映画「MONSTERZ/モンスターズ」
大勢が死んだ後で「もう誰も死なせない!」が虚しく響く訳ですが、新人類2人の奇妙な友情モノ…?
人知れず生きてきた操れる男(藤原竜也)が田中終一(山田孝之)に執着したばかりに大量殺人犯になってしまいます。
放っておけば操れる男の犯罪はATM荒らし止まりなのに、終一の深追いが事態を悪化させるのでした。
終一の「アイツを止める」には「救う」のニュアンスも入っており、山田孝之の好演でかなりのナイスガイに仕上がっています。
操れる男も金には不自由しないが孤独な青年で、絶対的な支配力とは対照的に義足を軋ませながら歩く姿は痛々しいですね。
操れる男の能力発動は絵面的に「SPEC」ニノマエの時間を止める能力に通じる部分もあり、実態は「ケイゾク」朝倉に近い感じです。
SPECホルダー…ならぬ新人類は世界各地に出現しているらしく、終一が健在な限り(基本、死なない)物語は続いていきそうです。
全体的に見れば危うい作り(リアルを狙ったマンガ的?)になっていて、同じ韓国ドラマのリメイク「魔王」を思い出しました。
大量のエキストラを投入しての操られシーンも圧巻で、藤原竜也、山田孝之の演技が見ものです。
平日の夕方、推定観客数20人でございました。