西武からソフトバンクに移籍したFA山川の人的補償について、西武がソフトバンクに和田獲得を打診した後に両球団で話し合いが持たれて甲斐野に変更になったと報じられました。
西武がソフトバンクに和田獲得の方針を伝えた時点で「和田だけどいいの?」の打診ではなく決定事項の通達だと思いますが、ソフトバンク側から和田以外にしてくれと懇願されて前代未聞の人的補償が交渉で決まる事態になったようです。
甲斐野がプロテクトされていたかも重要で、もしソフトバンクが西武を翻意させる為にプロテクトしていた甲斐野を差し出したのなら、これに応じた西武も「人的補償はプロテクトされた28人以外から選択する」というルールを甲斐野欲しさに破った事になります。
西武の渡辺GMは抑えの甲斐野を獲得して「現場も喜んでいる」とコメントしましたが、ルールを遵守するならソフトバンクとの話し合いを拒否して和田を獲得すべきでした。
西武は本気で和田を獲得するつもりだったと思いますが、打診という形で獲る気のない選手を指名をして交渉に持ち込めるなら、人的補償を獲る側がブラフを仕掛ける事も可能になってしまいます。
ソフトバンクの悪あがきが悪き前例を作ってしまいましたが、プロテクトリストは相手球団だけではなく不正防止の為に日本プロ野球機構にも提出するなどのルール変更は必要だと感じました。