温室効果ガス実質ゼロ、50年で実現という宣言は、EUどに合わせたのであるが、EUは環境キチガイの国ばかりなのでこんなアホな国々に合わせること自体が亡国政策なのである。

しかし、この亡国政策を経済成長の手段として使いたいらしい。

経済成長は大事だが、その施策は無意味なCO2削減に巨額な金を使う、つまり莫大な資源浪費によって経済成長を狙うというもので、天に唾する巨悪の政策と言えるのだ。

 

安倍晋三が打ち出せば、アベガーと文句を言うが、ガースーなら誰も文句を言わない。しかし、やっていることは亡国かつ環境破壊、資源浪費というトンデモ政策なのだ。もちろん欧州は全部その環境破壊、資源浪費というトンデモ政策を狂ったように進めているのである。日本はそんなバカな真似をする必要は無い。真似をするなら、トランプのアメリカ、パリ協定離脱し温暖化対策などやらないアメリカの真似をすべきなのだ。

 

CO2排出量実質ゼロとは、CO2などの温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と、森林等の吸収源による除去量との間の均衡を達成することと定義されているらしいが、そもそも「脱炭素」が全く無意味なこと、そもそもCO2は植物にとって重要な資源であることを故意に無視していること、そして地球温暖化とCO2は関係ないのであり、CO2を減らす努力は無駄である。

 

これまでもブログ記事で何度も引用してきた近藤邦明氏の説から。これは絶対に記憶すべき事柄である。

「…したがって、産業革命以前から現在までの大気中CO2濃度上昇量である77.4ppmの内、人為的な影響は10.47ppm、率にして0.13513.5%に過ぎず、85%以上は自然増加だったのです。
 あるいは、たとえ人為的なCO2放出量をゼロにしたとしても、大気中CO2濃度は10ppm程度しか減らすことはできないということになります。

 さて、地球大気の全温室効果のうち、CO2による効果は5%程度です。今回の検討(略)から、現状では大気中CO2濃度に占める人為的な割合は2.93%でした。

従って、たとえ人為的なCO2放出をゼロにしたとしても、地球大気の温室効果に与える影響は

5%×2.93%=0.1465

の減少にしかすぎません。温暖化対策としてのCO2放出量の削減は全く効果がないといえます。」

 

計算根拠は省略するが(ブログ「環境問題を考える」を参照して下さい。)、ここで示されているのは、人為的CO2放出は地球温暖化にほとんど影響を与えていない。だから、CO2をいくら削減しても地球温暖化に影響を与えないということだ。

 そもそも地球大気の全温室効果のうち、CO2による効果は5%程度。逆に言うと地球温暖化をしている地球の大気はCO2以外が95%ということ。ほとんどは水蒸気である。そして、人為的CO2をゼロにしてもCO2の温室効果を0.15%程度しか削減しない。

(引用終り)

 

まずはCO2は地球温暖化の原因でないということ。CO2は温暖化効果ガスであるのは確かだが、CO2による効果は5%程度しかないということ。つまり、CO2排出ゼロにしても効果は0.15%、地球温暖化に何ら影響は与えないということを知るべきだ。

つまり何兆円もの巨額の予算が全部無意味なものに費消されるのである。巨額な金は莫大な資源使用を意味するから、資源浪費という将来の子孫の資源を無駄に使ってしまうということだ。子孫に申し訳ないと謝ることができるのか。

 

そして、「CO2排出量実質ゼロとは、CO2などの温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と、森林等の吸収源による除去量との間の均衡を達成する」ということは、森林確保とCO2の回収や貯留でCO2増加分を除去したいらしい。

 

そもそも森林というか植物は呼吸するのである。CO2を吸収ばかりしていないのである。これは小学生の理科である。植物は人間などの動物と同じように「呼吸」をして酸素を吸い,CO2を出している。また,「光合成」という,CO2を取り入れ,酸素を出す働きもしている。

「森林等の吸収源による除去」とは、この光合成におけるCO2の吸収のことである。確かに光合成でせっせとCO2を木の幹にため込むが、同時に動物と同様な酸素を吸って、CO2を吐くのである。

光合成で吸収するCO2の量と呼吸によるCO2の排出量のどちらが多いか厳密には分からないが、恐らくトントンといったところだろう。つまり森林はCO2吸収源とは全く言えないのだ。

 

しかし、地球温暖化は絶対的真理となりおおせ、信仰の対象であるから、植物学者というか小学校の理科の先生も、森林が呼吸してCO2を吐くなんていうことは知っていても言えないのである。王様は裸だ、つまり森はCO2を吸収もするが、呼吸してCO2を吐くのでプラマイゼロで地球温暖化防止効果なんて無いんだなんて言ったら、学校を追い出されるか、死刑になるんである。

少し頭のいい子供が森にCO2吸収効果は無いんじゃないんですか、なんて質問したら先生は答えられないんである。だからこの子供の成績は不可を付けられ、逮捕されるのである。理由は機密漏えいの罪で。

 

と書いて、林野庁のホームページを見たらさすがに森林の呼吸について言及していた。

Q 樹木は二酸化炭素を排出もしているというのは本当ですか

 A 樹木も含め植物は、光合成により二酸化炭素を吸収し酸素を放出する一方で、私たち人間と同じように生きていくための呼吸もしていているので、酸素を吸収し二酸化炭素を放出しています。ただし、光合成に使われる二酸化炭素量は呼吸から出る二酸化炭素量よりも多いので、差し引きすると樹木は二酸化炭素を吸収していることになります。成長期の若い森林では、樹木は二酸化炭素をどんどん吸収して大きくなります。これに対して、成熟した森林になると、吸収量に対する呼吸量がだんだん多くなり、差し引きの吸収能力は低下していきます

(引用終り)

 

苦しい書き方をしている。呼吸してCO2を吐いているから光合成による吸収量はあることはあるが、大したことはないと認めている。しかも、それが出来るのは、成長期の若い森林だけだと。日本にそんな成長期の若い森林がどれだけあるというのか。

そして、もう一つ言及すべきことなのに言わないことがある。それは成熟して、枯死する森林があるはずだ。枯死すれば蓄えたCO2は全て分解して空気中にCO2が放出されてしまうのである。総合的に考えれば、森林全体はCO2を減少させないということである。林野庁は、そうは言えないから、何とか誤魔化しているのである。

 

次に、CO2の回収や貯留(CCSCarbon dioxide Capture and Storage)は、巨大地震を誘発する恐れがあるのでやるべきではないのだ。

この件については、地震爆発論を説明したブログで何度も書いたので、それを紹介するにとどめる。

 

苫小牧CCSが地震を誘発!地震爆発論石田昭氏の警告通りとなった。北海道厚真で震度6弱の地震発生!20190221()

 

今後のCCS計画を見ると、日本は巨大地震の連続に見舞われ、日本壊滅の恐怖を感じ、慄然とする

20181106()

 

このままでは東京大地震は必ず来る!苫小牧CCSと地震の関係を指摘するだけではダメだ

20180916()

 

つまり、CO2の人為的な発生源による排出量と、森林等の吸収源による除去量との間の均衡を達成すること、なんぞできやしないし、やろうとするとトンデモナイ副作用が発生するのである。

菅首相の温室効果ガス実質ゼロ、50年で実現宣言は、百害あって一利なしの政策なのである。こんなできもしない、というよりやれば害ばかりの政策を国民に押し付けてはいけないのである。

火力発電を止め、多額の金を原発再稼働や再生可能エネルギーにつぎ込み、電気自動車という無駄の塊に投資をするのは資源の無駄遣いの愚の骨頂なのだ。

 

投資は大いにすべきだが、役に立つことにそして将来の為にしなくては意味がない。目先の利益のためにやることは、戦争に金をつぎ込むことと同じ愚かな政策なのである。

こんなことは、100200年先の遠い将来にやろうか程度でいいのだ。スピードを大事にするという菅首相に騙されてはいけない。無意味なことをスピードを上げても無駄である。やらない方がいいことがこれだ。ハンコ廃止も同様に。