●自らの縁起と向き合うとは、自分の心の内側に書き込まれた情報と向き合うということ。
自らの縁起と向き合うとは、自分の心の内側に書き込まれた情報と向き合うということ。
これは、容易なことではありません。
自分がなぜ、このような気持ちになるのか。
このような思いになるのか。
このような言い方になるのか。
こういう態度になってしまうのか・・・
無意識レベルに潜み、反応し、走り続けているそうした情報を、一つ一つ手に取り、拾いあげていくということ。
これこそが、究極的な内部表現書き換えです。
先日も、マインド・ボディ・コーディネート・セッションを受けられたクライアントさんが、自分の内側に潜んでいる、悍ましいアルゴリズムが意識に上がったということで、セッションで相談くださいました。
久しぶりに連絡を取った大切なご友人のお子さんが、実は今、重大な病気を発症され、現在闘病を続けていらっしゃると。
大切な友人で、そのお子さんも、小さな時から、ずっと知っていた子で、ご自身のお子さんとも歳が近く、一緒に育ってきたようなもので。
ただ、ここ数年はなかなか連絡を取られていなかったようで、久しぶりに連絡したら、まさかの事態になっていらっしゃったとのこと。
ご友人のお子さんは、現在も厳重な病院施設で、闘病中・・・
この時に、ご自身の心身の内側に、悍ましいアルゴリズムが走っていることが、意識に上がったそうです。
それは・・・
「こんなに大切な友人とそのお子さんが苦しんでいるのに…他人の不幸を見て、どこかで安心して、優越感に浸っている自分がいる・・・」
と。
ご本人からすれば、衝撃の事実でしょう。
大切な、なかの良い10年以上の関係の友人とそのお子さん…
自分の人生の中においても、極めて重要な関係性である方に対して、自分は無意識に、そんなことを思い、感じている・・・
その、自分の心の内側…
どこまで醜いのだと、自分に絶望したと。
自分は、どこまでも無意識に、人と自分を比較し、他者を蔑み(同時に他者を蔑むことによって自分を蔑み)そうやって、誰かよりも優位に立ちたい。自分は誰かよりも、マシな人間だと思いたい。優越感に浸り、安心したい…
百歩譲って、めちゃくちゃに嫌っているような人なら、まだわからなくもない。(いや、嫌っている人だとしても他者と自分の比較で優越感に浸っている時点でかなりマインドの使い方的には歪んでいますが)
でも、こんな大切な友人に対しても、自分は無意識に、こんな悍ましいマインドを持っていたなんて…
こうした他者比較によってしか、自らを観測できないという状態を「自己喪失感」といいます。
幼少期の愛情不足によって、自己そのものを確立できていない。
見た目は大人のように見えるけれど、皮を一枚ひっぺがすと、まだ未成熟な、幼い精神性が、苦しんでいる。
自分を必死に確立しようとしても、親から与えられるはずのものが与えられておらず、自分で自分を、観測できない。
自分が何者なのか、分からないから、苦しい。
セルフエスティームの瓦解状態。
いやむしろ、セルフエスティームがまだ一度も、確立されていない。
この苦しさから逃れるためには、とにかく誰かと比べること。
誰かと比べることによってしか「自己」を確立することができない。
これは、母性剥奪による愛情不足から来る、典型的なセルフエスティームの未成熟、未発達状態だといえるでしょう。
セルフエスティームの崩壊ではなく、むしろ、「まだ一度も確立されていない」のです。
第5弾では、この部分にスポットを当てます。
なぜなら、この「セルフエスティームの未成熟、未発達」の問題は、アルゴリズムの凄まじい暴走によって、あなたのGoal達成を著しく妨害するからです。
ありとあらゆる隠蔽されたアルゴリズムが内側から、その人の心と身体を壊していきます。
このセルフエスティームの未発達、未成熟の状態の心身に対して「抽象度を上げよ」なんていったところで、本質的に無理があります。
抽象度の高い、それっぽいことを表層的には言えるようにはなりますが、実際にその人の心身の内側は、全く抽象度など上がっていないのです。
たとえば、「どうしても子供を褒めることができない」「どうしても口うるさくなってしまう」という親は多いです。
どうしても子供を褒めることができないのは、自分が褒められていないからであり、心の内側では「もっと褒めてほしい」「もっと見てほしい」「もっと理解してほしい」「認めてほしい」というアルゴリズムが暴走しています。
母性剥奪による愛情不足を、大人になり、違った形で求めてしまう。
自分の子供にさえも、まともなコミュニケーションを取れなくなってしまうのです。
なので、お子さんに対して、素直に褒めることができない。
「そんなの当たり前だろ」
「なんでこっちが褒めなきゃならないんだ」
「自分だって、褒められてきてないんだ」
と、未成熟、未発達な親は、心身を壊していくのです。
そうして、刻一刻と、自分の呪いを、子供に浴びせていくことになる。
子供が少しいうことを聞かないと、すぐに癇癪を起こしてしまう。
不機嫌になり、険悪になってしまう。
こうした心の作用も全ては、「セルフエスティームの未発達、未成熟」に原因があります。
「愛情不足」というとまた、世間に膾炙した言葉であり、使い古された感のある言葉ですが、実際にその言葉の脅威を真に知っている人は少ないと言えるでしょう。
母性剥奪、愛情の喪失というのは、こうして、長期的に人間を殺すのです。
じゃあ、その未発達、未成熟と、我々はどう向き合えば良いのか?
それが、第5弾のテーマとなります。
マインド・ボディ・コーディネーションシリーズ第4弾までのレベルアップによって、第5弾は、翻って「セルフエスティーム」に、帰ってくるのです。
そして、2023年に取り組んだ「セルフエスティーム」のさらにその先に進むのです。
セルフエスティームのさらに深い領域の構造を捕まえて、そこに対して、徹底的に書き換えを仕掛けていくのです。
そうすることで・・・・
パフォーマンスを一気にアップしていくのです。
ピンチに強くなり、チャンスにリラックスでき、逆境に強くなり、Goalへ向けた行動を、粛々と実行できる自分になっていく。
セルフエスティームの未発達、未成熟というのは、この「Goalへ向けた行動」を、著しく邪魔します。
一歩歩くごとに、地雷を踏みまくるような感じ。
それで皆、Goalへ向けて、疲れ果ててしまうのです。
セルフエスティームを健全に発達させてきた人というのは逆に、無理なく、コツコツと、やるべきことを丁寧に(楽しみながら)取り組めるからこそ、Goalを次々と、達成していけるのです。
我々人類は、ついにここまできたか〜という感じです^^
Goalを達成できる人と、できない人。
それは才能でも能力でもなく、セルフエスティームであり、この「未発達、未成熟」を自分で自覚し、書き換えていくこと。
セルフエスティームが「足りない」のではないのです。
未発達なのです。
だから、自分で自分を苦しめることになる。
考えすぎて、抑うつ状態になる。
自分の本音を見失ってしまう。
もうどうでも良いというような、幼稚な考えに、行き着いてしまう。
ついに第5弾にして、DK WORKSの内部表現書き換えの総本山に、帰ってきた感じですね。
自らのセルフエスティームをしっかりと育み、その先に広がる無限の未来を掴みにいきましょう!
DK WORKS Goal達成のための心身を創る「マインド・ボディ・コーディネーション」