雪辱を果たす…

いや、もう少し強い表現だと 「恨み晴らします…」 とでもいうのでしょうか?

 

     

 

このブログの読者の方でしたらお分かりのように、今年の7月に開催された ブルーインパルス試験飛行 を見物するために、大阪からはるばる天橋立まで遠征したものの、天候不順が理由で飛行中止になった悔しさから約半年…

 

何とも解せない悶々とした日々を送っていたのである。

 

 

 

 

まあ、言っても命に係わることでは無いし、ブルーインパルスを見たからと言って幸運が舞い込む訳では無いんだけれど、やはり 一度は見てみたいという欲望 が勝っていたのです!

 

 

 

すると、たまたま過日12月1日、和歌山県 美浜町制施行70周年記念事業 として同機の展示飛行があるとの報を聞き、すぐさま予定を調整して訪問することにしました。

 

 

 

 

さて、和歌山県美浜町と申しましてもピンと来る方は多いと思わないので、簡単に場所をご紹介しますと…

 

     

 

御坊市に隣接する街で御座いまして、弊社のある堺・.松原からですと高速道路を使えば1時間少々で到達できますし、前回の天橋立と違って、言っても私自身が 和歌山県生まれ ですし、何度も通い慣れた道ですから、さほど苦になる行程ではないのです。

 

加えて、たまたま長尺物を運ぶためにお借りしていトラックがありまして、これがまた三人乗りでしたから、いつもこのブログに登場する親戚の奥様と、京都工芸繊維大学に通う子供さんもお連れすることにしました。

 

     

 

 

 

行程は至って簡単!

要は阪和自動車道に乗って一路南下さえすれば、「ハイそれま~でぇ~よ!」。

 

     

 

で、このおいちゃんが作ってくれた高速道路のお陰もあってか、全く渋滞の渋の字も無く、8時頃には早くも御坊市のパーキングに到着しました。

 

     

     

 

 

さて、展示飛行自体は13時40分頃からの予定で、天橋立の時とは違って当日は快晴でしたので飛ぶのは間違いないんですが、せっかくここまで来たのですから、ご挨拶がてらに 紀州鉄道 を撮らないと叱られますね!

 

     

 

街外れのJR御坊駅と中心部を結ぶ路線長はわずか2.7kmという ミニ私鉄 ですが、紆余曲折だった同鉄道の歴史も、ここで簡単に説明させて頂きましょう。

 

 

 

 

昭和初期に紀勢西線(現在の紀勢本線)が和歌山市から延伸してきた折、たまたま当地の衆議院選挙で立候補した与党系の候補が地元の無所属であった 田渕豊吉 に大敗したことから、これを良しとしない者らの嫌がらせにあい、紀勢西線は御坊市の中心部を大きく逸れたルートになってしまったのです。

 

※一説では、日高川への橋梁工事が困難という理由付けで山間部を通るルートに。

 

     

 

そこで、前述の田渕氏らが発起人となって、御坊市中心部まで新たに鉄道を敷いたのが今の紀州鉄道ですが、当初は 御坊臨港鉄道 という名称で運行をはじめたのですが…。

 

昭和40年代以降のモータリゼーションの影響を受け、赤字経営から廃止になるはずでしたが、ここに来て救世主が現れたのです!

 

     

 

 

 

実は、大手不動産会社が同鉄道を買収して 紀州鉄道と改名 、そして鉄道の社会的信用度を利用することで、 自らは鉄道会社の不動産部門 として全国展開し、今も紀州鉄道〇〇ホテルとして盛業していますね!

 

     

※紀州鉄道 軽井沢ホテル

 

ですから、しばらくの間は廃止の心配は無くなった同鉄道ですが、今回は展示飛行会場に近いところを走っているため、いつもはガラガラの列車が、珍しく満員御礼となったのもこの日だけでした。

 

     

 

     

 

 

 

と言うことで、いつものように長々と蘊蓄(うんちく)を垂れてしまいましたが、そろそろ時間となりましたので、メイン会場でもある

煙樹ヶ浜(えんじゅがはま) に向かいますと、すでに多くのギャラリーらで混雑していました!

 

     

 

ゆるりと弧を描く海岸線を眺めていますと、それだけで癒されますが、ほどなくしますと ゴォ~~~ という爆音とともに、ブルーインパルスがやって来ました!

 

 

 

 

     

キタァァァァァ~~~!

     

 

     

 

     

     

 

もう、こんなん興奮しまくりからの 寒イボ(鳥肌)全開 やし、ちょっとだけオチッコちびりましたわ!

 

     

 

     

 

そして、最後はくるりと円を描いてフィナーレで御座います。

 

     

 

その時の動画は→X(Twitter)でご覧ください。

 

 

 

わずか十数分と一瞬の宴(うたげ)でしたが、もう思い残すことはありませんね!

 

余は満足じゃ!