YouTuberジャーナリストのゴンサロ・リラ氏がウクライナ当局にかなり前に逮捕されてから、久しく消息が不明だったが、このほど刑務所で死亡していたことがわかった。

 

 

ウクライナ刑務所で殺されたチリ系アメリカ人ゴンサロ・リラ氏

「2023年5月からウクライナ治安局に拘留されていたチリ在住のゴンサロ・リラ記者が亡くなったと報じられた。タッカー・カールソンはこのニュースを最初に報告した人物であり、このニュースはリラの父親によって明らかにされたと主張した。」

 

ゴンサロ・リラ氏はウクライナ戦争が始まってから、ウクライナ当局のプロパガンダとは違った観点から報道したり、記事を書いていた。わたしもよくゴンサロ・リラ氏の記事を目にしたことがある。

 

大手メディアからの洗脳に騙されない為のブログが伝えている。

 

 

「ウクライナとロシアの戦争の情報をネットで追いかけている人たちの中では有名な方なのですが、チリ系アメリカ人(チリとアメリカの二重国籍)の人気Youtuber兼ジャーナリストのゴンザーロ・リラ氏が逮捕されていたウクライナの刑務所で、肺炎により死亡した とのニュースが1/12に入ってきました。

チリ系アメリカ人がなぜウクライナで? と思われるかもしれませんが、彼はウクライナ人女性と結婚して子供もいて、ウクライナに住んでいました。(奥さんと子供は早めにロシアに避難して現在でも無事だと思います。) 

最初は首都のキエフに、その後東部の都市ハリコフへと移動して、ゼレンスキー政権やアメリカ政府、ネオコンを非難し、色々なゲストを招いて戦況等についてディスカッションしたりするYoutube番組を主宰したりしていました。

彼は昨年5/6に3回目の逮捕をされていたのですが、その逮捕容疑となったのがウクライナ当局から公開されている下のビデオ(略)です。

ビデオの中のゴンザーロ氏が英語で何を言っているかというと、下のようなことです。

 

「ウラジーミル・プーチン......彼はどこからどうみても、民族主義者ではあるが、帝国主義者ではありません。

キエフの政権について、私がちょうど今、言っていることは この人たちはネオファシストであり、ネオナチです。

西側がゼレンスキーを操っていますね。また、キエフ政権は常にドンバス地区を砲撃しています。

2015年以降この紛争が始まって以降、16,000人が死亡しました。800~1000人の子供たちが殺されました。」

(引用終わり)

 

ウクライナでは このようなことを言っただけで「ロシアの行動を公に支持した」という容疑で逮捕されるのです。

アメリカや日本も含めた西側諸国が支援するウクライナは、「自由と民主主義の為」に独裁で権威主義のロシアと戦っている・・・ということを多くの方が言っていますが、ウクライナでは表現の自由は全くありません。ゼレンスキーを非難というよりも客観的な事実を言っただけで、このように逮捕されるのです。

 

最初の2度の逮捕では保釈された後にウクライナから出国禁止命令も出ていた為、ゴンザーロ氏はウクライナ国内に留まりながら、保釈中にも以前と同じスタンスでゼレンスキー氏を批判するYoutubeやtwitterへの投稿を続けていたのです。

そしたら、ついに5/6に3回目の逮捕をされ、おそらく裁判では5,6年の実刑になるだろうと予想されていました。勾留中には殴られる、鋭利なもので眼の白目を突かれる等の虐待や、彼がわりと裕福であることがバレると、その後は恐喝の被害に遭ったことも告白していました。

裁判が間近に迫り、一時保釈されたゴンザーロ氏はバイクに乗ってゼレンスキー政権に対して批判的な立場を取るハンガリーに難民として脱出することを決意します。

 

最後のTwitterへのビデオ投稿は、ハンガリーとの国境からあと5キロというところでの投稿でした。そのビデオは私は見たものの、数ヶ月前で詳しい内容は忘れてしまいましたが、もしも脱出に成功したら、今後もSNS等に投稿するが、もし投稿がなければ、状況を察して大騒ぎして欲しい。もし逮捕されたらきっと獄中で死ぬことになるだろう・・・というような内容だったかと思います。

 

そして、ゴンザーロ氏からのSNSやYoutubeへの発信はその後なく、ウクライナで逮捕されていることが明らかになるのですが、非常に不可解なのが、ゴンザーロ氏はアメリカ国民なのに、自国民を守ろうとしなかったアメリカ政府の対応です。

アメリカ国民がウクライナで不当に逮捕されているということは大きなニュースにもなって人気キャスターのタッカー・カールソン氏や起業家のイーロン・マスク氏もゴンザーロ氏の釈放や出国へ向けてアメリカ政府がウクライナへ働きかけるべきだ と声を挙げていました。

しかし、アメリカ政府がウクライナ政府に働きかけたことは全く無く、2,3度米大使館から本人に電話した程度で終わったようです。

 

ゴンザーロ氏は刑務所内で肺炎や肺気腫、肺水腫を患い、それが悪化して呼吸が苦しくなってもしばらくは放置されて、ようやく医師の診察を受けた時にはすでに肺水腫がかなり悪化していて、死亡に至った とのことですが、事実上、ウクライナ当局による虐待行為で殺されたのと同じではないでしょうか。」

 (引用終わり)

 

Alzhacker誌より

「チリ系アメリカ人のブロガー、ゴンサロ・リラがウクライナの刑務所で死亡したと、彼の家族が金曜日に発表した。

「息子の死に方を受け入れることはできません。息子は拷問され、恐喝され、8カ月と11日間も隔離され、アメリカ大使館は息子を助けるために何もしなかった。この悲劇の責任は、独裁者ゼレンスキーと、老いぼれたアメリカ大統領ジョー・バイデンの同調にある」と、父親のゴンサロ・リラ・シニアは、『グレーゾーン』紙に掲載されたメモに書いている。

リラ・シニアはX司会者のタッカー・カールソンにも連絡を取り、息子がウクライナに拘束されて死亡したことを認めた。彼は12月初旬にこの件についてカールソンと話をしていた。

息子のリラ(55歳)はかつてハリコフに住み、「CoachRedPill」としてブログを書いていたが、2022年2月にロシアとの紛争がエスカレートした後、YouTubeの解説に切り替えた。

彼は昨年5月、ウクライナ治安局(SBU)に逮捕され、ウクライナの指導部と軍部の「信用を失墜させた」として告発された。

リラは7月下旬、 X(旧ツイッター)への一連の投稿で再浮上し、刑務所での拷問とSBUによる金銭強要の試みを明らかにした。彼はハンガリーに亡命しようとしていると語った。その後、彼は再び姿を消した。

その2日後、ある情報筋がRTに、リラがウクライナ当局に捕まり、投獄されたことを確認した。それ以来、彼は消息不明である。

リラの姉が1月4日に受け取った手書きのメモによると、彼は10月中旬から肺炎と肺の虚脱による深刻な健康問題を抱えていた。刑務所当局がこの問題を認めたのは12月22日のことで、彼は手術を受けることになっていた。このメモはリラ・シニアがザ・グレイゾーン紙に提供したものである。」

(引用終わり)

 

シェリルさんも書くように、「アメリカや日本も含めた西側諸国が支援するウクライナは、「自由と民主主義の為」に独裁で権威主義のロシアと戦っている・・・ということを多くの方が言っていますが、ウクライナでは表現の自由は全くありません。ゼレンスキーを非難というよりも客観的な事実を言っただけで、このように逮捕されるのです。」

つまり、ウクライナはまさに腐敗国家、独裁国家、全体主義国家であり、中国以上に人権など無視した国家なのです。裁判もきちっとせずに、政府に都合が悪いジャーナリストを弾圧するために逮捕し、拷問し、果ては死亡に至らしめて知らん顔なのです。

これはゼレンスキーもやりすぎのはず。これでは喉から手が出るほど米国の支援がほしいのに、更にその支援を得ることが困難になりました。

 

アメリカではイーロン・マスクだけでなく多くの著名人がウクライナ非難とリラ氏を助けようと全く動かなかったバイデン政府に非難が集中し始めています。

 

「イーロン・マスク氏は、キエフで投獄され、最終的にウクライナにより拘留されていた中で死亡した米国人ジャーナリスト、ゴンサロ・リラ氏の事件における米国当局の無策を非難した。」

 

「「こんなめちゃくちゃな話はない!」マスク氏は土曜日(1月13日)、X(旧ツイッター)上で、同じくリラ氏に対するジョー・バイデン米大統領の無策を非難した起業家で投資家のデービッド・サックス氏による投稿にコメントを残した。

バイデン政権は電話一本でゴンサロ・リラ氏を取り戻せたかもしれないが、何もしなかった。だからこそ、ウクライナ政府は、リラ氏に何をしても罰を受けずに行動できることを知っていたんだ」とD・サックス氏は書いた。同氏はまた、リラ氏の事件はウクライナが「凶悪で無秩序な政権」によって支配されていることの証拠だと述べた。」

 

「マスク氏は先月、キエフに対する米国のやり方に疑問を呈し、ロシアとの紛争のさなかウクライナ当局を支援するために「1000億ドル以上を送金したにもかかわらず、米国人がウクライナで投獄されている」ことがどうしてあり得るのかと疑問を呈した。

同氏はまた、ウクライナでウラジミール・ゼレンスキー大統領を「単に批判しただけ」という理由で投獄されるのは「深刻な問題」だと述べた。その後、テスラとスペースX社のCEOである同氏は、ウクライナ大統領に状況を明確にするよう求めた。」
 

「土曜日(1月13日)には、ドナルド・トランプ元大統領の息子であるドナルド・トランプ・ジュニア氏もこの問題に言及した。同氏はリラ氏の死を「殺人」であると非難し、米国民が殺害された国に援助を送る米国の政策に疑問を呈した。」

(以上はRT「スペースXとテスラ社のCEOであるマスク氏は、ブロガーのゴンサロ・リラ氏の運命についてウクライナ政府と米国政府を非難」という記事から引用)

 

また、アレクサンダー・ルービンシュタインはザ・グレーゾーンに次のように書いている。

「この悲劇の責任は独裁者ゼレンスキーにあり、もうろくしたジョー・バイデン米大統領も同意を与えている。私の痛みは耐え難いです。世界は、あの非人道的な独裁者ゼレンスキーによってウクライナで何が起こっているのかを知らなければなりません」と父リラ氏は綴った。
 世界の注目がウクライナでの西側代理戦争から(ガザへ)移る中、父リラ氏も息子の死を悲しむ何十万もの父親たちの一員となってしまった。

ただし多くの人々とは異なり、父リラ氏の息子は戦場で死んだのではなく、多くの人を不名誉な運命に運命づけた戦争を非難した罪により刑務所で死んだのだ。」

 

この最後の言葉は重い。戦争を非難するとウクライナとアメリカは罰として逮捕し、拷問にかけて殺すことを政府が許しているのである。

多くのアメリカ国民はおそらく自国民がウクライナに拷問により殺害されたことを知って大いに憤慨しているだろう。もうこんな独裁国家に我々の税金を送る理由などあるのか、と。

 

ゼレンスキーはやり過ぎた。アメリカ人を殺して、アメリカから支援を得ようなんて心得違いもいいところだ。

まずは、アメリカに飛んで行って、リラ氏の父親及びその家族に詫びるべきであり、刑務所で拷問した看守とその上司(ゼレンスキーも含まれるが)を処罰することを約束すべきなのである。