと記事が出ていた。

 

ほんとに良くない現象だと思う。

松坂選手に対して、いろいろな誹謗中傷が流れていたが、

彼は間違いなく日本球界の功労者の一人だから、そういうのはダメだと断言できる。

 

子どもの時から投げ続けて、メジャーでも投げ、

故障しない方がよっぽどおかしい。

 

これだけの選手を貶めて、一体どこの誰が得をするのだろうか。

別に犯罪を犯したわけでもない。

 

テレビには元犯罪者がたくさんいるではないか。

ホリエモン、猪瀬直樹、高橋洋一など、すぐにほとぼりが冷めたとばかりに露出している。

 

松坂選手は好き好んで、怪我をした訳ではあるまい。

一生懸命やった結果、怪我をしたのだから仕方がないだろう。

 

その松坂選手に、どんどん「いじって」くださいと言わせる風潮が気に食わない。

かつてのような圧倒的な強者ではなくなり、今は弱者に近いのだから

その人を叩きまくる行為、そのものが日本社会全体、ひいては、国家を弱体化させるように思われる。

 

もし「いじる」という行為が許されるとしたら、

その状況は、どんなものだろうか。

 

圧倒的に上位に立つ立場の人が、その下の人々に愛嬌があるように思ってもらおうとして

少々、道化を演じ、そういう側面もあるのだなとされる時か、

上に書いた芸人さんのように、その行為そのものが儲かる、こんな時だろう。

 

それが今や圧倒的な弱者に対して、平然と行われていることに愕然とする。

 

金本阪神をどうもいけ好かないのは、平然と「いじる」ことが行われる点にあるように思う。

監督やコーチという絶対的な立場の人たちが、使われる側の選手を

公然と「いじら」れば、選手たちの気持ちはどうだろうか。

 

周囲に馬鹿にされ、ファンにもヤジを飛ばされても平気な人はなかなかいないだろう。

選手も人間であり、プロ野球に入ることができるような優れた人々で、

尊敬されてきたのに、そういう扱いを受けたのでは、気持ちが持たないように思う。

 

普通の人でもきついだろうに、プロともなれば一層きついように見える。

ベテランは優遇し、若手・中堅は罵倒する。

 

経験論者にありがちな過ちで、勝手に活躍してくれ、プロの水にもなれ、

レギュラーも確約しているベテランには、睨みをきかせ、

若手は、褒めて褒めて褒めたおす。

 

叱咤するのは、陰で行うべきで、それも一対一で行った方が良い。

それも叱りつけるのではなく、説諭するのが、組織の長というものだ。

 

「いじる」という社会風潮なり現象は、いじめよりも質が悪いように見える。

圧倒的強者が弱者を「いじって」は、絶対にいけない。

 

心理的な圧迫を受け、精神的にまいり、失敗を犯す、

そしてまた「いじら」れて、失敗を犯す、負の連鎖に入ってしまう人の方が多いだろう。

 

ルサンチマンまでいけなかったか、また今度。

伊藤貫さんのお話①

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伊藤貫さんが、売国奴の巣窟で、講義をしていたことに、

一番、驚いた。

 

自分で勝手に分類すると、日本の売国奴というは、

主流派経済学の信奉者、かつ、従米派である。

 

日本の経済学の主流は、構造改革派、財政均衡派(緊縮財政)、

それに、リフレ派と呼ばれる人たちが連なる。

 

日本の左翼とかリベラルの人々が、お花畑だ、非現実的だ、と

保守派が批判するけれど、中間層以下にとって、非常に優しいし、

そのための政治をやろうとしてくれるのだから、悪くない。

 

愛国者ぶった売国奴の保守派が、もう大っ嫌いという点で、

西部スクールの人々、日本の良識派と言ってもいいが、

賛同する点が、多い。

 

但し、西部さん自身、哲学には弱いのか、

疎いのか、哲学においては、んーん、というところはある。

 

まあ哲学者ではなく思想者と分類するならば、

いいんじゃないかなと思ふ。

 

西部さんは非常に可哀想な学者で、改革、カイカク~運動に対して、

懸命に反対論をはっていてくれていたのに、世の中がついてきてくれなかったし、

仲間と思っていた保守派連中にも裏切られきた。

 

けれども懐の大きな人のようで、西部さんを慕って、

一種の知的サロンのようなものがあり、

この人々を、勝手に西部スクールと呼んでいる。

 

このサロンに哲学者たちも参加してくれれば、原理的な補強ができるのだが、

哲学の側もボロボロで、ポストモダン派ばっかりだから、

どうしようもないだろう。

 

話を戻すと、日本は戦後ずっと欧米の悪いところばっかり真似をしてきて、

それも特に米国のダメなところを取り入れてきたのだから、

米国の動向を的確に教えてくれる人材は、たいへん貴重だ。

 

海外在住の日本人は、だいたい2種類に分かれる。

 

住んでいる国が、たいへん素晴らしい、ぜひ取り入れろと

大手メディアを通じて、発信してくるタイプ。

 

住んでいる国、もしくは、住んでいた国に対して、

批判的なタイプ。

 

どちらが信頼に足るかというと、当たり前だが後者である。

なぜかというと、そんな完璧な国などあるわけないので、

どうしても悪いところが目に付いちゃう。

 

んな真似は日本は、絶対にしちゃダメだという人々だけしか信用してはならない。

米国では~、英国では~、と保守派が言っていると、

かなりやべーことだと直感してもらうことが大事だ。

 

革新・リベラルが、ドイツでは~、スウェーデンでは~、と言っているときも

非常に危ないのは、言うまでもないことである。

 

 

伊藤さんが、サヨクがお花畑なことを言っていても、まったく腹が立たないけど、

日本の保守に非常に頭にくる、と言っているのはまったく同感だ。

 

ただもう日本人が西部さんレベルぐらいの議論についていけないようで

ほんと困ったもんだと思うけれど、漫画ですら活字が多いと嫌

映画も字幕についていけないので吹替がいい、となっているから

言論活動で、こう異常なカイカク運動を止めるのは無理だと考えている。

 

 

となると・・・

 

 

 

選挙が終わった途端、増税~増税~増税と随分、一般の日本人の庶民には

景気の悪い話が出ていたような。

 

散々、日本の財政が破たんする!

国の借金1000兆円!

と脅されてきたので、消費税が10%になるのは、

しゃーねーか、と思っていた人も多いはず。

 

まさか850万以上の家庭は、所得控除見直しだとか、

出国税、森林環境税、たばこ増税などの増税ラッシュが来るとは、

考えていなかったと思う。

 

女性の薬剤師さんに、増税ラッシュですね~、と話をふると、

敏感になっていてすぐに反応した。

 

事業承継税制の拡充の話をしてみると、

うわ~ひどい・・と絶句。

 

モリタクの話を全面的に受け取ってもなぁ~と思い、

事業承継税制で、検索すると、あ~もう出るわ出るわ。

 

税理士もウハウハみたい。

 

 

完全な格差の固定、所得の再配分機能撤廃が確定。

もう教科書から、所得の再配分、っていう言葉は消さないと

教育上、悪い。

 

この国は、藤井先生が言うように、底が割れているなぁ~と

しみじみ思ふ。

 

体調が許せば、愚痴っていきたい。

書いたところで、この国の保守を自称している人々の売国は、止まらないんだけど・・。