ここでは遺言にまつわる表記のゆれなどがメインのため、まとめて書いてます。それからここで

気になるのが、ハリーたちのスクリムジョールに対する口調。いくら対立していたとしても、17歳で

そこそこの教養があれば、魔法界のトップにタメ口はきかないと思う。喧嘩ごしになってからとかは

いいんだけどね。特にロンがバカっぽい。


さて、最初のこのシーンは、個別に話をしたいというスクリムジョールに対し、ハリーが3人一緒じゃ

なきゃダメだと強気に出た後のこと。


P.177 ハリーは、大臣が初手から対立する価値があるかどうか、判断に迷っている、という

印象を受けた。


UK版P.104 Harry had the impression that the Minister was wondering whether it

was worthwhile opening hostilities this early.


初手って。間違ってないけど…。普段聞かない。将棋とかで使うのかな?


試訳:ハリーは、大臣がこんなに早く(最初)から対立していいものかどうか値踏みしている

印象を受けた。


”価値があるかと考える”で、値踏みとしてみた。やり過ぎかしら?ならば判断しかねているとか?


※opening hostilities 戦争を始める。

かたつむり


P.178 「私にはちゃんと権利がある」 スクリムジョールが素っ気なく言った。

UK版P.104 ' I had every right,' said Scrimgeour dismissively.


ハーマイオニーにそんな権利なかったくせにと言われた後のスクリムジョール。素っ気なく

で、相手にしてない感じを出したかったのか。

dismissivelyは、はねつけるように、無視するようにといった意味。しかし、ハーマイオニー

の意見に対し、スクリムジョールが興奮して言い返しているのならばまだしも、そういう感じでも

なさそうなので「はねつけるように」ではちょっと強すぎる。原文を読んだだけだと割と冷静を

保ってるような雰囲気なので、素っ気無くも悪くはないような気もする。


試訳:「私にはあらゆる権利がある」スクリムジョールが軽くあしらった。


かたつむり


P.178 「差し押さえる前に、魔法省は、死者の持ち物が違法であるという確かな証拠を

持っていなければならないはずです!


UK版P.105 ' and the Ministry is supposed to have powerful evidence that the

deceased's possessions are illegal before seizing them !'


ハーマイオニーが、スクリムジョールと法律談義をするところ。優秀なハーマイオニーならば

こういう話で死者の持ち物といういい方はしないかと。

試訳:「魔法省は、差し押さえる前に故人の所有物が違法であるという確かな証拠が

必要なはずです!


かたつむり

遺言書を読み上げる時、原書は同じ書き方で統一されているのに、翻訳はバラバラ。

しかも公的文書なのに、”わし”って。


P.180 「『ロナルド・ビリウス・ウィーズリーに”灯消しライター”を遺贈する。使うたびに、

わしを思い出して欲しい』」


P.181 「『ミス・ハーマイオニー・ジーン・グレンジャーに、わしの蔵書から”吟遊詩人

ビードルの物語”を遺贈する。読んでおもしろく、役に立つ物であることを望む』」


P.182 「『ハリー・ジェームズ・ポッターに』」スクリムジョールが読み上げると、ハリーは

急に興奮を感じ、腸(はらわたとルビ)がぎゅっと縮まるような気がした。「『スニッチを

寄贈する。ホグワーツでの最初のクィディッチ試合で、本人が捕まえたものである。忍耐

と技は報いられるものである。そのことを思い出すためのよすがとして、これを贈る』」


腸(はらわた)って、煮えくり返るとかならまだしも…。


P.106 " to Ronald Bilius Weasley, I leave my Deluminator, in the hope that he

will remember me when he use it. " '


P.106 ' " To Miss Hermione Jean Granger, I leave my copy of The Tales of

Beedle the bird, in the hope that she will find in entertaining and instructive. " '


P.107 ' " To Harry James Potter, " ' he read, and Harry's insides contracted

with a sudden excitement, ' " I leave the Snitch he caught in his first Quidditch

match at Hogwarts, as a reminder of the rewards of perseverance and skill. " '


試訳:

「『ロナルド・ビリウス・ウィーズリーに私の”灯消しライター”を遺贈する。

それを使うたびに、私を思い出すよう願って』」


「『ミス・ハーマイオニー・ジーン・グレンジャーに、私の”吟遊詩人ビードルの物語”

を遺贈する。それが面白く、ためにもなることを見出すよう願って』」


「『ハリー・ジェームズ・ポッターに』」スクリムジョールが読み上げると、急に気持ちが

高まり、ハリーは胃が縮んだような気がした。

「『ホグワーツでのクィディッチ初試合で、本人が捕まえたスニッチを遺贈する。

不屈の努力と技術は報われることを思い出させるものとして』」


Harry's insides contracted なので、ハリーは胸が締めつけられるような気がした。

でもいいかもしれない。

ちなみにクィディッチ試合(じあいとルビ)という言い方も…。野球試合(じあい)、

サッカー試合(じあい)とは言わないと思う。親善試合(しんぜんじあい)ならともかく。


P.192のハリーの台詞にもクイディッチ試合(じあいとルビ)あり。クイディッチの試合でしょう。


かたつむり


P.180 スクリムジョールは、前屈みになって、「灯消しライター」をロンに渡した。

UK版 P.106 Scrimgeour leaned forward and passed the Deluminator to Ron,


細かくてすまん。間違ってないけど、前屈みより身を乗り出しての方がよいかと…。


試訳:スクリムジョールは身を乗り出して、「灯消しライター」をロンに渡した。


※この直前にライターの説明があって、カチッと押すたびに(with a simple click)と書か

れている。カチッと鳴らすたびにの方がいいかな?と思ったけど、スルーしてたら!

P.191にはカチッと鳴らした(UK版P.112 clicked) とある…。

P.196もカチッと鳴らした(UK版P.114 clicked)


P.292 カチッと言わせて(UKP.167 clicking)


かたつむり


P.182 身動きできないほどぎゅうぎゅう詰めで座っていたので、ロンは、片腕を抜き

出してハーマイオニーの両肩に腕を回すのに苦労した。


こういう場合、数は訳すべきなんだろうか。不自然な日本語。


UK版P.107 They were wedged together so tightly that Ron had difficulty

extracting his arm to put it around Hermione's shoulders.


試訳:ぎゅうぎゅう詰めで座っていたので、ロンは腕を伸ばしてハーマイオニーの

肩に回すのに苦労した。


かたつむり


P.183 「スニッチは肉の記憶を持っているからです」

UK版P,108 ' Because Snitches have flesh memories,'


flesh と言えば確かにだけど。肉の記憶って…。これはスニッチが初めて触った人の感触

を覚えているということの前振り。

ストレートに訳すならば、人肌あたりで。少し意訳するならば感触もありかも。


試訳:「スニッチは人肌を記憶しているからです」


※スニッチをさんざん金色(こんじき)のボールとしてたのに、

P.185 6行目 いきなり。(UK版P.109 ball )


以下のように表現が変わっているならまだしも。

P.193 金色(こんじき)の球 UK版P.113 the golden sphere

P.193 金色(こんじき)の球面 UK版P.113 the golden surface


かたつむり


まとまりのない遺言関係。表記がバラバラなので一気にまとめて列挙。かならずしも同じ表現で

ある必要があるわけではないが。


P.177 (UK版P.104)

遺言 ( will )スクリムジョールの台詞

ダンブルドアが君たちに遺したもの (Dumbledore had left you anything ) スクリムジョール

僕たちへの遺品 (what he left us) ハリー

私たちへ遺してくれたもの(whatever he's left us ) ハーマイオニー


以下、同じスクリムジョールの言葉がバラバラ。


P.178 (UK版P.105)

遺言書 ( will ) スクリムジョール


P.179 (UK版P.105)

遺言で君に遺品を残した ( he remembered you in his will ) スクリムジョール 

 ※なぜにここだけ遺したではなく、残した?

個人的な遺贈品 ( personal bequests ) スクリムジョール


P.180 (UK版P.106)

遺言書 ( The last Will and Testament ) スクリムジョール

遺言書で遺贈されたのは ( the onle ones he remembered in his will are ) スクリムジョール

※全く前ページと同じ表現なのに。


P.181 (UK版P.106)

遺言書 ( Dumbledore's will )


P.182 (UK版P.107)

遺言書 ( Dumbledore's will )


P.185 (UK版P.109)

もう一つ形見 ( a second bequest ) スクリムジョール

いきなり形見…。

遺言書 ( the will )


P.189 (UK版P.111)

ダンブルドアが僕たちに遺したもの (what Dumbledore left us ) ハリー

遺言書 ( the will ) ハリー

古いスニッチを遺した (why Dumbledore would have left Harry an old Snitch)


P.191 (UK版P.112)

遺言 ( in his will ) ハーマイオニー

遺言書 ( his will ) ロン

遺品 ( everything he'd left us ) ロン

遺言書 ( in his will ) ハーマイオニー ※一連のやり取りなのに、ハーマイオニーの言い方が変わる。


P.204 (UK版P.119)

遺言書 ( her will ) ロン ← これは別の話だけど


かたつむり


P.185 「ゴドリック・グリフィンドールの剣だ」


UK版P.109 ' The sword of Godric Gryfindor,' he said.


初めて he said を訳していない箇所を発見!意図したものか、ケアレスミスか。


かたつむり


P.187 「誰か、ヴォルデモートに剣を刺してみたことがあるんですか?魔法省で何人

かを、その任務に就けるべきじゃないんですか?『灯消しライター』をひねくり回したり、

アズカバンからの集団脱走を隠蔽したりする暇があるなら。


UK版P.109 ' Has anyone ever tried sticking a sword in Voldemort ? Maybe the

Ministry should put some people on to that, instead of wasting their time

stripping down Deluminators, or covering up breakouts from Azkaban.


全体的に変なのー。特にひねくり回したりstrip down でふつーに分解すると出てくる。

ま、魔法の道具なので分解がふさわしくないならば、せめていじり回すとか。


試訳:「誰かがヴォルデモートに剣を突き刺そうとしたこと、ありましたか?魔法省こそ

誰かをその任務に就けるべきでしょう?『灯消しライター』を分解したり、アズカバンからの

集団脱走を隠蔽したりする暇があるなら。

この続きも、カンマで切ってるところを文をぶったぎってるので、変な風になっている…。



かたつむり


P.188 十七歳の青二才が、私の仕事に口出しするのはお門違いだ!そろそろ敬意という

ものを学ぶべきだ!」

「そろそろあなたが、それを勝ち取るべきです」ハリーが言った。


スクリムジョールの台詞を途中から抜粋。十七歳の青二才って、間違ってないけど言うかな?

韻を踏んだのかな?お門違いも間違ってないけどねー。


UK版P.110 but it is not up to a seventeen-year-old boy to tell me how to do

my job ! It's time you learned some respect ! '

' It's time you earned it,' said Harry.


P.188 十七歳の若造が、私の仕事に口出しするのはお門違いだ!そろそろ尊敬すること

を覚えたらどうだ!」

「あなたもそろそろ尊敬されることを覚えたらどうでしょう」ハリーが言った。


かたつむり


P.188 ハリーと大臣がほとんど鼻突き合わせて立っているのを見て、すっかり仰天した

ウィーズリーおじさんが言った。


UK版P.110 began Mr Weasley, looking thoroughly alarmed at the sight of Harry

and the Minister virtually nose to nose.


鼻突き合わせてって。せめて鼻突き合わせてってした方がよくない?


試訳:ハリーと大臣がまさに鼻を突き合わせているのを見て、すっかり仰天した

ウィーズリーおじさんが言った。


※別なエッセイ読んでたら、鼻突き合わせて議論って出てきてた。違和感なかった。









この辺はおかしなところがつながっているので、まとめて書いてます。


P.174 みんながいっせいにウィーズリー夫人を見た。


UK版P.103 They all saw it at the same time:


直前までウィーズリーおばさんとしてたのに。庭にいた全員が見たからか?おばさんと呼ば

ない人が含まれているから?でも、この2行後にはもう、ウィーズリーおばさん。


かたつむり


The Burrow に来る時は確かにみな yard を通る描写になっている。デスイーターに

追われながらもみんなが帰り着いた yard、ハリーたちが掃除したり、gnormがいた yard

裏庭とされている。ところが、この章に来て…。

最初にアーサーのPatoronusが現れた場面は、 


P.174 庭を横切って


UK版P.103 across the yard


yard裏庭としてきたのに。と思ったら翌P.175 は裏庭(2つ下の指摘項目です)さらに、


P.199 庭のかなたの境界線


UK版P.116 at the boundary the yard


必ずしも同じ言葉で訳す必要はないのかもしれないが、庭でも、前庭でも裏庭でも、同じ場所

のはずなのに、その時々によって庭だったり裏庭だったりするのが気になるなぁと思って。
同じ場所を指すのであれば、同じであって欲しいと思うのは、私だけ?

かたつむり


P.174 守護霊(パトローナスとルビ)はふっと消え、そのあとにはフラーの家族が、驚いて

消えたあたりを凝視していた。


UK版P.103 The Patronus dissolved into thin air, leaving Fleur's familly peering

in astonishment at the place where it had vanished.


日本語おかしくないすか?


試訳:パトローナスはふっと消え、フラーの家族は驚いて消えた場所をじっと見つめる

ばかりだった。


かたつむり


P.175 突然現れた二人は、裏庭を堂々と横切って、提灯に照らされたテーブルにやって

来た。テーブルには、その夜の会食者が、二人が近づくのをじっと見つめながら黙って

座っていた。スクリムジョールが提灯の光の中に入ったとき、ハリーは、その姿が前回

会ったときよりずっと老けて見えるのに気づいた。頬はこけ、厳しい表情をしている。


UK版P.103 The two newcomers marched across the yard towards the garden

and the lantern-lit table, where everybody sat in silence, watching them draw

closer. As Scrimgerour came within range of the lantern light, Harry saw that he

looked much older than the last time they had met, scraggy and grim.


会食者…。間違いではないけど、ちょっと違和感。例えば、原文がdinersとなっている訳なら

ともかく、単に everybody。素直に「みんなが」的に訳したほうが原文に忠実かと。


yard は裏庭となって、garden は訳されず。

別の項目にも書いたが、lantern提灯にするのは間違いではないけど、和風な感じ。


試訳:新たに登場した二人は、裏庭を横切り、庭にあるランタンに照らされたテーブルへ

やって来た。テーブルでは、誰もが無言で座り二人が近づくのを見ていた。スクリム

ジョールがランタンの明かりが届く範囲へ来た時、ハリーは、前回会った時より老けて

見えると思った。痩せこけて、険しい顔をしている。


かたつむり


P.175 「誕生日おめでとう」


UK版P.103 ' Many happy returns '

Many happy returnsにぴったり当てはまるような誕生日祝いの言い回しは日本語にはないので、

意訳だけど「誕生日おめでとう」としてしまうのが、一番わかりやすい。

けれど、せっかく原文が単なる happy birthday ではないのでそれを生かさないのも…と個人的

には思う。直訳すれば、この日のような幸せな日が何度も訪れますように。


あくまでも一つの例として…。


試訳:「これからも幸多からんことを」


誕生日のお祝いの言葉としてはちょっと堅苦しい気もするが、魔法大臣スクリムジョールだし、

17歳の誕生日は魔法界の成人のお祝いという特別な意味もあるので。

かたつむり


P.175 「さらに、ロナルド・ウィーズリー君、それとハーマイオニー・グレンジャーさん

とも、個別に」


UKP.103 ' Also with Mr Ronald Weasley and Miss Herminone Granger.'


魔法大臣スクリムジョールの台詞。これまでは、誰の台詞でもミス○○となっていて、

とかさんってあまり使ってないよな…と思ってたら。P.178 には、ミス・グレンジャー。同じ

スクリムジョールの台詞なのに! そしてP.180には、ミスター・ウィーズリー

P.186ではミスター・ポッター(UK版P.109 Mr Potter)とするべきところポッターとしているし。


かたつむり


ちょっと前に、ウィーズリーおばさん&ウィーズリー夫人の混在を指摘したが、今度は!


P.175 「そういう場所があるかな?」大臣がウィーズリー氏に尋ねた。

「はい、もちろんです」ウィーズリーおじさんは落ち着かない様子だ。


続いている会話なのに!最初は大臣が尋ねたから?だったら答えてもじゃないか?


UK版P.103 ' Is there such a place? ' he demanded of Mr.Weasley.

' Yes, of course, ' said Mr Weasley, who looked nervous.


※また、第8章冒頭からはウィーズリー氏、ウィーズリー夫人となっていた。結婚式だから?

マダム&ムッシュー・デラクールとツインになってるから?と思っていたんだけど、同じ結婚式

にもかかわらず、P.211から急にウィーズリーおじさん、おばさんに戻る。なんだろ、この法則?


かたつむり


わぉ!急にマグル生活臭が。


P.176 部屋に入りながら、ハリーは石油ランプに向けて杖を振った。


UK版P.104 Harry flicked his wand at the oil lumps as he entered ~略


魔法界に石油は存在するんだっけ?なんらかのオイル(油)は使っているんでしょうが。

私ならオイルランプとするなぁ。もしくはランプ


かたつむり


P.176 スクリムジョールは、いつもウィーズリーおじさんが座っているクッションの凹んだ

肘掛椅子に腰を落とし、


UK版P.104 Scrimgerour sat himself in the sagging armchair that Mr Weasley

normally occupied,


座るが連続するのをさけて、あえて言葉をかえたのか?それがアダとなっている―。

腰を落とすってのは、スポーツ選手がよく使う表現で腰を低くする状態のことをいうのであって、

座ることではないと思う。それを言うなら、腰を下ろす、腰掛けるでは?

この次の行に腰掛けるも出てくるから、避けたかったのかな。


また、sagは弾力があったり、ピンと張っていたものが、その力をなくしてたるんだり、しぼんだり

している状態のこと。クッションが凹んでは間違いではないが、見た感じで違和感を覚えた。


老化してたるんだ肌なんかにも sag だってショック!


試訳:スクリムジョールは、いつもウィーズリーおじさんが座っているくたびれた

肘掛椅子に腰を下ろし、

P.171 ジニーと目が合い、ハリーはニヤッと笑ったが、ロンとの約束を思い出し、慌てて

ムッシュー・デラクールに話しかけてその場を取り繕った。


UK版P.101 he caught Ginny's eye and grinned at her, before remembering his

promise to Ron and hurriedly striking up a conversation with Monsieur

Delacour.


ニヤッと笑うが、変態ぽく感じられた。間違ってないけど。


試訳:ジニーと目が合い、ハリーはにやりとしてしまったが、ロンとの約束を思い出し、

慌ててムッシュー・デラクールと話し始めた。


※ striking up a conversation 会話を始める。


確かに場を取り繕ったんだろうけど、書いてないような。こういうのは翻訳的にありなのかしら?


ぶーぶー


P.172 ハリーはニヤッと笑いかけた。


UK版P.102 grinning up at him.


ここはハグリッドに冗談をいったのでニヤッとでいいと思う。



ハートスペードダイヤクラブ


P.198 客の案内に間違いがないよう、四人とも席次表を握りしめていた。


と、聞くと四人はやる気と責任感いっぱいな感じ。


UK版P.115 All four of them were clutching seating plans, so that they could

help show people to the right seats.


試訳:客を正しい席へ案内できるよう、四人とも席次表をしっかりと持っていた。



ハートスペードダイヤクラブ


P.201 学名で呼ぶならゲルヌンブリ・ガーデンシですがね。


UK版P.117 to give them their correct name, the Gernumbli gardensi. '


うーん、学名って聞くと scientific name とかな気がする。ウィキには、binomen などなども

書かれている。しかも、このラテン語のような名前、ゲル(Ger)としてガー(gar)とは読まない

と思うんだけど…。ま、詳しくない私が語ってもしかたないけど。


試訳:正式名称で呼ぶならゲルヌンブリ・ガルデンシですがね。



ハートスペードダイヤクラブ


P.202 また、ウィーズリーかね?お前たちゃ庭小人算で増えるじゃないか。


UK版P.118 ' Another Weasley ? You breed like gnomes.


いわんとすることはわかるけど、イタイ感じ。


試訳:また、ウィーズリーかい?あんたたちは庭小人のように増えるね。

   or 庭小人並に増えるね。




ハートスペードダイヤクラブ


P.206 「ええ、ええ、さぞかしパーティの花だったでしょうよ」

ハリーは大笑いしたが、ハーマイオニーはつんと言い放った。


UK版P.119 ' Yes, he sounds a real charmer,' said Hermione, while Harry

roared with laughter.


確かに、フレッドとジョージのやり取りに、ハーマイオニーはむかついているんでしょうが。

どこにも書いてない脚色。でも、こんなのかわいい方。いちおう気付いたのでメモ。

また、charmer は単純に訳せば魅力的な人。ここでは前の台詞をうけて、パーティの花と

訳されている。これぐらいはアリなのかな?あと個人的に気になるのは、ハーマイオニーと

ハリー順番を入れ替える必要があるんだろうか?


試訳:「そうね、おじさまはさぞかしパーティの花だったでしょうよ」

ハーマイオニーは言い放ったが、ハリーは大笑いした。



ハートスペードダイヤクラブ


P.217 そしてクラムは、鼻息も荒く立ち去った。


UK版P.126 And he strode off.


上に同じ。この第8章は、ちょこちょこと書いてないことが書いてあることが多い。これぐらいの

脚色は許容範囲?ま、stride が元気よく歩く、大股で歩くみたいな感じだしね。威勢良くぐらい

ぐらいでいいのでは?



ハートスペードダイヤクラブ


P.222 「あなたがそんなふうに思うのは、残念じゃ」ドージは、めげずにますます冷たく

言った。


UK版P.128 ' I'm sorry you think so,' said Doge, more coldly still.


試訳:「あなたがそんなふうに思うのは、残念だ」ドージは、より冷静に言った。


めげずにcoldly 冷たく still 静かに で冷静にとしてみた。



ハートスペードダイヤクラブ


P.219 「誰よりもよく知っておった」


UK版P.127 ' As well as anyone, '


as well as って、~と同じに と覚えてたんですけど、間違ってますか?
みんなが知ってるのと同じぐらい。って意味かと…。

これはドージがハリーにダンブルドアをよく知ってるんですね。と聞かれ答えた台詞。この後

しかし、一番長く知っている…と続くので、「誰よりもよく知っておった」なら、しかしとはなら

ないはず。たぶん、みんなと同じぐらいというのは、ドージの謙遜なんだと思う。


試訳:「皆と同じぐらいだよ」


ハートスペードダイヤクラブ


P.219 ダンブルドア教授 (UK版P.127 Professor Dumbledore )


ハリーの台詞なんだけど、ダンブルドア校長の方がいいなぁと個人的に思って。でも間違いじゃ

ないし、と思っていたら。直後に…


P.220 ダンブルドア校長 (UK版P.127 Professor Dumbledore )


と言っているハリーであった…。別に、揃ってなくてもいいのかな。



ハートスペードダイヤクラブ


P.228 13行目 ダンブルドアたち(ミュリエルの台詞)

P.229 2行目 ダンブルドア一家(ミュリエルの台詞)

P.119 4行目 ダンブルドアの家族(ハリーの台詞)


※UK版P.132 原書はすべて the Dumbledores


これはあえてやってるんでしょうか?別に文中では違和感を感じなかった表現だが、

念のため書き出した。最後は、ダンブルドアの家族…としてしまうと、ダンブルドアが含まれ

ない気がするのは考えすぎかな。


ハートスペードダイヤクラブ


P.223 気高いアルバス


UK版P.129 saintly Albus,


ミュリエルが中傷しているのだが、その前のページの台詞で、聖人君子(he was a saint)と

言っているので、ここも


試訳:聖人アルバス、聖なるアルバス


であって欲しかった。でも、気高いは品格が高いってことだからいいのかな。



ハートスペードダイヤクラブ


P.224 ミュリエルおばさんは、ハリーとの話に戻った。


UK版P.129 (略) said Auntie Muriel. She turned back to Harry.


重箱の隅をつついてます。この前はドージに向かって「アリアナがホグワーツに来なかったのは

なんで?」と声を荒げていたミュリエル。turn back to って話を戻すという意味あるのかな?

単にハリーの方へ顔を戻したんだと思った。


試訳:そう言ってミュリエルおばさんは、ハリーに向き直った。



ハートスペードダイヤクラブ


P.224 ドージが言ったが、ミュリエルおばさんはがむしゃらに押し切り、相変わらずハリー

に向かってまくしたてた。


UK版P.129 (略) said Doge, but Auntie Muriel steamrolled on, still addressing

Harry.


steamroll は(道路工事用)スチームローラー、ローラー付きの動力車両のこと。確かに

スチームローラーでならされるのだから、がむしゃらに押し切りでもいいんでしょうけど、全体的に

文がくどい気がして。これは個人的な感想。


試訳: ドージが言った。しかし、ミュリエルおばさんはそれを押し切り、ハリーに話しかけ

続けていた。


押し切り は押しつぶすでもいいわけで。話を押しつぶす、つまり無視してとしてもいいのかな?