転落人生まっしぐら? | DK Voice Official Blog 「Voice of DK Voice」

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今思っていること、感じていることを書いていきます。通常は日本語で書きますが、英語で書くこともあります。I write my current thoughts and feelings.I write them in Japanese normally,but sometimes I write them in English.

こんな人たちがいる社会とどう向き合えばいいのか、正直分かりません。

滋賀県大津市の住宅で、担当していた保護司の男性を殺害したとして、男が捕まったという事件。
この男は、5年前に別の強盗事件を起こして執行猶予と保護観察の付いた有罪判決を受けて、この保護司の男性の支援を受けていたのですが、職を紹介しても、「正当に評価されない」ことを理由にわずか2か月という短期間で辞めてしまい、この保護司の男性との面接予定の日に殺害したとみられているようです。
この犯人の男は「私はやっていません」と容疑を否認しているそうですが、この男のX(旧Twitter)には、保護観察への恨みつらみとみられる書き込みがあったそうです。
日本国内に限らず、一度でも犯罪を犯した人に対する風当たりは、かなり強いように思いますが、とりわけ日本国内では、犯罪を犯した人に対する支援が乏しいのが実情で、職や住まいが見つかりにくいことがネックになっていて、再び犯罪に走ってしまういわゆる「再犯者」が多いことが問題になっており、どうやって解決していくのかが大きな課題になっています。
そんな中で、今回の事件で、急に「保護司」の活動ぶりがクローズアップされているように思うのですが、この犯人の男は、そんな保護司の支援を無にしてしまったように思います。
こんな風に、恨みつらみを抱えて、保護司の男性に手をかけてどうするつもりだったのか、と言いたくなってしまいます。こうなってしまうと、この犯人の男は、自分で「転落人生まっしぐら」にしてしまったと言わざるを得ないように思います。
ネット上では「保護観察なんて甘やかすからこんな事件が起きた」なんていう書き込みがあったと報じられているそうですが、個人的には、この犯人の男に「贖罪の気持ちがあったかどうか」が問題であって、執行猶予の有無や、保護観察の有無は、全く関係ないように思います。ただ、判決後、どこでどんな生活を送っていて、保護司の男性や周りの人たちとの関係を詳しく調べないと、今回の事件の原因が分からないように思います。
とは言え、今回の事件で、「保護司」という職業がクローズアップされて、どんな活動をしているのか詳しく報じたマスメディアもあったようですが、今回の事件によって、命がけでやらないといけない職業になってしまったのでしょうか? 法務省も、今回の事件に重大な関心を持っているようですが、これ以上保護司が命の危険にさらされることがないことを願うばかりです。