ガンツ最終巻。
巻末の作者インタビューで、海岸に辿り着いた玄野が多恵の膝で眠るラストシーンの元ネタが明かされました。
奥先生が考えたシーンではなかったのですね。
元ネタ「ザンボット3」の主人公・神勝平は宇宙の最終決戦で仲間(=家族でもある神ファミリー)を全て喪い、一人だけ地球に帰還して海岸に倒れ込みます。
失意の中で寒さに震える勝平は、彼を慕う幼なじみの少女の膝の上で目を覚まして終わります。
「ザンボット3」のラストは明日を感じさせるシーンでした。
それをオマージュしたのなら、眠る玄野に「力尽きて死んだのでは…」という心配は無用のようですね。
神ファミリーは勝平を除いて全滅しましたが、ガンツチームは「英雄」に倒された前嶋や吉川、メガネらが転送再生され、盟友の加藤も無事に生還。
読者を歯噛みさせる非情さがガンツのウリだったので微妙な所ですが、そこまで「完コピ」されなかったのは救いと言えば救いですね。