映画「100歳の華麗なる冒険」
老人ホームを逃げ出したアラン老人の冒険(現在)と波乱万丈な生涯(過去)を振り返るドタバタ劇ですが、コメディと呼ぶには人が死にすぎるのでブラックですね。
絡んできたチンピラを不慮の事故で死なせても、死体さえ何とかすればOKな世界観です。
爆弾魔のアランは少年時代からの変人で、マトモな思考は元から持ち合わせていません。
老人になってようやく「それなりの人(=軽度のボケ老人?)」に見えるようになりました。
少年時代の爆破実験で誤って人を殺してしまい、入れられた精神病院で去勢されてもニヤニヤ…
アメリカの原爆開発にアイデアを出して完成に導き、実験にも同席したり…
娯楽作品と呼ぶには癖のある気持ち悪い部分も多々あります。
若き日のアランが変人すぎて100歳になった彼の言動にも含蓄が無くなりました。
100歳アランが仲間に引き込んだ、声の細い「ほぼ○○学者」の万年学生さんはキャラが面白かったですね。
推定観客数10人、オール男性でした。