1987年の映画。
子供の頃、児童向けに簡潔に書き直された原作も読んでいたし、映画も映画館で見た。
昭和初期の田舎の佇まいがとっても好き。
母が病弱で里子に出された旧家の次男坊・次郎が、慕う乳母と引き離され、実家に戻るところから始まる。
お父さんは役場かどこかに勤めていて週末しか戻らないのかな?
おばばがとにかく意地の悪いクソババアで
とにかく長男三男は可愛がるのに、乳母によって粗野に育ったと思い込んでる次郎に厳しすぎ。愛情ゼロ。
母親はそんな姑に気を遣ってしまって、次郎を叱ったり。そんな居場所のない次郎が辛い。
でもある出来事をきっかけに、兄弟仲は良くなるのが救い
祖父が亡くなり、人の保証人になってた父は破産、母は結核を再発してしまう。
屋敷を人手に渡して街へ移り住む一家だけど、次郎だけは元々馴染んでいた母方の実家へと。
病院では最早手に負えなくなった母も実家で療養し、その看病を一心不乱にする中に母子の間に深い情が通いだす。
夜逃げした乳母を探し出し、来てもらっね語り合う母と乳母。そして母が亡くなる。
高校から県外へ出る次郎は元の屋敷を眺めて故郷に別れを告げる。
ってところまでのストーリー。たしか原作はその後も続くはず。
加藤剛演じるお父さんの人間性が素晴らしい。
なぜあのババアからこの息子が産まれたのか謎。
母の里の人たちは、祖父母も伯父さんもその奥さんも息子達も、使用人までもがいい人揃い。
この母の実家での描写がとっても好きだなぁ。なんと言うか懐かしさで胸がキューンとなる。
私の前世は絶対日本の田舎だと思うんだよね。
一個前は多分東京で、その前あたり。(根拠ないけど)
お母さん役の高橋恵子の綺麗なことったらもう😍
本当に美人さん。
そしてそのお母さん役の山岡久乃も懐かしい。気丈で優しいお母さん役を流石の好演。
まあ、クソババアもちゃんと、クソババアに見えるから役者さんは素晴らしいんだろうけど
さだまさしが歌う主題歌が、スメタナの「モルダウ」に日本語の詩をつけた「男は大きな河になれ」で、時折流れる歌声やメロディがまた切なさを誘う。
書いてるだけで泣いちゃう
こういう家族愛的な映画に胸が痛くなるのは私の月が蟹座だからなのかなぁ?