難病のALS患者からの依頼で殺害した罪に問われている医師の裁判で検察は懲役23年を求刑したという。

 

ALS患者嘱託殺人事件裁判 医師に懲役23年を求刑 検察

2024年2月1日 

5年前、難病のALSを患う京都市の女性を本人からの依頼で殺害した罪などに問われている医師の裁判で、検察は「医療知識を悪用した極めて特異な犯行だ」などとして懲役23年を求刑しました。一方、被告の弁護士は「医師を処罰することは女性の選択や決定を否定することになる」として無罪を主張しました。

医師の大久保愉一被告(45)は5年前、別の元医師とともに、全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病のALSを患っていた京都市の林優里さん(当時51)から依頼を受け、薬物を投与して殺害したとして嘱託殺人などの罪に問われています。

(引用終わり)

 

患者本人からの依頼で医者が患者を死に至らしめたのと、両親が自殺したいので殺してほしいと「依頼」されて歌舞伎役者が両親を死に至らしめたのと違いは何なのか。

 

安楽死に医者が安易に協力するのはまだ社会的に許されていないし、そんな中での医者の行為としては軽率だと思われる。この事件の特異性についてはよくわからないのでコメントできないが、形式論理として、嘱託されての殺人の観点からみると、この医者と歌舞伎役者のやったことは同じだろう。

にも拘わらず、片方は懲役23年の求刑、片方は二人も殺して(尊属殺)ほとんど無罪同様の懲役3年執行猶予5年の判決だ。

なんか変じゃないか。

しかも歌舞伎役者による両親自殺幇助にはいくつもの疑問が解明されず、両親が自殺したいということ自体の信ぴょう性が疑わている。死人に口無し!

つまり、自殺幇助の名を借りた殺人の可能性すら疑われる。

 

この二つの事件の違いとしては、歌舞伎役者猿之助事件は、警察と検察がろくな捜査・検討もせずに最初から自殺幇助と決めてかかったこと。そして最悪は裁判官までが検察及び歌舞伎界を忖度して法律をないがしろにした(ろくな裁判もせず簡単に結審してしまった)ことだ。

 

 

医師の求刑が重すぎると言っているのではない。(その妥当性はよくわからない)しかし、歌舞伎役者事件は普通に捜査し裁判すれば、この医師同様有罪となり、二人も殺しているのだから懲役23年以上を求刑されても仕方がないはずである。

 

そしてこの裁判結果に何の批判も起こらずに通ってしまった。法曹界とはそんないい加減なところだったのか。それとも専門家の間で論争が巻き起こっているのだろうか。

特に今回の嘱託殺人事件の医師への求刑が出たのだから、ぜひ猿之助自殺ほう助(殺人の可能性)事件ももう一度俎上に乗せて専門家が議論してほしいものだ。

そうしないと、日本の司法の信頼を著しく失わせるだろう。

ああ、日本の法曹界もアメリカ同様堕ちたものだ、と。

日本もアメリカ並みの無法国家になってしまったのか、と。

 

日本が無法国家になってしまった例がもう一つある。

最近の最高裁判決だ。その紹介は次回。

 

そして法曹界だけではない。警察・検察・司法が大甘な判決を下したことをいいことにもう猿之助は歌舞伎の活動を開始したとのことだ。両親を殺して間もないのによくそんなことが出来るものだ。

 

女性セブン2024年2月15日号より

「「お知らせもしましたし、お話もさせていただきましたが“ご遠慮したい”という気持ちがあって欠席です」(市川中車)

(猿之助の父親市川段四郎(享年76)と、猿之助の伯父にあたる二代目市川猿翁(享年83)を偲ぶ会の終了後)取材に応じた猿翁さんの息子の市川中車(香川照之、58才)は、猿之助の“雲隠れ”の理由をそう述べた。

 昨年11月に両親への自殺ほう助の罪で懲役3年、執行猶予5年の判決を受けた猿之助。中車は、そんな猿之助の近況にも触れた。

 「父(猿翁さん)から四代目(猿之助)に伝わったことを、團子に役者として伝えていく作業をしていただいています」

 2月から上演されるスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』に出演する中車の長男・市川團子(20才)に対して(猿之助が)公演に関するアドバイスをしていることを明かしたのだ。

 

両親を殺しても罪の意識はないのか?

「スーパー歌舞伎は猿翁さんが立ち上げ、猿之助が飛躍させました。たしかに歌舞伎の世界では、その前に主演を張った役者が、次の世代の役者に口伝で受け継いでいく伝統があります。しかしそれにしても、こんなにも早く“歌舞伎復帰”となるとは驚きでした」(歌舞伎関係者)

 当初から、猿之助の復帰は既定路線とみられていた。昨年8月、都内の大学病院を退院した猿之助は、自殺ほう助の「事件現場」となった自宅へと戻った。

 「身の回りの世話を、猿之助と同世代の歌舞伎役者Aが担っていました。Aは保釈中の猿之助と自転車で外出するなど行動をともにしていた。途中から、20代の若手の歌舞伎役者Bも、猿之助の生活のサポートに入るようになった。猿之助が舞台に出る予定などないのにですよ。澤瀉屋一門として、猿之助の復帰を後押ししようとする姿勢がありました」(澤瀉屋関係者)

(後略)」

(引用終わり)

昔なら尊属殺人!甘い検察と裁判官!喜ぶ猿之助!

 

もう猿之助は歌舞伎活動をしているのかとびっくりした。

一応自殺ほう助とはいえ、両親を自らの手でビニール袋をかぶせて窒息死させ、天国で一緒に、なんぞといいながら猿之助本人はぬくぬくと生き延び、喪に服すでもなく、もう歌舞伎の指導をしているとは。

世間を虚仮(こけ)にした猿之助の薄ら笑いが垣間見えるようだ。

 

息子團子に指導を受けさせている市川中車(香川照之)もどうかしている。猿之助だけでなく、市川中車(香川照之)も異常というしかない。全く猿之助のやったことの罪の重さを感じていないようだ。

そもそも、猿之助の父親市川段四郎を偲ぶ会に殺した張本人に参加を呼びかけた中車(香川照之)も常識外れもいいところだろう。

政界も財界も官界も下司ばかりになっているが、歌舞伎界も同様に堕ちたというしかない。