●縁起を意識に上げるということの偉大さ
「縁起」について基礎から学んでいくと、その網の目をかなり高いレベルで意識にあげられるようになります。
それがまさに、セミナーでもレクチャーした「Rゆらぎ力」であり、我々が心身を書き換えて行く上で、極めて重要な能力となります。
意識にあげていく。
これが、極めて重要です。
多くの人々は、正確に、丁寧に、意識にあげる前に、何か新しいことを学べばいいんじゃないか?とか、画期的に改善策があるのではないか?などといった形で、何か操作をしようとします。
しかし、そのような行動は、多くの場合、徒労に終わることでしょう。
きっちりと、正確に、意識にあげるということができないままに、その上から、何かを塗りたくったところで、所詮そのようなものは、脆いメッキでしかありません。
心身のまさに芯の部分から書き換えを実践して行かなければ、我々は、真に自分の思考や行動を変えることはできないのです。
そして、「縁起」についての体感的な理解が深まっていけば行くほど…
我々は「セルフエスティーム」の重要性を凄まじく実感するようになります。
ここに全ての元凶があり、全ての書き込みがある。
「縁起」を学び、使いこなせるようになってきた我々は、セルフエスティームに対して、昨年とは、遥かに比べ物にならないような深いレベルでの、介入が可能になるのです。
セルフエスティームの書き換えというのは、凄まじくリスキーであり、本来は、普通に生きていれば、完全に目を背けたくなる部分です。
そこには、まるでブラックホールのようにすら感じるような深い深い闇が、誰の心の中にも広がっています。
特に現代人においては、極めて深刻な闇を抱え、それらに飲み込まれ、精神を壊し、肉体を破壊されている…
そして、自分だけでなく、やがて自分の大切な人たちまで、その闇で覆い尽くし、疲弊させ、壊し続けなければ、生きていけない…
そういう人が、増えているのです。
そうした、心身ともに壊された人間(しかし本人は決して気づいてはいない)が、さまざまな構造の中に入り組み、さまざまな問題を引き起こし合う。
政界や経済界を見ていれば一目瞭然ですが、彼らが望んでいるのは、真に抽象度の高いGoalなどではなく、自分自身でも意識にあげられていない何かに追われるように、欲し続けるように、地獄のように煩悩を貪り続け、国を壊し、人を壊し、最後は自分自身を壊して行くことになるということには、まだまだ気づかないことでしょう。
例えば、セルフエスティームについて極めて深刻な問題が、承認欲求における問題です。
親との関係性において、親の不機嫌、have toの押し付け、あるいは親の無関心などといった縁起的な繋がりの中で成長してきた人の内部表現には、その人の人生全てを破壊し尽くすほど強烈な傷が書き込まれています。(しかし、当の本人はそれをなかなか意識にあげることができないのですが…)
親との関係性(不機嫌、強制的、無関心)に対し、心身の根幹を成す無意識領域において、恐怖が埋め込まれます。
「見捨てられるのではないか?」
「愛されないのではないか?」
「認められないのではないか?」
幼い頃のこうした恐怖というのは、強烈に内部表現に刻み込まれ、長期的にその人の心身を蝕みます。
このような恐怖を、幼い頃から繰り返し、永続的に味わい続けている…
その結果として当然ながら、マインドの使い方というのはねじ曲がって行く。
歪んでいく。
当然、親から与えられるべきはずの愛情欲求は満たされぬままに、そのうちそういう人は無意識に、誰からも愛されたい。好かれたい。
好かれたいけれど自分に自信がない。
無意識的に、エフィカシーの低い行動をとるようになり、その人のGoalは「誰にも嫌われないこと」というFakeが設定される。
誰かに嫌われないためなら、自分の全てを犠牲にして行く。
認められるためなら、have toを進んで実行する。
自分のwant toを、極めてクリエイティブに隠蔽する。
そうして、心身を削りながら、生きる。
その煩悩を「お金」という概念に投影して、とにかく「金」となってしまう人もいる。
とにかく、全てをかなぐり捨てて、仕事に打ち込むが、決して豊かさを味わうことはできない…
さらに言えば、どれだけ稼いでも、どれだけ仕事をしても、どれだけ頑張っても、誰かに認められたい。愛されたい。という欲求は、鳴りを潜めることはなく、むしろどんどん肥大していき、暴走し、決して満たされることがない。
これが、承認欲求とあなたの縁起における、極めて強烈な結びつきです。
この承認欲求による人生の自壊という暴走は、並大抵の書き換えでは止めることができないということが分かってくる。
観えてくる。
心身の書き換えのプロであるマインド・ボディ・コーディネーターとしては、縁起、そしてセルフエスティームという構造から、こうしたレベルで、クライアントの心に潜む(そして同時に、自分の心に潜む)闇を、観測できるようになりたいところです。
この、セルフエスティームにおける書き換えは、人類全体のテーマであり、皆ここで苦しんでいるのです。
「縁起的体感」を受講してくれたメンバーは、水面下で着々と、力をつけてくれています。
まさに「底練り」してくれています。
心の奥底に広がる、まだ見ぬ葛藤は、これから徐々に、さまざまなイベントを伴って癒やされて行くことでしょう。
引き続き、書き換えを進めていきましょう(^^)
とは言え無理せず、楽しんで。
DK WORKS Goal達成のための心身を創る「マインド・ボディ・コーディネーション」