P.171 ジニーと目が合い、ハリーはニヤッと笑ったが、ロンとの約束を思い出し、慌てて
ムッシュー・デラクールに話しかけてその場を取り繕った。
UK版P.101 he caught Ginny's eye and grinned at her, before remembering his
promise to Ron and hurriedly striking up a conversation with Monsieur
Delacour.
ニヤッと笑うが、変態ぽく感じられた。間違ってないけど。
試訳:ジニーと目が合い、ハリーはにやりとしてしまったが、ロンとの約束を思い出し、
慌ててムッシュー・デラクールと話し始めた。
※ striking up a conversation 会話を始める。
確かに場を取り繕ったんだろうけど、書いてないような。こういうのは翻訳的にありなのかしら?
P.172 ハリーはニヤッと笑いかけた。
UK版P.102 grinning up at him.
ここはハグリッドに冗談をいったのでニヤッとでいいと思う。
P.198 客の案内に間違いがないよう、四人とも席次表を握りしめていた。
と、聞くと四人はやる気と責任感いっぱいな感じ。
UK版P.115 All four of them were clutching seating plans, so that they could
help show people to the right seats.
試訳:客を正しい席へ案内できるよう、四人とも席次表をしっかりと持っていた。
P.201 学名で呼ぶならゲルヌンブリ・ガーデンシですがね。
UK版P.117 to give them their correct name, the Gernumbli gardensi. '
うーん、学名って聞くと scientific name とかな気がする。ウィキには、binomen などなども
書かれている。しかも、このラテン語のような名前、ゲル(Ger)としてガー(gar)とは読まない
と思うんだけど…。ま、詳しくない私が語ってもしかたないけど。
試訳:正式名称で呼ぶならゲルヌンブリ・ガルデンシですがね。
P.202 また、ウィーズリーかね?お前たちゃ庭小人算で増えるじゃないか。
UK版P.118 ' Another Weasley ? You breed like gnomes.
いわんとすることはわかるけど、イタイ感じ。
試訳:また、ウィーズリーかい?あんたたちは庭小人のように増えるね。
or 庭小人並に増えるね。
P.206 「ええ、ええ、さぞかしパーティの花だったでしょうよ」
ハリーは大笑いしたが、ハーマイオニーはつんと言い放った。
UK版P.119 ' Yes, he sounds a real charmer,' said Hermione, while Harry
roared with laughter.
確かに、フレッドとジョージのやり取りに、ハーマイオニーはむかついているんでしょうが。
どこにも書いてない脚色。でも、こんなのかわいい方。いちおう気付いたのでメモ。
また、charmer は単純に訳せば魅力的な人。ここでは前の台詞をうけて、パーティの花と
訳されている。これぐらいはアリなのかな?あと個人的に気になるのは、ハーマイオニーと
ハリー順番を入れ替える必要があるんだろうか?
試訳:「そうね、おじさまはさぞかしパーティの花だったでしょうよ」
ハーマイオニーは言い放ったが、ハリーは大笑いした。
P.217 そしてクラムは、鼻息も荒く立ち去った。
UK版P.126 And he strode off.
上に同じ。この第8章は、ちょこちょこと書いてないことが書いてあることが多い。これぐらいの
脚色は許容範囲?ま、stride が元気よく歩く、大股で歩くみたいな感じだしね。威勢良くぐらい
ぐらいでいいのでは?
P.222 「あなたがそんなふうに思うのは、残念じゃ」ドージは、めげずにますます冷たく
言った。
UK版P.128 ' I'm sorry you think so,' said Doge, more coldly still.
試訳:「あなたがそんなふうに思うのは、残念だ」ドージは、より冷静に言った。
めげずに?coldly 冷たく still 静かに で冷静にとしてみた。
P.219 「誰よりもよく知っておった」
UK版P.127 ' As well as anyone, '
as well as って、~と同じに と覚えてたんですけど、間違ってますか?
みんなが知ってるのと同じぐらい。って意味かと…。
これはドージがハリーにダンブルドアをよく知ってるんですね。と聞かれ答えた台詞。この後
しかし、一番長く知っている…と続くので、「誰よりもよく知っておった」なら、しかしとはなら
ないはず。たぶん、みんなと同じぐらいというのは、ドージの謙遜なんだと思う。
試訳:「皆と同じぐらいだよ」
P.219 ダンブルドア教授 (UK版P.127 Professor Dumbledore )
ハリーの台詞なんだけど、ダンブルドア校長の方がいいなぁと個人的に思って。でも間違いじゃ
ないし、と思っていたら。直後に…
P.220 ダンブルドア校長 (UK版P.127 Professor Dumbledore )
と言っているハリーであった…。別に、揃ってなくてもいいのかな。
P.228 13行目 ダンブルドアたち(ミュリエルの台詞)
P.229 2行目 ダンブルドア一家(ミュリエルの台詞)
P.119 4行目 ダンブルドアの家族(ハリーの台詞)
※UK版P.132 原書はすべて the Dumbledores
これはあえてやってるんでしょうか?別に文中では違和感を感じなかった表現だが、
念のため書き出した。最後は、ダンブルドアの家族…としてしまうと、ダンブルドアが含まれ
ない気がするのは考えすぎかな。
P.223 気高いアルバス
UK版P.129 saintly Albus,
ミュリエルが中傷しているのだが、その前のページの台詞で、聖人君子(he was a saint)と
言っているので、ここも
試訳:聖人アルバス、聖なるアルバス
であって欲しかった。でも、気高いは品格が高いってことだからいいのかな。
P.224 ミュリエルおばさんは、ハリーとの話に戻った。
UK版P.129 (略) said Auntie Muriel. She turned back to Harry.
重箱の隅をつついてます。この前はドージに向かって「アリアナがホグワーツに来なかったのは
なんで?」と声を荒げていたミュリエル。turn back to って話を戻すという意味あるのかな?
単にハリーの方へ顔を戻したんだと思った。
試訳:そう言ってミュリエルおばさんは、ハリーに向き直った。
P.224 ドージが言ったが、ミュリエルおばさんはがむしゃらに押し切り、相変わらずハリー
に向かってまくしたてた。
UK版P.129 (略) said Doge, but Auntie Muriel steamrolled on, still addressing
Harry.
steamroll は(道路工事用)スチームローラー、ローラー付きの動力車両のこと。確かに
スチームローラーでならされるのだから、がむしゃらに押し切りでもいいんでしょうけど、全体的に
文がくどい気がして。これは個人的な感想。
試訳: ドージが言った。しかし、ミュリエルおばさんはそれを押し切り、ハリーに話しかけ
続けていた。
押し切り は押しつぶすでもいいわけで。話を押しつぶす、つまり無視してとしてもいいのかな?