1970年代後半のマンガ「しまっていこうぜ!」が面白い | dmitri2011さんのブログ

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吉森みき男先生の野球マンガ「しまっていこうぜ!」をウェブ書籍で見始めましたが、週刊少年チャンピオンで1970年代の後半に連載されていたこの作品は紙では絶対に目にする事はなかったと思います。


チャンピオンコミックで持っていたのはドカベンや大甲子園など水島新司先生の野球マンガやプラレス3四郎などでしたが、中でも古本屋で買い集めた発行日の古いドカベンのコミックの巻末にある他のマンガの紹介コーナーが奇妙な魅力を放っていました。


ドカベンの巻末にあった不気味なイラストと紹介文が印象的だった「カリュウド」は紙では超プレミアですが、いざウェブ書籍で読んでみるとこんな殺伐とした作品を少年誌でやっていたのかと驚きました。


ゆでたまご先生もデビュー前の学生時代はチャンピオンを愛読されていたそうですし、未知の世界のチャンピオンコミックをウェブ書籍でしかも大半を無料で読めてしまうとはいい時代になりました。


「しまっていこうぜ!」はこれまで存在自体を知らなかったのですが、こうした未知の野球マンガは無限にあるのだろうなぁと思いました。


主人公の中2の沢村くんを支える中1の捕手、チビこと池田くんが、とある名作の剛球一直線の某左腕の相棒チックなのは時代でしょうか。


沢村の才能を見抜いてスカウトしたエースでキャプテンの中3の乾くんが当初の理知的なキャラから情けないキャラに変貌していき、同じ中3の大乗寺くんはブレずに後輩を罵倒するパワハラ気質のままというのも面白いですね。


ウェブ書籍ならかつての名作マンガが紙の寿命と共に手の届かないものになっていく事も防げますし、単行本に限らずジャンプやチャンピオンなどの週刊誌も丸ごとウェブ書籍になってくれたら…と到底無理な事も夢想したのでした。