バイトに夢中になりすぎない
アルバイトに夢中になりすぎて学業が疎かになっているのだとすれば
大変もったいないことです。
もちろん、就職を目指している企業や業界でのアルバイトのように積極的な
動機に基づくアルバイトや経済的理由によるアルバイトなら話は別ですが、
基本的にアルバイトは学業をおろそかにしてまで打ち込むものではないと思います。
一概には言えないのかもしれませんが、バイトで身に付くスキルなんて
ほとんどありません。
私のアルバイト先ではバイトは電話応対すらさせてもらえませんでしたから。
バイトは低賃金で働く駒ですよ。本人はいくら頑張っているつもりでも、
世間から見ればやっぱり駒、というのが悲しいところです。
この悲しさをわかった上でバイトに打ち込むならまだ良いのですが、
無自覚なまま「頑張っている自分」に酔っているならかなり危険です。
特に、大学で勉強するよりもアルバイトの方が楽しいからとか、自分に合って
いるからとか、そういう何となく感情に流されてバイトに夢中になっているので
あれば、バイトを辞めた方がいいでしょう。
こんなエッセイがあります。
東大を出たけれど (近代麻雀コミックス)
原作者の須田良規さんは麻雀プロ(ブログ『東風戦メンバー戦記』)。
東大在学中に麻雀店でのアルバイトに夢中になった
(本人いわく「たまたま水が合っただけ」らしい)ことがきっかけで、
現在の道へ進むことに。
今でこそプロとなり、エッセイが漫画化されたり映画化されたり、
一児の父となったりしていますが、それまでの生活はエッセイの雰囲気から
伝わってくるように、社会の底辺での鬱屈した暗い生活だったことでしょう。
彼はプロとなるだけの麻雀の実力と文章の才能を持っていたからこそ、
業界でやって行けるわけで、もしそれらを持っていなかったら、あるいは
それらを見出してくれる人がいなかったら、と考えると凡人の私はゾッとして
しまうわけです。
私は彼の文章が好きだし、彼のような生き方が悪いとは思いませんが、
しかしながら、人に勧めるにはリスクが高すぎる職業選択ですよね。
これは私の憶測ですが、もしも彼が学生時代に麻雀店でのアルバイトを
始めていなければ、この道に進むこともなかったのではないでしょうか。
彼の場合は学生時代のアルバイトがきっかけで危うく人生転げ落ちることに
なるところだったわけです。
思うに、大学の教室に居場所を見つけられず、退屈と不安に満ちた学生生活を
送っていた人が、たまたま学業以外の居場所を見つけてしまうのって、すごく
怖いことだと思うんですよ。
もちろん、それがきっかけで人生が好転する人もいるのかもしれないけれど、
ダメになっちゃう人もたくさんいると思いますね。
新興宗教とかギャンブルに居場所を求めると救いようがないのは誰でも想像が
つきますが、意外とバイトも危ないんじゃないでしょうか。
学生時代に打ち込める事のうち、もっとも害のないものは学業ですよ、きっと。
ちなみに、私は麻雀のことは全く知りませんがそれでも漫画は楽しめました。
(3巻まであります)
漫画の元となったエッセイは、以前はブログで読めたのですが、削除されて
しまった様子。今はMaru-Janというサイトで別のエッセイを
書いているそうです。
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