阪神は29日の巨人との開幕戦をら0対4の完封負けで、オープン戦3勝14敗1分の体たらくを引きずっているような敗戦でした。
打線は2番中野がオープン戦の絶不調を払拭するような2安打、3番森下は無安打ながら巨人梶谷の好捕に阻まれたあわや2点タイムリーの大飛球やホームラン性の当たりなど振れている感じでしたが、大山、佐藤輝の4〜5番が無安打で大ブレーキになってしまいました。
特に大山は下半身のコンディション不良でオープン戦終盤を欠場していましたが、ぶっつけ本番の開幕戦で3三振と強行出場させたのが裏目に出ました。
大山は昨年は全試合4番でスタメン出場した阪神打線の顔でしたが、一昨年までは腰や背中の張りでシーズン途中で欠場する事も多かったので今年は代役4番を考えていく必要がありそうです。
前川はスタメン6番左翼で3打数1安打、いかにも打ちそうな雰囲気でしたが、もし前川が一塁も守れたら大山欠場時にケア出来たのにとも思いました。
阪神先発の青柳は5回5安打3失点で負け投手になりましたが、昨年の不安定さは払拭されて力強さと制球力が戻ってきた投球で今季は復活してくれそうです。
6回以降は島本〜漆原〜加冶屋のビハインド継投で加冶屋が1失点しましたが、漆原はまずまずでも島本と加冶屋は不安定で勝ちパターンでは厳しそうです。
この日の出番が無かった桐敷、岡留、門別は勝ちパターンの中継ぎ、ゲラと岩崎は8〜9回で行くと思われますが、中継ぎも頭数はいても好調なのはオープン戦無失点の岡留だけと実は手薄だったりします。
巨人先発の戸郷は6回無失点、7回からは西舘〜中川〜大勢の継投で阪神打線を完封、野手では3番梶谷が森下の大飛球を好捕して阪神先制を阻止すると阪神先発の青柳から2ランを放つ活躍で巨人に流れを持ち込みました。
巨人は準備万端で開幕に備えてきたのが結実した格好で、日本人選手を充実させた巨人打線に阪神は太刀打ち出来そうもないな…と思わせる一戦でした。