こういった事件を起こした以上、罪は償わなければいけないのですが、その裏側にこういったことがあっては、絶句するばかりです。
佐賀県鳥栖市で、大学生の男が、帰省中に父親と母親をナイフで刺して殺害したとされる事件の裁判。
この事件は、今年3月に起きたもので、事件当時は、犯人の男は大学1年生だったそうですが、この男は、「父親から受けた仕打ちに対する報復のため」と話したそうです。
それも「父親からの言い付けは何よりも強制力を持ったもの」だそうで、小学生の時から学校の成績で、父親が1~2時間正座をさせた上で説教をしていたそうです。
大学生になってからもこういった叱責が続き、大学1年の後期の成績が下がると、これまで受けてきた仕打ちへの報復のために父親を殺害しようと考えたそうです。
新聞記事の中では、検察側も弁護側も、こういった父親の暴言や暴力が、今回の事件につながったという指摘があったようですが、個人的には、真っ先に、父親はどうしてそんなに成績にこだわるのか、と思ってしまいました。
確かに、成績がよければ、いろんな進路の可能性が広がるのは間違いありません。でもこの父親は、成績を上げることだけを目的に子どもを説教しているような感じがします。
父親だけが子どもの成績にこだわっていて、子どもの気持ちを全く考えていないように思います。その結果が今回の事件であれば、親が子どもの可能性を潰してしまったと言わざるを得ないように思います。
相手のあることなのに、柔軟に考えないで、父親が子どもの成績ばかりこだわり過ぎた結果、親子関係がとてつもなく悪化してしまったに違いありません。
だからと言って、こういった事件を起こしてもよいという理由にはなりません。でも、周りの人たちは、こんなことになる前に、親子関係を修復するすべはなかったのでしょうか?
かくも親の仕打ちの恨みは恐ろしいことを思い知らされた事件のように思います。新聞記事の中では「教育虐待」という言葉も使われたようです。
周りに今回の事件のような、あまりにも関係の悪化した親子がいたら要注意かもしれません。こんな「教育虐待」は止めてほしいと思います。