大阪松竹座
藤山寛美三十三回忌追善喜劇特別公演をご覧いただき、まことにありがとうございました。
何年かぶりに藤山直美姉さんの公演に出させていただき、稽古場、そして本番中に様々な姿を観させていただけるという貴重な時間をいただけ、大変幸せでございました。
出番としてはあまり大きなものではございませんでしたので、他の方々より板の上での姉さんの凄さをガツンと肌で感じる時間は短うございましたが、その短い時間ですらお客様に喜んでいただこう、出演者も楽しませようというエネルギーは文字にすると簡単になってしまいますが、とてつもなく大きかったです。
そしてそれを1番待っていたのはお客様なんだなぁともつくづく思いました。
もうお客様がね、一挙手一投足見逃すまいとしている空気がこちら側に伝わってくるんです。
そんな中でむかえた千穐楽。
前日は雨予報だったにも関わらず、
公演が終わり、お客様がお帰りになるであろう夕方まで雨が全く降らなかったのは、直美姉さんの力なのでは!?
と思ってしまうくらいの出来事でした。
また今公演では
松竹新喜劇の劇団員がほぼフル参加し、一本目を天外さん、扇治郎さんを主にして座員主体で愛の設計図を上演させていただけたのは本当に有難い事だなと思いました。
今回ご覧になられた方々の中から松竹新喜劇の一本目も面白かった、今度は直美さんは出られてないけれど、劇団公演も観に行ってみようかなと思っていただき、劇場に足をお運びいただける事を切に願います。
でもまだ終わりではありません。
少しキャスト変わりますが、7月には東京での新橋演舞場公演もございます。
この機会を逃せば、次に直美姉さんの大阪ぎらい物語をご覧いただける機会はいつあるかわかりませんので、ぜひとも演舞場にも足をお運びいただければと思います。
そして写真は
初めてご一緒させていただいた桂慶治朗さんと。
久留という左官の親方の下で働く山本和孝、桂慶治朗、僕の3人で記念にパシャリ。
落語家さんで初めてのお芝居だったそうですが、そんな空気を全く感じさせない方で色んなお話させていただきました、ほんまにおおきにでした。
という事で、少し身体を休めたらまた稽古がすぐに始まります。
しっかり準備して次に備えたいと思いますので次公演、並びに松竹新喜劇の応援くれぐれもよろしくお願いいたします。
久しぶりのブログ、長文にお付き合いいただき、まことにありがとうございました。
森 光冬