目標を持つのは良いことだと思うのですけど、どうひっくりかえっても無理なものは無理でして。
<無駄な努力>
目的の成果を得ることに資さない努力は残念なことに無駄な努力でして、こういうこと言うと「世の中無駄なものなんてない」と目玉ひんむいて怒る人もいるのですけど、そりゃ副次的な効果、例えばサブ3.5達成できなかったけどトレーニングしたら健康になったとか、そういうのはあると思うのですが、議論したいのは3時間30分切れたかどうかなわけで。
フルマラソン3時間30分というと、時速12.1km/h、1km4分58秒、これで3.5時間走り続ける簡単なお仕事。。。なわけあるかい、非常に困難なお仕事です。女性なら上位1割、男性なら恐らく上位2割とか?調べてないから知りませんけど、上位1割って感覚的には大学のMARCHくらいですか、そう簡単には達成できない。サブ3だと女性1%、男性5%くらいですかね。こういうのを目標に努力するのはとても素晴らしいことですが、、、
<できないやつはできない>
努力は万能じゃなくて、例えば私が今から、、、というか、30年前からサブ10目指しても無理です。そもそも1kmを3分5秒で走れない。ヤングなときからいっくら練習したところで私は1km3分5秒切れない、つまりサブ10無理。ちなみに、V02Maxは概ね遺伝で決まってトレーニングで概ね20-30%程度しか改善しないそうである。
で、サブ3.5=4’58’’/km、おおむね最大酸素摂取量で爆走する3000m@15分(=5分/km)だと酸素摂取量44ml/kgくらいらしいのですが、18-39歳・男性の平均V02Maxが40程度なのでトレーニングしてない男性の全力走より速いという。トレーニングで30%改善するとしても52(3000m12分45秒、キロ4分15秒、マラソンの推定記録が3時間31分・おしいっ!)で、結構厳しい。
上記検討は色々穴があると思いますが、感覚的にはうらわかき成人男性でも、どんなに頑張っても3.5時間切れない層がいるというのは言ってもいいのかなぁと思います。女性なら余分な脂肪も多いのでなおさら厳しい。つまり、遺伝でV02Maxにキャップがかかり、どんなにトレーニングしてもそもそも3000mですらサブ3.5のペースで走れない層がいるはずで、そういう方がいくら努力してもマラソンサブ3.5は無理、できないやつはいくらやってもできない。
<無駄な努力は無駄な努力か?>
私もランニングで達成したい目標はあります。ブログ紹介に書いたようにハーフサブ80とかですけど、ハーフサブ80は多分どんだけ頑張っても無理です。「多分」というのは、達成できる可能性が1%あるからじゃなくて、検証する環境がない、つまりなりふりかまわずMAXの努力をすることができない(仕事して家族養わないかん。)からであって、キロ3分47秒とか?無理無理です。
でも、80分切り目指して走っちゃうんですよねー。上記の通り、健康になるとか副次的な効果もあるし、そもそもゼーハー言うの好きです、要するに中毒ですが。80分切るために色々計画したりするのも楽しいですね、旅行は準備も含めて楽しいのですけど似たようなものです。
<本当に目指すなら>
サブ3.5目指すでもサブ3目指すでも良いのですけど、ただ、一つ思うのは、もし本気で目指しているのなら、ファッション「目指せサブ3」とかじゃなければ、短期集中が良いと思います。歳とるとじわじわとガチ1km走や5kmTTの記録、つまり、マラソン業界的なスピードが落ちてきます、今のところそれ以外の衰えは感じてませんが、ダニエルズ的なVDOTを参考にしたペースラン20分とかが辛くなってきます。
もし、本気で、ファッションでなく、ガチでサブXXを目指すなら、どうぞ若いうちに。
<今日のトレーニング>
今日は33km走@マラソンペース+15秒でガチのロング走です。
木曜のハーフのペースでインターバル9kmから中1日で、結構疲れてましたがそこそこ頑張れました。
走中に普段より多めの糖分80gをとったこともプラスになった。