大事だから〜心労 part 17 | dks-penguin12のブログ EXO激愛のドペン

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EXOが大好きで、自分の妄想で小説を書いて見ました。特にギョンス(D.O)に恋!
ニョルドやカイド、他のメンバーも参加です。誤字が沢山有るのですが、読んで頂けると嬉しいです。コメントも宜しくお願いします。

サニーはバッグからガーゼや包帯を取り出した。「結構深く切っちゃったね」ギョンスが傷口を見ると親指と人差し指の間がぱっくり開いている。そこからどくどくと心臓の鼓動と一緒に血が出てくる。サニーはギョンスの手首を止血帯で縛る。「これ縫合しないとダメだね。」っと言うとギョンスの携帯が鳴る。携帯の画面に「チャニョル」っと表示されている。それをサニーも覗き込んで見ていた。ギョンスはもう片方の手で電話をとる。「もしもし…うん。分かってる…今から戻るところだから、じゃね」っと言って電話を切った。「サニー、もう戻らないと。スタジオに向かう時間なんだよ」「じゃ、とりあえず応急処置だけしておくから、戻ったら連絡してね、縫合するからさ…流石にチャニョル君では出来ないからね」っとサニーが自分の方が上だと誇らしげに言う。「うん、分かった」サニーは傷口を消毒液で洗う。痛さでギョンスがのけぞる。そして包帯でギョンスの傷口を強めに巻いた。あまりの痛みでギョンスが少しうめき声を出す。サニーにとっては快感だった。「ごめん、このぐらいきつく巻かないと…それでも出血はすると思うけど」

 

ギョンスはジャケットを着て寮に向かった。寮のすぐ前まで着くとギョンスは左手をポケットに入れて隠す。中に入るとすでにみんなが出かける準備を終えてリビングで迎えの車を待っていた。「やっと来た!」っとベクが言う。するとスホが「みんな、今日は多分遅くまで収録すると思うからね」チャニョルは大きなリュックに医療品を詰めて準備している。「これで向こうでも撮影の合間に点滴出来るからね」っとギョンスに言う。「チャニョル、痛み止めも入れた?」「うん、もちろんだよ」ギョンスは急いで部屋に戻ってチャニョルの医療バッグの中からたくさんのガーゼと包帯を自分のリュックに詰めた。途中で血はにじんだら交換すると為に。

 

寮の前にマイクロバスが到着した。みんなが次々と乗り込む「ギョンスヤ〜早くしろよ!」っとベクが呼ぶ。ギョンスがバスに入るとあえてベクの隣に座った。チャニョルにバレるのが怖かったから。「おいギョンス、お前すごい汗かいてんじゃん、ジャケット脱げば」っとベクが言う。確かにバスの中は暑いし、でも脱げない。手を出す訳にはいかんない。「スタジオまで30分ぐらいでしょ。面倒くさいから良いよ」っとギョンスが言う。

 

しばらくしてスタジオにつき各自メイクさんや衣装担当の人たちが忙しそうにしている。僕たちはまず白い学ラン見たいなスーツに着替えた。まずい!これポケットが無い!とギョンスが焦る。まずは一人ひとりのカット。するとカメラマンの人が「お〜い、どうするんだ?ギョンスさんのカットを変更しないと!」っと怒鳴っている。周りがざわざわし始める。何事かとスホがギョンスの所に行くとギョンスは左手を後ろに隠す。するとディレクターが「怪我してるなんて聞いてないんだけど…どうなってるの?」っとちょっと不機嫌になる。「えっ!ギョンス?どうした?」っとスホがギョンスに近寄り隠してる左手を掴み「おい!どうしたんだこれ!チャニョル!」っと叫ぶ。チャニョルは急いでギョンスの所に行くとすでに少し血がにじんでいた。「ごめん、さっき転んじゃって」するとディレクターが「とりあえず上半身のみのカットで誤魔化すから、全員の時は修正してみるしかない」ギョンスの収録が終わるとチャニョルが「ちょっと見せてみろ」っと言ってギョンスを座らせて包帯をとる。チャニョルが傷口を見て思った。この傷は転んだにしてはおかしすぎる。まるで鋭い物で切られたみたいだ。縫合しないとダメだ。「なあギョンス、お前どうやって転んだの?それにこの包帯自分で巻いたの?」どっから見ても素人の巻き方では無い…「ちょっとつまずいて、割れたガラスがあって、それでそこに手をついて…」ギョンスは焦りながら言う。「とりあえずこれ縫わないとダメだよ。」「収録終わったら、病院行ってくるから、心配しないで。」

 

それから色々なVCRの収録をした。昼休みの休憩時間に痛み止めの注射をチャニョルしてもらった。脇腹の痛さに左手の傷が加わり、チャニョルには言えなかったが正直ぼろぼろだった。それから小人の衣装を着て撮ったり。各自デートをしてる感じのカットとか。どうにか全ての収録が終わった。すでに夜の9時を過ぎていた。運良くチャニョルは退院したばかり久々の仕事で疲れ切っていて帰りバスで爆睡している。僕は運転士さんに頼んでマンションの近くで下ろしてもらった。

すぐにサニーに連絡を入れた。マンションの外でサニーが待っていてくれた。疲れてきっていた僕はサニー寄りかかりそのまま倒れてしまった。

 

バスが寮に着くとチャニョルが目を覚まし「ギョンスは?」っと不安そうに言うと起きていたチェンが「病院へ行ったと思うよ。さっき近くでバスを降りたから。」

 

続く