声の無断使用 | DK Voice Official Blog 「Voice of DK Voice」

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今思っていること、感じていることを書いていきます。通常は日本語で書きますが、英語で書くこともあります。I write my current thoughts and feelings.I write them in Japanese normally,but sometimes I write them in English.

ネット上ではこういう問題まで起きているそうです。こんなところまで何でもありの世界になってしまったのでしょうか?

AIを使って人気歌手やアニメのキャラクターの声に好きな歌を歌わせる、いわゆる「AIカバー」の動画がはびこっているという問題。これは、NHKが報じています。
NHKのニュースでは、ドラゴンボールの主人公の孫悟空やドラえもんの声優にそっくりな声が、関係のない歌を歌っている動画を取り上げていましたが、Youtubeでも、「AIカバー」の動画を見かけるようになりました。Youtubeだけでなく、同じ動画サイトのTikTokでもこういった動画が多いそうで、声優の皆さんが危機感を持っている様子もNHKで取り上げられていました。
個人的には、真っ先に「美空ひばりAI」を連想しました。これは、NHKの番組で、AIの技術で美空ひばりさんの声を再現し、歌わせるという企画で、実際に年末の紅白でも、このAIの技術を使った作品を披露していたのを覚えています。個人的には、一つの作品としてはよかったのですが、その作品の中に「アーティスト本人の意思」がない状態での作品の披露には違和感を感じました。
今回の「AIカバー」の問題も、技術としては素晴らしくても、アーティストの意思とは関係ないところで作品が作られていて、アーティストの尊厳はどこに行ってしまったのか?と思っています。
知らない間に、アーティストのイメージを壊しかねない今回の問題。そういう意味では、個人的には「AIカバー」や「美空ひばりAI」に対しては、批判的で、アーティストに対する冒涜もいいところだと思います。
作詞作曲や、小説は、著作権で守られていて、無断使用は法律で禁じられているのに、声に関しては、今のところ法律では守られておらず、今回の問題のような「声の無断使用」に関しては、事実上野放しなのも、違和感を覚えます。いわゆる「フェイク動画」も事実上作り放題で、ウソの情報ばかりはびこっているネット上が、さらにウソだらけになりかねない恐さを感じます。
まさか声まで簡単に勝手に作られる時代が来るとは思いませんでした。「声の権利」が確立するのはいつになるのでしょうか?
声の世界までウソがはびこる時代なんてごめんです。