セパ交流戦が終わりました。
勝敗の結果は、65勝と39勝、そして4つの引き分け。
もちろん、言うまでもなく、パリーグの方が65勝です。
なお、2025年も63勝と43勝、2つの引き分けでした。
実は2024年までの対戦成績ではセパがほぼ互角の戦いをしていまして、これだけの力の差が生まれたのは昨年からの事です。
直近の2年で何があったのかは分かりませんが、ここまで圧倒的な差が2年続きますと、「パリーグは強い」「セリーグは弱い」と言われても仕方ありません。
こと阪神の場合に限ってみると、西武、日本ハム、ソフトバンクの3強にからっきし弱く、一つも勝てませんでした。
パリーグの投手が内角を臆する事なくがんがん速球を投げ込んできて、打者はホームラン狙いでフルスイングする。
「DH制の最大の効果をもたらしているパリーグの成功」、対する「DH制を採用してこなかったセリーグの遅れ」とも言われるような結果となってます。
セリーグのチームのファンである管理人は、当然セリーグの野球を身近に感じているから、「打線の中に投手がいる事」を当然のように思ってました。
そんな管理人からすると、セリーグの野球が時代遅れみたくなっているのは非常に悲しい。
すでにメジャーも両リーグともDH制を採用し、社会人は言うに及ばず、大学野球、高校野球までDH制を採用する時代です。
「投手が打席に立つ野球」というのは古き良き時代の産物、と言われても否定できないでしょう。
そしてそのセリーグも来季からはDH制導入に舵を切りました。
ただ。
管理人が思うに、セリーグの野球は細かい、緻密な作戦を行う野球だったはず。
投手が打席に立つからこそ、送りバントや進塁打、盗塁、スクイズ、エンドランに代打策、また相手の弱い点をつくなど、ベンチが戦況を見ながらいろんな手を打って、チームを勝利に導く。
言うなれば、昨日の楽天戦のような戦いに似た野球が「パリーグの豪快野球」に対する「セリーグの緻密な野球」なのではないか、と勝手に思ってます。
それを「スモールベースボール」と言い換えてもいいのかも知れません。
阪神はなまじセリーグとの対戦で、「馬なり」で勝てたため、パリーグに対するセリーグ野球の兵法を忘れていたのではないか、と。
パリーグより豪快さのない阪神が、豪快な野球を真似したところで、うまくいくわけはありませんね。
弱小の楽天だからこそ、うまくいきすぎたきらいはありますが、阪神はもっとスクイズや送りバントやエンドランなど、細かいプレイを重ねる必要がありました。
さて。
この2年でパリーグ野球がセリーグを圧倒したけれども、管理人としては、日本プロ野球から緻密な野球の文化がなくなってしまわないかと危惧しています。
スピードとパワーに特化するのもいいですが、WBCなどの国際大会でアメリカやドミニカなどの強豪に相対した時、まだ日本は真っ当に対抗できるほどのレベルにはありません。
日本の持つ「緻密な野球」の文化は、世界に出るからこそ必要なのだと思います。
セリーグがDH制を導入し、NPBが全体的にパリーグのような野球になっていくと、同じ傾向でもっとパワーとスピードにすぐれた諸外国の後塵を拝してしまうのではないか、と。
今年のWBCはホームランバッターをとにかく並べて爆発力を期待しましたが、打線のつながりに欠け、結局失敗しました。
来季セリーグにDH制が導入されるからこそ、ただパリーグのマネをして劣化版パリーグになるのではなく、セリーグ野球の神髄を極めていって、来季はパリーグと互角の戦いをして欲しいと思います。
パリーグの野球が「本物」と言われる事には大変抵抗のある管理人です。
我らが髙橋遥人がローテの関係で、ロッテ、楽天、オリックスにしか当たってませんでした(いずれも勝利)。
もし日本ハム、西武、ソフトバンクに当たっていたら、もしかしたら阪神もここまで負けてなかったのかも知れませんね。