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text=平位

このブログでも度々紹介している、アートインキュベーション施設FUCA(フーカ)。
4月15日のオープン以来、様々なイベントが開催されて来ました。

・・・が、気付けば何だかんだと参加する機会を逃して来てしまった私。

そもそも、例えば平日の夜はどんな人が集まってどんなことをしているのでしょうか。
(同じ企画チームと言えど、普段はそれぞれが全く違うプロジェクトで動いているのでイお互いの細かい業務は分かっていなかったりもするのです。)

というわけで、夜のFUCAに潜入して来ました!


まず訪れたのは映画上映会。白い壁がちょうどスクリーン代わりにちょうどいい。


ざっくりした空間にイスがこれまたざっくりと置いてあったりして。

それにしてもこの中で見る映画はやはりなんだか独特。
パブリックのような、プライベートのような、
落ち着く感じがちょうどいい具合です。

上映が終わった後に主催者と参加者、参加者同士で色々な会話が生まれるのも、こういう場所ならではですね。

この日もかなり長時間に渡って、興奮冷めやらぬミニ座談会が
そこここで繰り広げられていました。


そして、また別の夜・・・
同じように白い壁をスクリーンにして、今度はトークショー開催です。

座布団席から立ち見まで、かなりの人。
会場から笑いとツッコミの絶えないかなりアツい時間でしたが、
この日は冷房も入って、環境としては至って快適。



福岡初開催のイベントに取材陣もかけつけていました。



中では関連グッズも売られていたり。


イベントが終わり外に出ると、入ったときに明るかった空が、すっかり真っ暗。この時期の、ちょっと涼しい風の吹く夜の時間って気持ちがいいですね。皆さん、次の目的地を目指して、帰路につくために、FUCAを後にしていきました。


「Fukuoka Urban Community of Art」という名前だけに、アートにすごく興味があるわけではない人はなかなか足を踏み入れづらいと思ってしまいがちですが、なんかもう、難しいことは関係なしに気の向くままに行ってみればそれでいいんだなって、なんだかちょっと安心しました。

今後はどんなイベントが開催されるのか、手前味噌ながらも楽しみ。

FUCAを拠点にする新しいプロジェクト、Design Build FUKUOKAも、着々と進んでいるようで、参加者がリレー形式で書くブログも始まっているので、そちらもぜひチェックしてみてください。
FUCA  http://fuca.asia/
Design Build FUKUOKA  http://designbuild.asia/


text= hase

福岡は梅雨のような、夏のような天気が入り乱れたここ最近。
天気に敏感な偏頭痛持ちの僕には滅入りがちの季節です。

いつもはR不動産がらみのネタを準備している私、haseブログですが、今回はちょっと息抜きに脱線を・・・。

6月某日、春日市の春日公園へ行って来ました。

約30ヘクタールの敷地に公園や球技場、ランニングコースなど緑と共に過ごすには素敵な楽園です。もともとこっちの方が地元のエリアなので個人的には馴染み深い場所なのですが、そうでない方も是非足を運んで見てください。


そして、今回ここへ来たのはちょいとスポーツ観戦をするため。


この日は高校ラグビーの福岡県大会決勝。サッカー部?とかバスケ部?とよく言われる私ですが実は高校時代にラグビーをしてまして・・・今でもラグビー観戦が趣味です。ちなみに白い方が母校。

この日は猛暑で炎天下に約2時間、さすがにぐったり。太陽なめたらいかんです。

試合は完敗でしたが、「one for all , all for one」ひたむきに楕円球を追う高校生の姿には淡い青春時代を思い出させられると共に、情熱を持って仕事に取り組めているか、今を生きているか、感謝の気持ちを忘れていないかと自分に問いかけられるきっかけになります。

そういう意味でも自分をリセットしに行くというのが定期的に観戦しているひとつの理由。


そんなかんだで気持ちを新たに過ごしていたつい最近。
TBS系の「教科書にのせたい!」という番組で両校ラグビー部の教育スタイルが特集され放送されたそうです。

その名も「自主VSスパルタ」。

今の僕はフリーエージェントというスタイルで仕事をしているので自主性が問われる環境なのかもしれません。

本当に高校の3年間は毎日を精一杯生きていて時が過ぎ社会人になった今でも、ここでの経験が如何に大きな財産となったことかとよく思います。

実は上記の番組は数年前に福岡のローカルで特集されたドキュメント番組の一部なので、興味ある方は是非見て欲しいと。

「筑紫高校 魂のラグビー」

(vol,1~7まであります)

ほんと僕の人間形成の原点回帰。これを見ると仕事がバリバリ頑張れるのは卒業生の僕だけかも知れませんが、客観的に見てもなにか考えさせられるいい番組だと思います。



text=松田


いつの間に梅雨に入ったのか、毎日の蒸し暑さに既に夏バテを思い出している方も少なくないのでは?

斯く言う私もその一人です。そして折しも日曜の夕方、その感情は突然はじけました。とにかくさっぱりしたい・・・・

「そうだ、島に行こう!!」



福岡市内で島とくれば、姪の浜からフェリーで手軽に行けちゃう能古島が定番ですが、今回目指したのは志賀島(しかのしま)。

以前とあるご縁で島出身の方と知り合ってから、ずっと行ってみたかったんですよね。

こうして改めて地図で見ると意外に大きく、博多湾全体の面積と比べてもなかなかの存在感であることが分かります。細長い海の中道から陸続きになっている為、車で行けちゃうところもポイント。

もちろん自家用車がなくても、天神からバスも出ているし、非日常的なレジャー気分を味わいたい方は博多埠頭から市営の渡船を使って行ってもいいと思います。


そして待っていたのはこんな景色。

金印公園(ここまでで天神からぴったり1時間)

正面に見えるのが能古島

海の青さはもちろんのこと、南に見える百道のウォーターフロント、西に臨む能古島や玄海島をはじめとした島々の姿。そして北には流れの速い玄界灘。

一遍に360度、様々な表情を見せてくれるのが島の醍醐味とは言え、そこに広がっていた光景は予想以上のものでした。


そして島民の誰に聞いても一押しもスポットがこちら。

「そりゃ~休暇村前の浜やね、きれいかよ~」な休暇村海水浴場。


他にも2つの海水浴場がある島内でも、緑の芝生に寝転がりながら海と能古島と玄海島を臨む景観が開放的なこの浜は、どうやら一番人気のようです。

スキムボードに興じるサーファーがいるかと思えば、


・単身デッキチェアーを持ち込み昼寝をしているおじさん
・一足はやい海水浴ではしゃいでいる子供たち
・子供より真剣に砂山を作るご夫婦
・お味噌汁のだしを論じる女性グループ

などなど

それぞれにリラックスした表情を見ていると、回答率100%を誇るというのも何だか頷ける気がしました。


ちなみに一番初めの写真は、この浜の北端にある沖津島。

そのぽっこりしたシルエットやサイズ感に、子供の頃夢見た無人島そのもの!と興奮しシャッターを切りましたが、島との間の海はこの辺りから玄海灘らしい速い潮の流れに変わりますので、泳ぎに自信があっても気を付けた方が良さそう・・・

なんて勝手に思っていたら、大潮の時だけは渡ることができるとか。


行かねば。

青い海はもちろんいいけれど、夕日のスポットでもあるので週末など天神からの会社帰りにふらっと来るのもいいかも知れません。


この他にも潮見展望台から見る森としての島の姿だとか、けたたましく鳴く鳥の鳴き声だとか、南国を思わせる花の匂いだとか・・・皆様にお伝えしたい事は一杯ありますが、丸ごと紹介してしまうと、実際に行く面白さが減っちゃうのではないかと。

そこで続きは、またの機会。
夏真っ盛りの頃に、残る2つの魅力をお届けしたいと思います。


text=さかた

本日募集が始まる「ちくご暮らし」体験事業の準備のため、この3ヶ月間、毎週のように筑後地域に行っています。去年は車で行っておりましたが、今年は電車も使うことも。

筑後地域にはJRの在来線、西鉄電車、そして去年の3月から新幹線も開通し、思っていた以上に電車が走っています。

そんな中でも今回はローカル電車での旅について。

まずはみなさん乗ったことがあるであろう西鉄電車。


特急だったのですが、普通電車と変わらない車両で大牟田まで

なかなか大牟田まで西鉄電車で行ったことがる方は少ないと思いますが、特急で1時間。けっこう近いです。

途中には久留米や柳川といった大きな駅もありますが、それ以外の小さな駅で降りると田園風景が広がり、普段は大橋までぐらいしか使わない私がイメージしている西鉄沿線とは違う世界がここにはあります。

 
こちらは大木町の大溝駅。ここから歩いて8分の所に今回の物件も

続いては、JR鹿児島本線。

 
銀の車体に赤がきいた車両。こちらは新幹線の駅もある筑後船小屋駅にて

こちらも何かと乗ったことがある人が多いと思います。
西鉄とは違い、駅と駅との距離が遠いため、より旅をしている感じがしました。
でも、こちらは通勤・通学として使われることが多いみたいです。

そして、私の一番のお気に入りJR久大線。


可愛らしい黄色の車体のJR久大線の車両。1両しかありません。

久留米から大分までをつなぐこの路線。
ゆふいんの森号が走る路線と言った方が分かりやすいかもしれません。

そしてこの路線の良いところ、まさにローカル線というところ。車両は1両だし、単線だし、駅には駅員さんが1人だし、景色も最高!

久留米から大分に向かうと、右手には耳納連山、左手には筑後平野が広がり、旅気分が盛り上がっていきます。(仕事で行っているのですが・・・)


車窓から見える筑後平野

また、久大線は個性的な駅が実は多いんです。写真がなくて残念ですが、河童の形をした田主丸駅や、足湯がある由布院駅、個人的に好きなのは下の写真のかなりいい味を出している前導寺駅。

 
久大線にはこんな趣のある駅も。前導字駅にて

昼は1時間に1本しかなく不便ですが、のんびり景色が変わっていくのを楽しみながらの移動もたまにはいいものです。

 
去年できた新幹線の新大牟田駅

そして最後の写真は去年の3月に開通した九州新幹線の新大牟田駅。
実はまだ1度も九州新幹線に乗ったことはないのですが、いつかは乗ってみたい!

特に新大牟田駅は在来線は通っていないので、行ったことがある人は少ないのではないでしょうか。

今年の「ちくご暮らし」体験事業では新大牟田駅から徒歩8分という物件もあります。新幹線通勤を体験したいという方にはもってこいの物件です。

「ちくご暮らし」体験事業に興味ある方は6月1日から募集開始ですので下記URLよりご応募ください。

http://www.realfukuokaestate.jp/trialstay2012/

ちなみに去年のレポートはこちら
http://www.realfukuokaestate.jp/column/topics/trialstay2011/

text=平位 草

福岡市内から車で約2時間、福岡県で最も東側、大分県との県境にある上毛町(こうげまち)。
普段はなかなか行く機会のない場所ですが、何やら新しいことが始まりそう・・・ということで、まずは行ってみました!
(地図上では福岡市のちょうど東側ですが
 今回は高速を使ってぐるっと北九州を回って行きました)

北九州から中津、大分、宮崎、鹿児島をつなぐ国道10号線が通っている町の北側の平野部から南側の山に入って行くと、辺りは一気に田園風景へ。石積みの棚田がある谷もあり、きちんと手入れされた田畑は、農家が減っていることをあまり感じさせない気持ちのいい風景を作っていました。

上毛町1
青々とした田んぼが収穫の時期に黄金色に染まるのも楽しみ。

実際には町は昭和30年以降、人口そのものが減り続けているということで、今後本格化する少子高齢化による更なる人口減少に大きな危機感を抱いています。

全国に同様の悩みを抱える多くの町・村がある中で、
どうやって人を呼び込むのか。
何がこの町の魅力なのか。
まずはそのヒントを見つけに、と訪れた今回の訪問でしたが、
率直に、「町の魅力は何ですか」と問いかけても
なかなか答えは返って来ませんでした。

それは
町中から少し谷に入っただけで一気に変わる風景も、
昔ながらのものを大切にして、情報や物が溢れていない暮らしも、
町を愛し、人を愛する人々の心も、
全てが町の人たちにとっては当たり前のことだから。

上毛町3

だからこそ、私たちのような外からの新しい視点が必要なのでしょう。
でもやっぱり本当に町の魅力を知っているのも、
町の未来を決めて行くのも町の人たち。

だから、これから、誰に、何を発信していくかを決めて行くまでに
もっと町を知り、たくさんの人と対話を重ねていくことになりそうです。
(という訳で、早速次回は農村民泊というイベントに参加させて頂くことにしました。ちょうど蛍も見れる時期だそうで楽しみです。上毛町ファンクラブ農村民泊:http://www.kogefan.com/blog/?p=217))

いくつかの谷をまわり、町に移住してきた方のお話を伺い、ずっと町に住んでいる人の想いに触れ、盛りだくさんの一日でした。

文字通り奥深い上毛町(実際、南側は耶馬渓もすぐ近く)、今後の展開にご期待ください!

text=Yuichi Honda

アメリカから帰ってきてバタバタで立ち上げたアートインキュベーション施設FUCA

今度は、建築家を目指す学生やU-29社会人を対象とした実践型教育プログラムDesignBuildFUKUOKAを立ち上げました。

これにより、FUCAはアーティストだけでなく、建築家の育成事業にも進出を果たしたことになります。

このプログラムは、アメリカ・ユタ大学の建築学科大学院で行われているプログラム「DesignBuildBLUFF」協力のもと、日本で初めて開催するものです。

というと、なんとも厳かな感じですが、実際はアメリカのプログラムをやってるのが前職の同期夫妻で、年末にユタ州に遊びに行ってきたときにこの話を聞いて感銘を受け、日本でやることにしちゃっただけです。

で、やるなら本気でやろうぜ、ということで、九大の先生や協賛企業にもお願いし、組み立てが完了しました。

言いたいのはただ一つ。

やる気のある第一期生お待ちしてます!


5/19(土)には第一期プログラムの発表ワークショップがあるので、こちらに参加する方も募集中。お待ちしてます。


新緑が気持ちいいこの季節、赤坂けやき通りから少し入った場所に白い箱の木造テナントがもうすぐ完成します。

ひとことで言えばテーマは「木」。
DMXではリーシングを担当させて頂くことになりました。
(詳しくはこちらを!)


入居は6月上旬開始予定。2階はすでに入居が決まり、残すは1階部分だけになります。
工事の進行と共に福岡R不動産サイトで写真は随時UPしていきますが、ご興味ある方はお早めにお問い合わせください!


先だって行われた上棟式からの餅投げ!
帰宅中の小学生も飛び入りで、餅に!5円玉に!50円玉に!たかるたかる!

小学生の素早さにあたふたしながらも無事に私も会社の人数分の餅をゲット。
今では餅投げをすることも少なくなってきたそうですが、小さな子どもたちからすればまるでサンタクロースがやってきたかのような大騒ぎ。古き日本の伝統を記憶のどこかに残していって欲しいと思います。そして私はそんな光景を見渡しながら無事に竣工を迎えられることを切に願わせて頂きました。



そして、先週は弊社で仲介させて頂いたお客様のお店のオープニングイベントに参加してきました。

音楽やアート、アパレルの創造集団「oil works」(オイルワークス)の作品を中心としたアンテナショップ兼制作拠点であるDon't Find

この場所をまとめる福田さんは、数年来の知り合いなのですが、前のアトリエの契約期間が満期を迎えるにあたってテナント探しのお手伝いをさせて頂き、ここで新しいスタートを切ることとなりました。

天井にぶら下がるあの「ひょうたん」は、もしや~!!


そして何よりここの場所には嬉しいオマケが・・・。

サイズ的にはミニですがルーフバルコニー!空が近いっ!

大名と言えば所狭しとお店が軒を連ねる地上に目が行きがちですが、ここは喧騒と一線を置いてほっこりと落ち着ける穴場空間。天気のいい日はここでコーヒーブレイク、青空のもと食べる弁当も一味違います。

弊社オフィスにもルーフバルコニーがあってまさに憩いの場として大活躍なのですが、オープニングパーティの最中、ここでもなかなかよい溜まり場になっていました。
ちょっとしたことですが、働く空間にも何かもうひとつ。きっと楽しい居場所が出来上がります。

「Don't Find 」
福岡市中央区大名1-8-42-411
mail : donotfind@oilworks.jp
web : http:oilworks.jp 
store : http://www.oilworks-store.com 


text=カタオカ


この仕事をしていると、年間数百、データのみなら数千(万かも)もの物件を見るのですが、その選りすぐりの中でも特に印象的な物件というものがあります。


当物件はまさにその最たるもの。
「ゼロ古民家」というタイトルで紹介していたのですが、その由来は立地の分かりにくさにあります。


メインストリートから脇に入る裏路地で、サイドはビルでがっちりガード、お隣の飲食店のアプローチをスルーしてバックヤードまで進まなければその姿を拝むことはできないという代物。物件自体のパフォーマンスは高いものの、視認性ゼロ、接道ゼロの隠れ家を通り越した超隠蔽物件だったのです。


物件自体のパフォーマンスは間違いなく高いものの、やはり店舗や事務所で使うテナントである以上、せめてもう少し目につく場所にありたいですよねという不安は見事に的中。事前のアナウンス空しく、「いや、ここまで分かりにくいとは、、、」という無言の視線を案内の度に浴びておりました。




掲載から3ヶ月ほど経ったある日のこと。
メールのお問い合せから直接現地を案内することになり、待ち合わせ場所に現れたのが恵谷さんと龍石さんのおふたり。

とにかく笑顔が印象的だったのは、初めましての瞬間から、立地的なネックを目の当たりにしながらも最後まで表情が曇らなかったから。もう素直に「この人達がここを変えてくれるのかも」と思いました。

聞けば、おふたりは大名の老舗レコード店に勤務しており、独立するにあたって物件を探してい最中。また、その業態の特性としてレコードが好きな方はお店が少しくらい分かりにくい場所(今回のはかなり分かりにくいですが)にあっても探してきてくれるとのことで、ようやくこの問題児の引き受け先が決まった訳です。



レコードショップにはカフェスペースも併設するということで、ふたりとスプモーニの有吉さんを中心に、お友達を巻き込んでの大掛かりな改装になりました。もちろん、自分たちのお店を自らの手でという喜びは大きいものの、築年数も気合いの入った古民家の改修はやはりそればかりではありません。


2階の天井をぶち抜く作業から始まり、不要箇所の解体撤去、躯体の補強、補修に次ぐ補修、造作に次ぐ造作で、恵谷さんにいたっては10キロ近くも体重が落ちるというハードワーク。


また、当初カフェスペースと聞いて軽食程度と想定していた1階部分はかなりしっかりした食事も提供する方向に舵を切ったため、そのあたりの準備も大変だったかと思います。




そんなこんなで、ようやくお披露目となったのが今月。
築50年を数え、ビルの隙間でひっそりと朽ちるのを待っていた2階建ての古民家は1階に恵谷さん率いる「食堂ポンテ」、2階には龍石さんが展開する「カラヴィンカ・ミュージック」を以て見事に再生を果たしました。





「食堂ポンテ」がさり気なく営業を始めたとのことで覗いてみると、プレオープン中にも関わらず既に大盛況。


見ての通り、気持ち良い空間に生まれ変わった店内。またそこに流れる恵谷さんセレクトの音楽がとても心地良いのです


お酒の種類も豊富で(特に日本酒とワインのラインナップはヤバい)、今後は音楽イベントも定期的に開催するとのこと。

ちなみに、後日、グランドオープンからスタートしたランチですが、個人的にこのランチにはガツンとやられました。もう、滅茶苦茶やさしい味。


ご飯を食べるということは当たり前の習慣になっている訳ですが、純粋に食事を楽しむとか、味わうというのは「これか!」と思いしらされます。映画「かもめ食堂」を彷彿させるランチ、1日25食限定。おすすめです。





「カラヴィンカ・ミュージック」では龍石さんセレクトのレコードを中心にCDや雑貨も置いています。


改装前は少し窮屈に思えていた2階ですが、水回りを取って、天井を抜いたおかげで随分と広く感じました。活かせるとこは活かしつつ、オリジナルの味付けにセンスが光ります。


音楽が好きな人が集まってもらえるように、と瀧石さんが言っていたお店にはこの日も楽しげにレコードを選ぶお客さんの姿が。

レコードとみかんの物々交換しましょう、なんて談笑が聞こえるあたり、すでに音楽好きのコミュニティスペースになっている感じです。


そんな中、ふと天井からぶら下がるひょうたんを発見。


実はこれ、ひょうたんからつくったスピーカーで、その名も「ひょうたんスピーカー」といい、普通のスピーカーよりも柔らかい音の鳴りで、長時間聴いても疲れないとのこと。また、何より驚くべきはこの「ひょうたんスペーカー」、龍石さんが種から育てたハンドメイド。愛情とこだわりと技術が詰まった逸品です。




とにかく場所が分かりにくいということで、自信はあっても、実際にオープンするまで不安があったというおふたり。

しかし、オープン後は仲間が仲間を呼び、自然と人で賑わう店内で一緒に笑っている姿は、初めてお会いした時と同じで、曇りないものでした。

立地については分かりにくい分、たどり着いてもらえば大切にしてもらえる感じ。

そんな素敵なことも兄貴達は言ってくれました。



物件もいろいろです。
いい点、わるい点、それぞれあるにせよ、
結局最後は人なんだなと、今回、改めて思いしらされました。


福岡市中央区舞鶴1-3-11

1F【食堂ポンテ】
http://www.facebook.com/gohanponte
営業時間 11:30~0:00/不定休
※ランチは月~金曜日のみ

2F【カラヴィンカ・ミュージック】
http://www.kalavinkamusic.com/
営業時間 14:00~22:00/不定休
※通信販売も準備中



text=さかた

 

福岡R不動産のサイトやFacebookをご覧の方はご存じだと思いますが、ここ2ヶ月ずっと準備してきたアートインキュベーション施設「FUCA」が本格的に動き始めました。

まず3月の初めに公式サイトがオープン


http://fuca.asia/

サイトができるとリアルな感じが出てきます。
これまでは頭の中にしかなかったことが、このようにリアルになっていくと、とてもワクワクします。

そして3月14日の立ち上げ会議では、様々なバックグランドを持った60名以上の方に集まっていただき、FUCAのいろんなことについて熱く議論をしました。

 
 
普段はあまり接する機会がない人たちが集まりとても刺激的な夜でした。月に1回ぐらいこんな夜があってもいいのかも。

また、3月17日には改装イベントと称して、多くの人に手伝って頂きながらアトリエ部分を中心に改装工事を行ないました。

 

主な作業は天井の解体作業だったのですが、粉じんの量がすごくとても過酷な環境の中、みなさまのおかげでとても良い空間に。

3月31日には、解体の時に出た廃材を使って木製雑貨のワークショップを。



講師は改装の時に大活躍してくれた大工の牛島さんとマツダグミの中西さん。作ったのは黒板だったのですが、参加者全員がその人にしか作れないオリジナルの黒板を作り、人間の創造性の豊かさを感じた1日でした。

 
音楽スタジオの枠組みもでき、入口の雰囲気ががらりと変わりました。

そして、インキュベーションアトリエのアーティストも決まり(詳細はHPで→http://fuca.asia/artist/)、カフェやオフィス部分の工事もなんとなく完成が見えてきたような見えてこないような感じですが、4月15日に全ての空間が完成し、オープニングパーティーを行ないます!

参加費無料で誰でも参加可能なので、お時間があれば是非お立ち寄りください。作品の展示あり、音楽のライブあり、トークあり、お酒・食べ物あり、FUCAが今後どうような場所になるのか体験できるような1日になる予定です。(詳細はHPで→http://fuca.asia/portfolio-view/openingevent/

立ち上げ会議にしろ、改装イベントにしろ、これまで本当に多くの方々に協力をいただき、どうにかここまで来ることができました。本当にありがとうございます。FUCAは様々なバックグランドを持った方々の協力があって初めて面白い場所になると思いますので、オープンしてからもよろしくお願いいたします。
text=松田


少しずつ昼間の時間が長くなり。吹く風の肌寒さの中でも、陽射しの温かさを実感する今日この頃。

あちこちで見かける蕾に、漂い始めた花の香りに、何となくウキウキしている方も多いのでは無いでしょうか?

そうです。

「福岡に、春来ました」


そして春と言えば、やっぱりお花見。


冷たい冬を越え、溢れんばかりに咲き誇ったかと思えば、潔く散ってゆく。

そんな桜の美学を愛する人も多ければ、その一瞬を満喫しようとブルーシートを広げる姿はもしかしたら、国家を挙げて「春分の日(自然をたたえ、生物をいつくしむ)」を祝日と定めてしまう日本人独特の繊細な感性のなせる業かも知れません。

きっちり並んだおむすびも、いつもと違う場所に収まったネクタイも・・・・・
多分。

そんなこんなで福岡でお花見と言えば、舞鶴・西公園を始めとした中心部の公園がメジャーですが、休日ともなれば人が多く、近隣の駐車場も満車だし、やたら知った顔に会って挨拶ばかりしてたり、寛いだつもりがぐったりして帰宅したのでは、いいけど何だか本末転倒。


「今年こそゆっくりと、ちゃんと花そのものを楽しみたい!」と言う方のために、昨年ですが個人的に行った
市内桜TOUR~半日で何本見れるか?~

の記録をまとめてみます。


・第一号那珂川緑地@南区

385号線、日赤通りからみやけ通りに切り換った先を、「老司」の交差点で左折。49号線に入って100m弱行ったところ。

元々南区らしい、のんびりした空気感が漂うエリアですが、そんなに大きな緑地帯ではないため、BBQを楽しむファミリーから、近所の小学生、日課の散歩を楽しむおじいちゃんまで、それぞれ日常の延長線上に来た春を楽しんでいる感じが寛げます。


・室見川河川敷(室見川河畔公園~第2号室見川緑地)@早良区

ここは言わずと知れた名所の一つですね。室住団地を背に、延々と続く桜並木はきっと日本全国で見かけることができる故郷の風景の一つになっているのではないかと思います。

ここの桜は樹高が低いので、子供に花の作りを身近で見せながら教えてあげたり、直に触らせてあげたい親御さんにもいいかも知れません。

※但し、河畔高縁側はブトが多いので注意。


・愛宕神社@西区

約2000本の愛宕桜・・・の情報に気合を入れていったんですが、これは空回りでした。2000本、どこにあるのか知っている人がいたら教えて下さい。

境内から玄界島方面への眺望は抜群でした。

(したこと無いけど、絶対途中で飽きるけど)いつか、あの光ってる辺りに海釣に行ってみたいです。


如何でしょう?

意外と旧知のスポットも多く、他にも樋井川や紅葉山公園など、地元の人間に愛されているスポット~うちの桜が一番だ!の声まで聞こえてきそうですが、ここぞと言うスポットがあれば、どうぞこっそり教えて下さい。

時間があれば、今年は周辺都市にも足を伸ばしてみようかなと思います。


ちなみにR不動産の物件の中には、元公団など敷地内に桜の植栽があるものも多いので、よかったら「緑/森」のアイコンから探してみて下さいね!


そして、くれぐれも

・翌日は風邪引き(毎年一人は聞くような)
・お酒の匂いを撒き散らしながら出勤

なんてことにならないよう、ご注意下さい。
大人の世界は家に帰るまでが遠足、とは行かないようです。


-オマケ-

・うちの近所の桜@ひみつ
結局ここが一番楽ちんだし、色味も綺麗で好きです。