止めることも、
流れを変えることもできずに、
水は流れてく。

ガボガボと
音を立てて、
やがて
流れて消える。

世界っていうのは、

私達が思っているほど一枚に繋がってはいなくて、
理不尽なこととか、

どうにもならないようなことがたくさんあるのに、
それに気付いても何もしないで

過ごしたりして、
何も変わってないのに、

時間だけ過ぎていく。


昔の傷を引きずり続けて、

解決も、しないままで歩いても、
道はできていないのだから、

いつまでも同じところを歩かされるだけで、
どんどん不安定になっていく。


疲れていく。
心が。
磨耗して、

傷が開いて、

血が吹き出て。

真っ赤になる。

一面が、赤く染まる。

それが事実で、

それが世界だ。
きっと。

嫌なことがあって落ち込みきった時、
世界中の全てに見放されたような気になる。

そんなことないんだって。
自分がはいつくばってるからこそ、
背中を押してくれる人がいるんだ。

ここは地下21番ホーム。
昇ろうとすれば、
いつだって後ろから追い風が吹くんだ。
夜が長くて潰されそう。

誰か助けてください。

この檻からもう逃げたい…。
ボクはどこに立っていて
キミはどこに立っていて
いつになれば会えるのか。
いつになれば終えるのか。
誰にも分からない。誰にも分からない。
誰も永遠に生きたりはしない。
誰も、側にいつづけることはできない。
私は、どこで、
貴方は、誰で、
一体
何が、
ここまで狂わせるのだろう。

幸せを捨ててまで、
守るものは、あるのか?

明日は、一体、いつ来るんだろう。

自立して、いられるのかボクは。
停滞した世界の中から出られないんだと思う。
広い世界に自分から、
飛び出すことはできなかったから。

何回会ったら、友人なんだろうか。
一回会っただけでも、友人と呼べる?
毎日顔を会わせるだけで、友人と呼べる?
ネットでの会話は、本当の声ではないの?
ネットでの会話は、僕らの距離とは無関係?

何も分からない。

傷口が消えたら、痛みも無くなるの?
痛みが無くなれば、傷痕は見えなくなるの?
痛みは消えていないし、
傷もまだ癒えていないけれど、
その傷口を見つめるたびに、
何故か胸が苦しくなる。

まるで、
懐かしい想い出に
再会したみたいに。
アシュリーって少女を知ってるかな。
生まれながら、何倍もの速度で老化していく病気を患った少女を。

きっと世界からは隔絶されて、死ぬ。
けれどその時までは、私はここにいる。と、
彼女は誰よりも強い眼で言っていた。

私も、あぁいうふうになれるかな?
同じ状況にいたら、
世界から、距離を置かれて、おいてけぼりにされたら、
皆は生きて、自分だけ死ぬことを知ってしまったら、

…無理だと思った。
周りに誰もいない私には、
無理だと、思った。

きっと君は空なんか、

ろくに見上げもしないんだろう?

それでも空は君を見ている。

空は全てを知っているんだ。

君の辛さを、苦しさを。

本当の君が持つ、

夢や、

理想や、

本当の価値を。


空を見ろ。

きっと空は教えてくれる。

君がいるその場所は、

いつだって通過点なんだ。

道は選ぶものでも、

拓くものでもないんだって事を。

360°、その全てが、

君のための道なんだから。


さぁ、もう時間だよ。

僕達のことを、

いつまでも忘れないで欲しい。

ここで起こった事を、

消し去ってしまわないで欲しい。

それが僕からの、

僕達からの、お願いだ…。

向かい風に逆らって、地面にへばりつく1匹の蛾を見掛けた。

誰かが悪戯でもしたのか、その両肩に羽はなく、

飛ばずに地面を、歩いていた。

一心不乱に、歩いていた。


素敵だろう?

風に流されるだけの蝶々より、何倍だって素敵だろう。

流されるだけの存在に、価値が見出せるというのかい?


私達は、決して飛ぶことは出来ないけれど。

両肩には最初から、翼など付いていなかったけれど。

この足で確かに、

地面に立っている。

自分の意思の有無に関わらず、

私達は立っている。


羽はもう、必要ない。

へばりついてみせるさ。誰よりもみっともなく。

それが私の誇りと勲章になるだろうから。

綺麗。

魂が綺麗。


好き。


リアル。

無駄な光がない。

見えるものを映してる。

計算された美しさじゃない。

自然な、綺麗なもの。


暴力。破壊。自殺。

永遠。停滞。

無限。


空飛びたい。


その中には痛みは確かにあって、

だけど嫌いじゃない。


具体の中にある歪み。

軋みが心地よい。

苦しい。


好き。

大好き。