こういった事件での新成人はお手柄です。一方で、今回の事件で捕まった男は、悪い見本を見せてしまったように思います。
福岡県福岡市博多区で、酒を飲んで車を運転していたとして、同市東区の男が捕まったという事件。
この男は、軽乗用車を運転していたところ、赤信号で信号待ちをしていた別の乗用車に正面衝突し、そのまま車を置いて逃げた疑いがあるそうです。
この現場の近くでは、成人式（はたちのつどい）が行われていたそうですが、この男に気付いた新成人４人がこの男を取り押さえ、あえなく御用に。
この犯人の男を警察に引き渡し、新成人が大手柄。一方、この犯人の男は、酒気帯び運転の疑いで現行犯で捕まったそうです。
これはもう、新成人を褒めてあげたいと思います。近年、いわゆる「荒れる成人式」で、新成人の振る舞いが問題視されていただけに、こういったニュースが出るとホッとします。
一方で、この犯人の男は、悪いことをやったという自覚があったのかなかったのか、事故を起こして逃げるという、一番よくないパターンをやってしまったように思います。
酒気帯び運転自体は珍しいことではないかもしれませんが、事故を起こして逃げるというのは最悪で、こういったことはあってほしくありません。
福岡市では、2006年に市の職員が飲酒運転で事故を起こし、幼い子ども３人が一度に亡くなるという事故がありました。今回の事件では、すぐに犯人が検挙されたとはいえ、こんな風に酒を飲んだ後の運転が後を絶たないのが残念です。
この犯人の男は、新成人にこんなみっともないところを見せてどうするつもりなのでしょうか？ 罪を償ってほしいのはもちろんですが、これ以上ハンドルを握ることがありませんように。