時間は無限ではない。


誰かと会って話す時、
その時間はその人と一緒に居たいからこそ、

有限の中から作り出す物。


だからそれが徒労に終わったり、
全くもって意味の無い結末を迎えたときに、
その多くの時間を、人は後悔することになる。


時間は無限ではない。


だからこそ、やりたいと思ったことをやるべきだ。
それが何にせよ。

趣味でも義務でも興味でも、

幸福でも憤怒でも憐憫でも、

恋愛でも冒険でも思考でも。

全部纏めて、ここに告げよう。

自分の心に、素直に生きろ。

それだけが、貴方の信じた道なのだから。


自分の意思に、流れるようにただ進め。

アナタは嫌われたいのですか?
その存在すら否定するのですか?

それで良くもまぁ、友達なんて呼べたものです。

関わらないで欲しいなら、
自分の口で言えば良かったのに。

会えて良かったと、あの時本気で思ったけれど。

そのことすらアナタは忘れてしまいたいようだから。

目にも止まらぬ速さで、

回転する。

回転する。

回転する。


目が回りそうな勢いを付けて、

回転する。

回転する。

回転する。


全てのものを吹き飛ばして、

片っ端から薙ぎ払って、


全てを無に返す。

有を無に。

悠を夢に。


全ては消えていく。

何もかも。

跡形も無く。


この体と心と、魂も。

ぎぎりぎりぎり。
ぎぎりぎりぎり。

螺旋状に落ちる。
ぎりぎりと金属を削って。

ぎぎりぎりぎり。
ぎりりぎりぎり。

螺旋状に落ちる。
掠めた物を引きずり込んで。

ぎりぎりぎぎぎり。
ぎぎぎりぎりぎり。

螺旋錠がいよいよ落ちる。
削られたのはボクのほうか?
耳の中で無限に悲鳴が木霊する。
もう聞きたくないから
消え去ってしまえよ。
暗い部屋
白いものばかり目に付いて

眠れない
見たくもない絵が頭に浮かぶ

車が外を通るたび
光が流れ、差し込んでくる

それが妙に気になって
余計な思考を繰り返すから

こうして今日も眠れない

大好きな貴方に刃物を向けて。

そのまま貴方へ倒れこんだら。

貴方は死んでしまうのですよね。

貴方は消えてしまうのですよね。


けれど私は考える。

刃物に刺さる貴方の身体。

そこから溢れる、目が痛いほどの鮮血の量を。


消えてしまえとは思わないけど、

この手で消してしまうのは、悪くないかもと思うのです。


私のために死ねるというなら、

私のこの手で刺してあげたい。


けれど私は考える。

刃物なんか無くても、

私は貴方を殺せるのだということを。


それはたった一言。

電話でもメールでもいい、その一言で、

貴方は死んでしまうのですよね。

貴方は消えてしまうのですよね。


そんなのつまらない。


肉を食い破り、

血を啜り尽くして殺すんだから。


勝手に死なないで。

勝手に消えないで。


そんなのは、ルール違反だよ?

貴方の姿が見えなくなって、

今日でもう、半年になります。


本当に些細なことですが、

貴方の名前を消しました。


一覧から、永遠に失われるこの作業。


怖くて、今まで出来ませんでした。


もうお会いすることも無いのでしょう。

悲しくはありません。

ただほんの少しだけ、


本当に、少しだけ、


声が聞きたかったなと、

そう思います。

右も

左も

分からない。


それが前だか

後ろだか

一人きりでは

判別できない。


ここは何処だったか

認識できない。


考えることすら

不可能。


覚えることも

できない。


何一つとして

分からない。


だって私は

生まれてきた意味すら

いつまで経っても

分からないのだ。

私の流した赤い血は
ただの一人も助けずに
シンクタンクに消えていく。

喉の奥から溢れて流れる赤が、
まるで新雪のような白を暴力的な力で塗り潰す。

アナタは私の欠片なのでしょうか。
私はアナタの欠片なのでしょうか。

真っ赤に染まったシンクタンクを覗き込む。
口を濡らして。
悲鳴をあげて。
鏡に映る自分の姿は、
苦しみ嘆くアナタではなく、
ただただ壊れた自分の笑みで。

もう血も流せないのに。
吐き出すことすら出来ないのに。
目の前の白を覗き込むたび、
幻覚の深紅が見える。