日にすれば11月14日の事ですが、島本浩也投手(32)と日本ハムの伏見寅威捕手(35)との交換トレードが成立した、というニュースが飛び込んできました。
正直管理人は驚きました。
左腕の中継ぎを強化したい日本ハムと、控え捕手の充実を図りたい阪神との思惑が一致した、といったところでしょうか。
ですが、やっぱり疑問です。
伏見寅威はオリックス→日本ハムというパリーグチームを渡り歩いたベテラン捕手。
伸び盛りの田宮、これからの進藤のほか、中日から来た郡司やアリマル、ソフトバンクから来た吉田賢吾、伸び悩みの清水など、捕手がダブつき気味の日本ハムには、もうベテラン捕手の居場所自体がないんでしょう。
でも今の阪神に伏見は必要でしょうか?
「パンチ力があり、広角にも打てる強打の捕手」という触れ込みなのかも知れないけれど、今年35歳、来年36歳の選手ですよ?
坂本や梅野の後継者を求めている阪神に、彼らより年上の選手を獲ってどうするの?
左の中継ぎが育ってきている阪神には、確かに島本の居場所は徐々になくなりつつあり、管理人も今季の戦力外候補として挙げさせていただきました。
だから、島本がトレードで出されるのには管理人も賛成で、しかも捕手を充実させたいという思惑も分からないでもないのですが、だったら、せめて坂本、梅野より下で、栄枝より上の30歳前後の捕手を獲るべきなんじゃないですか。
日本ハムで言えば、以前からよくトレードで獲得すればいいのでは、と言われていたのは29歳の清水優心の方ですよね?
それが35歳の選手とは…。
当然坂本、梅野以外の捕手とのキャリアで言えば、伏見の方が断然上なので、順当に行けば1軍の第3捕手は伏見になる(でなければ獲得しないでしょ)わけです。
もう長坂や栄枝の育成は諦めるという事ですか?
まぁ、長坂は年齢的に伸びしろは無理としても、栄枝にはもうひと頑張りして欲しいと思ってます。
藤川監督も秋季キャンプで持ち上げていたように、育成の嶋村麟士朗はじきに支配下になるでしょう。
あと、管理人の個人的な希望として、来年のドラ1で青山学院大学の渡部海捕手が入団すると予想しているので、この2人が成長して、いずれ坂本、梅野の後を継いでくれるその間、バックアップになる捕手が欲しい。
坂本も今年1年フルで戦って、完全に日本シリーズでは息切れしていた感があります。
かと言って、梅野について、藤川監督は全く信頼を置いていません。
その評価は、せっかく梅野が残留してくれた状況であっても、一向に変わらないと思います。
本来の意味で、坂本を支えてくれるバックアップは、やっぱり作っておいてしかるべきです。
でも、それが35歳の伏見ですか?
オリックス時代のバッテリーを組んでいたであろう西勇輝は大歓迎だと思いますけど(2人の実際の仲は知らんけど)、西勇に来季チャンスが与えられるかはちょっと分かりませんし。
強いていうなら、「代打としての起用」狙いと、完全な「パリーグ対策」でしょうか。
パリーグの野球を知っている伏見なら、昨季苦労した交流戦、そして日本シリーズに使える知見を持っているはずです。
管理人は、失礼にも藤田健斗捕手を勝手に「戦力外リスト」に入れていて、完全に外してしまいましたが、伏見を獲って、その上来年おそらく若手の大型捕手をドラフトで獲ると思われますから、藤田や故障がちの町田などは大いに苦しい立場になるでしょうね。
補強でいうと、元山飛優内野手の入団会見が本日15日に行われました。
これも要るんかなぁ。
ヤクルトの1年目を除き、4年連続打率1割台のバッターで、リーグ最低打率の西武を戦力外になりました。
山本泰寛をクビにして元山を獲る球団って何か馬鹿にされそうなんですけど(苦笑)。
かと思うと、戸井零士は、本格的に打者挑戦の西純矢と並んで、育成契約になりました。
今年SGLで見た時は、一本足打法で面白いとは思ったんですけどね。
今季ファームで86試合に出場、打率.168、本塁打2、打点15、盗塁2、OPS.478という成績。
ファーム選手の水準に到達せず、という事ですね。
バースがつけていた背番号「44」剥奪ですが、仕方がないでしょう。
来季は即主力クラスの内野手が2名入ってくるし、対する百崎や佐野も調子を上げてきているし、若手内野手も競争が大変です。
管理人は来季もSGLに行きます!
見に行った試合でサヨナラヒットを打った野口恭佑がもういないのは悲しいけど、次世代の若虎の雄姿を見に行くぞ!