仕事を終えて、歩いていると、道におばあさんが倒れていました。
頭から少し出血。
倒れたままのうつぶせの恰好で、頭を押さえながら、
「痛い、痛い、救急車呼んで・・・」
と。
横にいる女性が、
「そこの段差でつまづいて、頭を強く打ったんです」
と。
こりゃ、救急車だわ。
と、119番しました。
ワタクシ、病院で救急車を受け入れる側をしたことはありますが、自ら呼ぶのは初めてです。
「火事ですか?救急ですか?」
「救急です。こけて頭を打ったと言ってます」
「そこの住所は?」
住所・・・しらん。前の店の人に住所を聞き、伝え、
「年齢は?」
しらん。。。本人に「何歳ですか?」と聞くと、
「81歳」
横から女の人が
「違います。79歳です。」
そのありがちなやり取りに、一瞬笑ってしまい、自分自身の緊張が解けました。
そして、そこでやっと、横にいたのが家族の方だとわかりました。
救急車は5分ほどで来てくれました。
その間、高校生とみられる男の子たちが「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたり、
その辺の店の店員さんが「水いりますか?」と持って来てくれたり
↑
こんな時に飲ませちゃいけないので、断りましたが、、
人だかりにはならずに、沢山の人が声をかけてくれました。
本人に意識があるので、いっぱい質問しながら、
「大丈夫。大丈夫。」と言い聞かせ続けていました。
けれど、この時点で看護師であることを言いそびれていたので、家族の人が不思議顔。
こういう時は、先に看護師であることを伝えないと、怪しいですよね。。
以前も、何度か、道で倒れている人をみかけ、他の通りかがりの人と一緒に救急車が来るまで待つことをしたことはありますが、
私が「看護師」であることを言うと、たいてい、そばにいる人は、ほっ、としてくれます。
私、病院では平和ナースで、あまり急変など当たらず、看護師経験16年の間に心臓マッサージをしたのは1回だけ。
ほんとうに心肺停止なんかの状況に出くわしたら、街中で、「蘇生する」という判断がその場でできるのか、蘇生行為が出来るのかも自信ありませんが、、、
そう言う事も意識させられる、今日の出来事でした。