この画像は、東京都北区中里にある第二中里踏切です。
ご存じの人も多いと思いますが、山手線で唯一の踏切です。この踏切の近くに陸橋が架けられる予定で、廃止が決定しているのですが、廃止される前に見に行くことが出来ました。
廃止されることで、JR東日本が目指す山手線の自動運転が進めやすくなる狙いもあるそうです。
廃止決定時には、さんざんテレビや新聞で取り上げられたのに、今はひっそりと静まり返った感じがします。まさに打ち上げ花火。とは言え、地元の人や鉄道ファンの人たちにとっては、この踏切がなくなったら、寂しい思いをするかもしれません。2~3分おきに踏切が作動する光景も、あと数年で見られなくなる予定です。
こういった珍しい光景を残したいと思っても、現実的には難しいのかもしれません。山手線を運営しているJR東日本と言えども、運転士不足は喫緊の課題であり、これをどうやって解決するかが問われる中で、JR東日本が自動運転を選び、その一環として踏切の廃止に踏み切ったのは必然とも言えそうです。JR東日本でさえ、運転士不足に困っているくらいなのだから、他の鉄道会社ではさらに困っていることが容易に想像できます。
実際地方の私鉄で起きており、福井県の福井鉄道では、2023年に運転士不足を理由に、1日の運転本数をそれまでの2割削減に踏み切っています。鉄道だけでなく、バスでも同様のことが起きていることを考えたら、決して安穏とはしていられないに違いありません。
山手線が環状運転を始めて100年以上経ちます。そんな中でも、こんな風に踏切が残るのは奇跡なのかもしれません。あと数年でこの光景が見られなくなるとはいえ、首都圏の大動脈と言える路線に、こういった違った一面が見られると、ちょっとほっこりします。廃止される前に見に行くのもいいように思います。
