便利なサービスなら何でもあり? | DK Voice Official Blog 「Voice of DK Voice」

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今思っていること、感じていることを書いていきます。通常は日本語で書きますが、英語で書くこともあります。I write my current thoughts and feelings.I write them in Japanese normally,but sometimes I write them in English.

便利なサービスの裏側は、法律の抜け穴を悪用しているような感じのこんな働かせ方なのでしょうか?

アマゾンジャパンの商品配送を担う個人事業主の配達員ら16人が、1次下請けや2次下請けの神奈川県内の運送会社5社を相手取り、残業代1億1600万円の支払いを求めたという裁判。
原告の1人で、元配達員の男性は、1人で1日200箱以上の荷物を配達したそうですが、「自由裁量はなく、12~13時間労働になる」と話し、さらには日当1万8000円と決まっている上、働いた時間によって賃金は変わらず、委託元の運送会社からGPSで位置を把握されていたり、アマゾン側が用意したアプリでルートの指示を受けたりしたそうです。
原告側は、「定額配らせたい放題」とも話しているそうですが、下請けの運送会社側は「裁判手続きを通じて当社の正当性を主張していく」とコメントしているそうです。
ウーバーイーツでも同様の問題が発生していることを考えると、アマゾンジャパンも「同じ穴のむじな」という感じがします。こういった問題が起きる前から、アマゾンのサービスはすでに使っていなかったのですが、当面アマゾンのサービスの利用は見合わせざるを得ません。そして、アマゾンジャパンは、配達員を直接雇用していないことを理由に、団交には応じない上、トラブルが起きたら即契約打ち切り。
あまりにも都合がよすぎる働かせ方と言わざるを得ないように思います。「ワタミ」みたいに従業員が過労自殺してもおかしくないように思うのですが、雇用契約がなければ何でもありなのでしょうか?
アマゾンジャパンは、配送ドライバーのCMを流しているようですが、こういった実態があると、CMの内容とはあまりにもかけ離れていると言わざるを得ないように思います。
今のままでは、配送ドライバーの体力も給料も、アマゾンジャパンやその下請け業者に搾取されること間違いなし。アマゾンジャパンやその下請け業者は「ブラック企業」と指弾されても文句は言えないように思います。
アマゾンジャパンや下請け業者は、こんな「名ばかり個人事業主」の人たちをいつまで放置すれば気が済むのでしょうか?