とうとう待ちに待ったドラフト会議が明日と迫りました。
阪神は他球団と違い、事前にドラフト1位指名選手を発表したりしないので、我々が勝手に予想するしかないのだけれど、やっぱり創価大学の立石正広内野手を指名するのでしょうか。
立石もいいんですけど、ケガ勝ちなのがちょっと心配なのと、サードメインのバッターはなかなか1軍では使えないので、内野オンリーではなくレフトも出来る選手の方が今の阪神には合っている気がします。
もちろん大きな当たりを打てるスケールの大きい選手希望ですが。
仮に立石選手を1位指名するとして、既に広島が立石の1位指名を公表しており、また他球団で指名するチームもあるでしょうか、当然重複指名になるでしょう。
クジ引きで当たればいいが、外れるとそこから「外れ1位」の指名になります。
「外れ1位」で競合すると、またクジ引きが行われ、競合しなくなるまで、1位指名が続けられる事になります。
有名な話だと、ドラフトで近本光司(当時大阪ガス)は、大阪桐蔭・藤原(現ロッテ)、そして立命館大・辰己(現楽天)、2回のクジ引きに外れた末の1位指名でした。
その後の近本の活躍は誰もが知るところ。
結果的に一番得をしたのが阪神、という事が言えます。
「外れ1位」が本当に「ハズレ」なのかは、プロ入りしてみないと分からないって事ですよね。
ところで昨年のドラフトで5球団から指名を受け、鳴り物入りで楽天に入団したのが明治大学の宗山塁。
「即戦力」の呼び声が高かった選手です。
彼が1年間を終えて収めた成績ですが、122試合/打率.260/本塁打3/打点27/盗塁7/安打数112でした。
うーん。
あれだけ騒がれた宗山ですが、シーズン入ってからはあんまり話題にも上らず、大人しい印象を受けましたね。
ちなみに彼の大学の先輩である髙山俊の1年目の成績は、134試合/打率.275/本塁打8/打点65/盗塁5/安打数136でした。
内野手と外野手との違いこそあれ、髙山の方が断然上です。
まぁ、髙山は「もっと長打を打て」とハッパをかけた金本監督のせいで、自分のタイプとは違い事を始めて2年目以降、成績が急降下してしまったのですが。
結局、「即戦力」「●年に一度の逸材」と騒がれたところで、プロの世界でどこまでやっていけるか、それは本当にやってみないと分からないという事です。
立石も正直分かりません。
ケガ勝ちなのが不安です。
阪神は体の強い選手を好んでいるので、意外と立石は外すかも知れません。
何はともあれ、野手の1位指名は間違いありません。
楽しみ~。
あと、日本シリーズを前にして意外な戦力外選手の発表が行われました。
漆原大晟投手の戦力外通告です。
漆原は2023年の現役ドラフトでオリックスから入団した右の投手です。
2024年は38試合に登板し、防御率は4点台でしたが、十分戦力にはなってくれたと記憶しています。
確かに阪神には右の中継ぎに、石井、湯浅、ドリスがいて、若手に岡留、石黒、木下、工藤、椎葉などが名を連ねているので、29歳の漆原は「伸びしろがない」と言われても仕方がないか、と。
その上、昨年の現役ドラフトで入団した畠が急に復活してきて、漆原の座を奪ってしまった感もあります。
もっとバッターで「戦力外やろ」と思う選手がいるのに、こんなタイミングで戦力外通告は行われるという事は、「今のタイミングなら移籍球団を探せるはず」という配慮があるのか、と思います。
当然中継ぎ投手の不足しているチームは、漆原を放っておかないでしょう。
どこかのチームに引っ張られると良いな…。
それにしても阪神は投手の層も厚い。
そんなに悪くない漆原がはじき出されるとは驚きでした。