先週のガンツ。
念願の宇宙船破壊を目前にして、それを手引きした財界のトップたちが集う高層ビルの一室に自爆装置付きの怪物たちが次々と転送されてきます。
背広姿でモニター観戦に洒落込んでいた丸腰の彼らには抵抗する術はなく、彼らを押し潰す勢いで大量に増殖していく怪物たち。
ハードスーツの転送を要求する絶叫も虚しく部屋は爆煙に包まれ、地球の覇権を握らんとする彼らの野望も潰えました。
これで巨大兵器の進行が宇宙船のコア部分まで到達したら操縦者もろとも自爆させる悪魔的なプランもご破算となり、戦闘を強制されている玄野Aらにとっては朗報といえるでしょう。
大局的に見れば人類反撃の旗頭を失ったダメージは計り知れませんが、ここまで来たら玄野Aが何とかしてくれるはずです。
厄介なのは小型飛行船で駆け付けた巨人女と多恵ですね。
想い合う玄野A、多恵の姿に感化された巨人女も、さすがに同胞全てを死に追いやる宇宙船落としに賛同するワケがありません。
涙ながらに多恵を人質に「お願い、やめてッ!」と玄野Aを脅す可能性もありますし、玄野Aにも多恵探しに協力した巨人女に感謝する気持ちはあるので辛いところです。
巨人女の自宅で玄野Aは彼女の母親とも会っていますし、人間同様に感情もあれば愛する家族もいることを知ってしまいました。
この葛藤に終止符を打つキーパーソンは桜井と見ます。
近くにいる桜井が巨人女を見つけたら躊躇なく攻撃を仕掛けるでしょうし、攻撃の主が桜井と気付かなければ玄野Aは巨人女を守るために反撃するでしょう。
巨人女が桜井に殺されるか、桜井が玄野Aに殺されるか、はたまた両方が死んでしまうか…
過酷な現実が待ち受けていそうです。