あまりにも恐いカスハラ | DK Voice Official Blog 「Voice of DK Voice」

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今思っていること、感じていることを書いていきます。通常は日本語で書きますが、英語で書くこともあります。I write my current thoughts and feelings.I write them in Japanese normally,but sometimes I write them in English.

いわゆる「クレーマー」をはるかに超えたこんな事件。これで人生を狂わされたらたまりません。

愛媛県西宇和郡伊方町にある伊方町役場に勤めていた職員2人を夜中に自宅に呼びつけ、「木刀で殴るぞ」と脅したり、謝罪を迫ったりしたとして同町内の男が書類送検されたという事件。
この男は、伊方町が関係する運送事業に携わっていたそうですが、昨年3月に職員の対応に対する不満から、職員を自宅に呼びつけた上で「木刀で殴るぞ」「家は分かる。いなかったら待たせてもらう」などと翌朝未明まで8時間も脅したり謝罪を迫ったりしたそうです。その後このうちの1人が、ストレスによる抑うつ状態と診断されて、昨年8月に退職を余儀なくされたそうです。
結局昨年10月に、この職員の親族が、この男に対して刑事告発する事態になったそうですが、この職員は、「男と二度と顔を合わせたくない」と話しているそうです。
お客さんが理不尽な要求をする、いわゆる「カスハラ」(カスタマーハラスメント)が最近、全国的に問題になっているようですが、これはもう、クレームの域を超えているように思います。
以前にも、クレームを付けて自らの要求を通そうとする「クレーマー」なる人物が問題になったけれども、今回の事件の場合、それをはるかに超えて、強要や脅迫といった犯罪レベルの話になってしまったように思います。下手をすれば、退職どころか、自殺にまで追い詰められかねないように思います。
特に伊方町みたいな小さな町で、なおかつ人口減少に悩んている役場では、一人辞めただけでも大きな損失につながることも多く、どうすれば気持ちよく働ける職場になるかが大きな課題になっているように思います。
伊方町では、今回の事件の後で、「不当要求行為等対策条例」を制定し、窓口業務に防犯カメラで撮影する取り組みを始めたそうです。
役場だけでなく、スーパーやコンビニといった小売店でも同じような事件が起きかねず、人手不足なのに、カスハラで従業員が何人も辞めていく事態になったら恐いです。
カスハラ対策も重要だけれども、役所や小売店に限らず、相手に対して理不尽な要求をしていないかどうか、一人一人が考えることが一番重要なように思います。