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読んだ本や、映画、演劇の感想を書いていきます。

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)
裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書) 長嶺 超輝

幻冬舎 2007-03
売り上げランキング : 23923

おすすめ平均 star
star読み物としては楽しい
star爆笑ではない
star軽い本だが、刑事裁判の有罪率のコメントは少し考えさせられた

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読み物として非常に軽い本。
ページの右側に名台詞、左側にその解説がある。
義理と人情のはざまで出た苦し紛れ?のことばがおもしろい。時々、「うまいこといったおれ!」って感じのことばがあって、それはどうだろうって思ったりもするけれども。
1歳5か月の子供の足をライターであぶって虐待した母親に対して
「今回は子供の足を焼いたが、これからはわが身を焼く思いで、自分の子供にとって何が最善かよく考えるようにしなさい」

だれがうまいこと言えと。

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)
ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)生田 武志

筑摩書房 2007-08
売り上げランキング : 54887

おすすめ平均 star
star良質のルポだが、どうかと思う部分もある
star一気に読みました。それくらい面白い。
star支援者の立場から見た野宿者の実態

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[asin:4480063773:title]
**目次
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はじめに 北海道・九州・東京、その野宿の現場
第1章 不安定就労の極限―80~90年代の釜ヶ崎と野宿者
第2章 野宿者はどのように生活しているのか
第3章 野宿者襲撃と「ホームレスビジネス」
第4章 野宿者の社会的排除と行政の対応
第5章 女性と若者が野宿者になる日―変容する野宿者問題
第6章 野宿者問題の未来へ
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**感想
-最底辺、といっても、あいりん地区の野宿者とか、そこらへんに限定で、他の底辺あたりについての言及はあんまりない。まあ、娑婆はどこもかしこも地獄です。
-釜ヶ崎周辺では年間200人が凍死。
-10人に一人が結核。全国平均の48倍。南アフリカやカンボジアの2倍差をつけて、「世界最悪の感染地」
-救急車の出動回数が1日平均25回
-ホームレスだから大丈夫だと思ったら、毎日のように路上強盗が出る。
-住人に障害者の割合が非常に高い。
-「別冊フレンド」「勉強しまっせ/みやうち沙矢」西成注釈事件。
-覚せい剤の売り上げが10億円。地域内に3つの屋台がある。
-町中に警察の監視カメラがあるが、“なぜか”覚せい剤売買が検挙されたことはない。
-西原の漫画にあるような、病院が入院患者を使って日銭を稼ぐビジネスは存在した!!
-他にも、ドヤのような部屋に入居させて生活保護をとり、ほとんどをピンハネするビジネスも。
-貧困ビジネスに、税金がかなり流れて行ってるんで、それを防ぐためにも人的な福祉をNGOじゃなく国家がやっていった方が、結果的にいいのになあって思った、雇用の創出ににもなるし。


ところでATOKで釜ヶ崎がなぜか変換できないんですが。

黒い家 スペシャル・エディション [DVD]
黒い家 スペシャル・エディション [DVD] ファン・ジョンミン, カン・シニル, ユ・ソン, キム・ソヒョン, シン・テラ

角川エンタテインメント 2008-09-05
売り上げランキング : 10152

おすすめ平均 star
star菰田の妻が美人過ぎて
starこれがなにげにイイデキ
starリメイクを甘く見てはいけない。

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黒い家は何回見てもこわい。日本版も見たし、原作も読んだけど、何回見てもちゃんと怖い。これはすごい。
で、思ったのが、ホラーの怖さって、“フラグ立て”の怖さじゃないだろうか。
こんなとこにいられないって言って一人になる、二人で抜け出してセックスをする、大丈夫だってって言って先に行く、「これでもう大丈夫だ」って言う、水辺の近くでキャンプを張る。知らず知らずのうちに禁忌を犯してしまい、そして、見てる側はそれが禁忌だとわかっているのでハラハラする。緊張する。
そういう意味で、黒い家はよく出来てる。初見はサスペンス。誰が犯人かわからないミスリードとして知らない間にフラグが流れていく(謎の電話、被害者だと思った女、その正体)で、2回目に見ると、それが全部死亡フラグになる、ダメーそこで会いに行ったり手紙を書いたらダメーーー!!
あと、日本版も韓国版も、モンスターとしての犯人が、実力的にはそんなに強くないっていうのもいい。殺す気になった人間、ためらわない人間はなによりも恐ろしいんだぜ。足をひきづりながら、近づいてくる描写は本当に怖い。
ちょっとの工夫で↓口裂け女も面白くなったろうにな…。

あと、ヒロインにもう少しかわいい女優は連れてこれなかったのかと思う。

口裂け女 スペシャル・エディション [DVD]
口裂け女 スペシャル・エディション [DVD] 佐藤江梨子.加藤晴彦.入江紗綾.水野美紀, 白石晃士

角川エンタテインメント 2007-07-20
売り上げランキング : 30853

おすすめ平均 star
starマジで怖いです
star近年稀にみる駄作
starホラーでもエンターテイメントでもない。児童虐待ムービーである。

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うわあ…。ひどい出来ナリ…。としか言いようがない。まあ、想像の範囲内のひどさでそれ以上でもないんですが。ワタシキレイ?とワタシヲキレを掛けた洒落とか、いきなり、僕には口裂け女がどこにいるかわかるんですっていうご都合主義展開とか、まあ、そういう…もんだし…なあ…っていう感想しか持てない。あとバトルシーンがひどい。なんでハサミ持ってるのに蹴るの?あと、ナイフで刺すシーンが本当に緊迫感がない。こんなに緊迫感がない戦いもめったにない。ハサミは生理的にそれだけで怖いのでそれをうまく使えばよかったのに。あと、おもちゃの大きなはさみをわざわざ使うよりも普通の裁縫バサミの方が怖い。たぶん。
全体的に緊張感がない。テンションを引いてゆるめて引いてゆるめての演出もなってない。誰かちゃんと仕事しようとしようよ。って思った。
どですかでん<普及版> [DVD]
どですかでん<普及版> [DVD] 田中邦衛;頭師佳孝;菅井きん;加藤和夫, 黒澤明

東宝 2007-12-07
売り上げランキング : 28311

おすすめ平均 star
star幸福と不幸
starカラー映画を批評したカラー映画である
star傑作

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NHKのBS番組紹介でやってるのを見て、面白そうだと思ってDVDを借りてきた。(うちはBS入んないので)
NHKの予告を見て想像した映画の内容は「知的障害のある六ちゃん。六ちゃんは六ちゃんにだけ見える幻の電車を毎日運転して町を走りまわる(どですかでんっていうのはその六ちゃんが駆け回るときに出す電車の音)。そんな六ちゃんを見守る町の人たち。貧しいけれども懸命に生きる人たちの毎日を描いたニューマンドラマ」っぽかったので(三丁目の夕日みたいな)これは面白そうだと思って借りてきた。
で、みてみたら、
<span style="font-weight:bold;">全然違うのな。ものすごい殺伐としてる。</span>
貧民窟が舞台なんだけど、その貧民窟の描写が半端ない。なんかゴミの山に埋もれている。しかも建物は全部バラック。そして登場人物がほとんど全員社会からはじかれた人間で、そして、そのまま孤立してしまっている。
六ちゃんの母親は宗教に走り毎日お題目を唱えている、六ちゃんはそれをみて“おれもおかあちゃんのあたまがまともになるようにいのるよ なんみょーなんみょーなんみょー”。近所の子供からはデンシャバカがキター!っていって石を投げられる。
乞食の親子がいて父親は心を病んでいて、理想の家を脳内につくって“どう思うどう思う?”って息子に聞いてばかりいる。息子はそんな父親をおもらいをしながら養っている。しめサバがどう見ても死亡フラグです。
浮気をされて気を病んでしまった男や、全部自分以外の男の子供を養っている(5人!!)父親と子供の話や、まったく働かない養父にレイプされる娘の話や(娘が労働で疲れて股を開いてぐったりと寝ているんですが、その下半身の汚いこと!!)なんかもう、どうにもって感じの描写がずっと続く。そして六ちゃんは最初に出たきり全然出てこないし、他の登場人物ともからまない。ていうか、この登場人物の中だったら六ちゃんは恵まれている方だというどうしようもない事実。それでも今日も六ちゃんの列車は走ります。

一か所、ものすごいと思ったシーンがあって(それは本当にさりげなく入っているんだけれども)乞食の子供に食堂のシェフが食べ物を恵んでやるときに、ビフテキが床にこぼれてしまうんだけど、その床に落ちた食べ物はよそによけて、子供にはあげない。それが本当にさりげなく入っていた。ものすごい。