読ログ -7ページ目

読ログ

読んだ本や、映画、演劇の感想を書いていきます。

ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット [DVD]
ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット [DVD] ジェイムズ・ガン

おすすめ平均
stars原因は何だったんだろう?
stars面白いかも?
stars駄作
starsロメロのファンじゃない私でも楽しめました。
starsゾンビ映画の傑作

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
ツレがすごいゾンビが好きで。好きというかすごい怖がってて、それで一緒に見たんですが、ドーン・オブ・ザ・デッド。やっぱり自分はゾンビのどこが怖いのかわからない。それで、ホラーについて少し考えてみる。ホラーって一番大切なのはリアリティだと思うんですよ。その文化文化によって、“それがどの程度本当に起きるのか信じられる”度合っていうのは違ってて。
たとえば日本ではゾンビホラーとかモンスターホラーとかあんまりない。代わりに全部幽霊になる。京極堂だったかなんかで、日本の怖い話が昔は妖怪とかの仕業だったのが全部人間の幽霊や怨霊のせいになっていったって話をしていましたが、そういう感じで日本では全部人間、それもフィジカルなしたいじゃなくって念が怖い。ってことになるんだと思う。
で、外国。とくにアメリカとかは土葬でしかも、キリスト教なので死体がよみがえったらこえーなーって共通認識があるんだと思う。復活の日に死者が蘇るから死体を燃やして埋葬しちゃだめってことになってるし、映画の中でも、何回も何回も「地獄があふれ出したんだ」って言ってたし。
あと、ゾンビが脇から出てきたときのBGMのキュワイイン!っていうのは万国共通なのかって思ったりした。
クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2008-09-05
売り上げランキング : 843

おすすめ平均 star
star電気をつけて明るい部屋で体調の良い時に
star個人的に不満点あり
star友人に勧める事は無い作品です。目が疲れます。

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
面白い映画だと思う。だけど詰まんない。あと毛唐は怪獣の妙がわかっちゃいねえ。
ニューヨークでパーティをしてるリア充大学生ども、でもカメラを回すのはコデブの明らかな非モテ(彼のヴィジュアルは後半まで出てこないが、会話の内容から非モテのコデブだろうなと思ったら本当にコデブで笑った)。浮気をしたりなんかひっついたりでリア充リア充ふじこふじこ。そんななか、突然ニューヨークに怪獣出現、パニックになる住人、崩れるビル、落ちる橋。そんななか、生死が不明になった恋人を助けるためにイケメン(たぶん、日本人だったら妻夫木とかがやる)が危険な市街地へ突入。そのイケメンを好きな女子ふたりも一緒に突入、流されるようにカメラを担いでる非モテも突入。怪獣とそれでパニックになる町を手持ちカメラが手ぶれいっぱいでお伝えします。そんな映画。
みてて、でもあんまり入り込めない。手持ちカメラでリアリティっていうのは、全体の構成がわからなくなる欠点と、臨場感を天秤にかけて、これはいけるって思えたら投入する技法だと思う。で、その臨場感だけれども、これが東京を舞台にして日本人が主演だったらすごい入り込めたし、面白かったと思う。普段交渉しない人間が普段いかない街で動き回ってもそんなに…。あと、非モテはいつも悲しい目にあうんだなあって思った。ところでクローバーフィールド/HAKAISHA/ってどういう意味?

http://www.rams.jp/rat/


5000円。値段と内容を比べれば高かったと思うけれども、まあ、そこまでひどい出来でもなかった。(お芝居というのは基本的に博打です。1万出してもいいと思えるお芝居が1500円でやってたり、金返せ!むしろ俺を不快にさせた分の慰謝料3万円払え!ってレベルの芝居が8000円でやっていたりする)
芝居の出来云々の感想を最初に言うと、脚本があまりに適当で、もう少しなんとかなったんじゃないかなって思う。ゲームをしてない人には不親切だし、ゲームをしてる人に対してもサービスがなかったような。コネタでつなぐコント芝居のような形状になっているので、それぞれのネタをもうすこし構造的につなげるとかしたらいいし、キャラクターが主人公と副主人公と、今回出てくるへんな宇宙人と、外人がキャラの方向性的にかぶっていて、いまいちキャラがたたない。舞台なんで顔と着てる服で区別できるけどラジオドラマだったら区別できないぞこれ。あと、途中で映像が入るんだけれども、それが意味不明。入る必然性があるのか?画面の中に、顔だけが浮かんで、間延びしたセリフをいう。これだったら舞台上でやるのとなんのかわりもないと思うんだが。舞台の最中に映像を効果として入れる場合っていうのは舞台上でできない演出をしたり、雰囲気を変えたかったり、なにか目的があるものだと思っていたんだけども、それが全くなかった、いっそアニメにしてしまえばよかったのに。
あと、客席がひどかった。客席というか客層がひどかった。
客席の前にずっとオタの声優ファンの人が陣取っていました、そいで、舞台で声優が何かするたびに歓声が上がったり、リアクションをとったり、舞台上で歌を歌ったらペンライトを振ったり、お遊戯会かと思った。まあ、それはいい、それはそういう商売なんだから。<span style="font-weight:bold;">ただ</span>そういうことをしていると声優の人本人の実力が伸びないなあと思った。何をしてもリアクションがわーわーって入って、媚びたことをしているとその方がウケるっていうのに慣れてしまうと、役者や表現者としての成長が止まってしまう。本人がよほど自覚しないとここで声優さんの成長が止まってしまうと思う。それがすごーいいやな感じだなあって思った。初見で視聴者を引っ張り込む能力が表現者には求められるし、(言い訳が聞かない相手だし、言い訳をしてもいけない)そういう相手にもまれて、やっと能力が磨かれると思うんだけれども、このぬるま湯だと、湯豆腐みたいにぐずぐずになってしまうと思った。あと、それは演出や脚本にも言えて、これこれしとけばいいだろうって客を舐めるようになってしまう。(実際、今回の本は客をなめてるとしか思えなかった)それはとてもよくないことですよ。あと、アンケートがないんですよ。これは驚きですよ。次回公演をしないつもりなのか。
役者の演技について。
実は内部情報で聞いた話によると、これは教習所の卒業公演みたいなものらしい。そうきくと道理で…と思う。まあ、卒業公演・初舞台にしてはみんな体動いてたしちゃんとできてたと思うけれども、台詞がすごい一本調子だったり、周りの人のセリフのテンポやテンションに引きずられてひとつのシーンで全員が同じテンポやテンションでセリフをしゃべっていたりと致命的なところがいくつかあったけど、まあ合格点だと思う。ただ、この子たちの今後のことを考えるといろいろと不安だ。
ラウムという会社についてはよく知らないけれども、一般的なワナビジネスについてはある程度知ってる。東俳とかで、どんな感じで若い子を集めて金だけむしり取ってポイするかとか。もっとひどい所になると、尻の毛までむしり取って正気に戻ったら缶詰工場でイワシを詰めながら300万の借金ができていたとかいう話も聞く。そういうワナビジネスに引っかかるくらいだったら一般の小劇場の方がまだいいんじゃないかって思ったりする、夢の大きさは小さいけれども。とくに直角部下の3人の今後が気になる。あと小松役の子と。直角と不和刑事役の子は頑張れば伸びると思うんだけれども、男性声優は食っていけないからなあ。下手したら舞台俳優の方が食っていける。
女の子たちの演技について。
基礎はできてると思うんだけれども、役作りの方向が全部キャピキャピ系なのでどうにかならないかと思う。自分を可愛く見せるのに余念がないが、まあ、アイドルだからなあって思いながら、それじゃー舞台は成り立たないだろうって思った。特に、日記ちゃんとエビーナのキャラがかぶる。飛田給のキャラが安定していない。外人アルヨキャラが違和感なく溶け込んでいてそれはおかしい。(たぶん、キャラ配置的には、“うく”べきキャラクターだと思われる)
意図的なのか失敗したのか、理想的なキャラクターバランスから逸脱してるけれども、それでも整形したらもう少し面白くなったのになあって思う。小松が美味しい場所にいるのに何もしないのはもったいないと思った。登場人物の9割が異常者で残りの1割が突っ込むってバランスだと思うが、その1割の小松と飛田給が…。あと、山野辺が何でいるのかわからない。何でいるのかわからないキャラというわけでなく、なんでいるのかわからなくなってしまっている。
2回目見に行くかっていったらいかないよなあって思った。


いかもの探偵 -IKATAN-

いかもの探偵 -IKATAN-
サイバーフロント 2008-11-13
売り上げランキング : 3884

おすすめ平均 star
star正直表紙に騙されましたねー

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
D‐ブリッジ・テープ (角川ホラー文庫)
D‐ブリッジ・テープ (角川ホラー文庫) 沙藤 一樹

角川書店 1998-12
売り上げランキング : 93146

おすすめ平均 star
star読者の位置(軽くネタバレ?)
star違和感
starうーん

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


**あらすじ
ゴミの不法投棄で、ハンターハンターの流星街や、ダーウィンの悪夢に出てくるゴミの町みたいになってしまった近未来の横浜ベイブリッジ。そこで発見された、ある少年の残した一本のテープ。そのテープに込められた少年の独白を聞くという形で物語は語られる。4歳程度でゴミの中に捨てられた少年、その少年は、そこから出ようとして足を失い、食べるものがない中でアリや蛾、ムカデなどの虫や、食べられるものは何でも食べて生き残る。そしてある日、少年は同じようにゴミの中に捨てられた少女と出会う。少女の名前はエリハ。彼女の眼は見えなかった。
少年と少女はゴミの中でともに生活をするようになるが、ある寒い冬の日、とうとう食べるものが何もなくなって…。
**感想
すごい。
物語自身もすごいが、何よりもすごいのは、この“文体”だと思う。地の文はなく、すべて少年の語る言葉として語られる。少し前に「あたし彼女」の文体について、話題になったけれども、それと同じような臨場感とそして、生っぽいその時の感情の動きが伝わってくる。ちょっと一部を引用。
>>
「エリハは肯いて」
「で、それからしばらく、じっとしてた」
「どういうわけか、鳩もじっとエリハに抱かれてた」
「しばらくして、『やっぱり俺がやろうか?』 って訊いたら、ユリハは首を横に振った」
「で、一気に、鳩の首を包丁で切った」
「鳩は一、二回、バサッと翼を動かしただけで、すぐに動かなくなった」
「エリハの両手両腕は、血で真っ赤になってた」
「服にも、いっぱい血がついてた」
「あまり馴れてなかったのと、包丁を刺したままじっとしてたんで、そうなったんだ」
「で、エリハはそのままの姿勢で、顔だけを俺に向け、ニッコリと笑った」
「それで、こう言ったんだ」
「『あたしも、自分の手で殺したわ』 って」
「そう言ってからユリハは、フラッと倒れかかったんで、俺は慌てて身体を支えた」
「ユリハはそばの物に手をついて、『大丈夫』 って言った」
「それから、ふいに、『これは……』 って呟いた」    「鳩と包丁を俺に返して、ユリハは何かを確かめるように、手をついた物を撫でた」
「で、『ピアノだわ』 って言った」
「そのときの俺はピアノを知らなかったんで、またエリハの言葉が分かんなくなった」
「それで、ピアノって何か訊くと、『見てて』って言って、鍵盤の上の蓋を開けた」
「それから、『ううん、見ててって言うより、聞いててね』って、楽しそうに言い直した」
「で、ユリハは血まみれの手で、ピアノを弾き始めたんだ」
「綺麗な音だった」
「それまでに聞いたことのねえ、綺麗な響きだった」
「当たり前だけど、それからも、ユリハの弾くピアノ以上のものはなかった」
「エリハは、『このピアノ、少し音が狂ってる』って言ってたけど、そんなことはねえ」
「俺にとっては、いちばんの音だ」
「そのとき俺は、知らねえうちに、泣いてた」
「涙ってのは、嬉しいときにも流れるんだな」
「そのとき、俺は初めて知ったよ」
「で、あのピアノは、不思議と、ユリハじゃねえと椅麗な音を出さなかった」
<<
動物のように生きてきた少年と、汚れを知らなかった女の子の世界が交わる瞬間。本当に美しいと思う。


獄窓記
獄窓記 山本 譲司

ポプラ社 2003-12
売り上げランキング : 82924

おすすめ平均 star
star禍福はあざなえる縄の如し
star読み応え十分です。
star社会勉強になった一冊です

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


累犯障害者を見た後、この人の本をもう少し読んでみたいと思って読んでみた、
秘書給与事件で検察にとっ捕まるところから、刑が確定して、刑務所に服役して、それから出てくるまでをつづった手記。「刑務所の中」を読んだ後だと、ビジュアル的に光景が浮かんでくる、こういう特殊世界の話は、映像(漫画を含む)作品をみてから読むと脳内で映像が浮かぶようになるので、そのあとで読んだほうがいいと思う。
訴えられて、捕まるところまでは個人の私小説みたいであんまりおもしろくない。刑務所で障害者とカまともに働けない人たちの作業助手の体験について語るところから面白くなってくる。まともに作業ができないので、色違いのろうそくをより分ける作業とか、結んだ紐を解く作業とか、(そしてその作業が終わったら、また元に戻したり紐を結んで、同じ作業をさせる)何も作業をさせないわけにはいかないからなんとか作業をさせるっていう、なんかどうしようもないような感じの刑務所の日常が語られる。
独房内で、ウンチを漏らしてその片づけをする話とか障害者の人が、刑務所が一番居心地がいいってかたる話が語られる。そして、刑務所内の医療のいい加減さとか。刑務所内で集団食中毒が起こるんだけど、結局なかったことにされるとか、糖尿病の人が具合が悪くなってそのまま死んでいってしまった話とか。
そして、後半の山場。辻元清美議員への私怨が炸裂する。いや、私怨っていうか結構正当なんだけど。刑務所の中にいるからっていって言いたい放題に他人を貶めてでたらめをいう辻元清美。すげーやべーとんでもねー。なんでこの人が国会議員をやってるんだろう。

全体を読んで思ったのは、やっぱ国会議員になるような人はアクティブさがちがうなーって思った。どんな出来事でも自分の中に吸収して糧にしてしまう。
この姿勢とかは学びたいと思った。