【ガット弦の魅力】音色の良い悪いや好みはどうでもいい、17世紀の原音が再現されていることに興奮 | 【出口貴章(ターキー)のブログ】喋りで大切にしてほしいいくつかのこと

【出口貴章(ターキー)のブログ】喋りで大切にしてほしいいくつかのこと

CHANGE TALK,CHANGE LIFE
「話し方を変えたければ生き方を変えろ」
一般社団法人日本フリートーク協会代表理事
現役ラジオDJ
もっと自由に、もっと自分らしく、もっと自信を持って
小手先の技術(やり方)ではなくあり方にこだわって欲しい

ガット弦の魅力


Change Talk, 

Change Listen and Life.

"話し方を変えたければ

 聴き方と生き方を変えろ"


「話がちゃんと”伝わる人”と

   話をちゃんと”聴ける人”を増やす」


「22世紀に人見知りを社会からなくす」


トークスキルだけにフォーカスした

自己満足的な解決法に疑問を投げかける

そもそも話し方に悩む人の大半は

“聴き手に原因がある”ことがほとんどです


約3000人の悩みに寄り添い気付いたこと


「話し方」だけを改善しても意味が無い

本当に改めるべきは「聴き方」と「生き方」


「聴き方」と「生き方」を変えれば

「話し方」は自ずと変わっていくもの


27年間現場で培った“DJ的逆張り思考”により

話し方、聴き方、生き方をフルイノベーション

一般社団法人日本フリートーク協会代表理事

Lifeskill Talk College 学長の出口貴章です


こんにちは!

今日は僕のブログに来ていただき

本当にありがとうございます!



今さらですが


初めて『アイガットサロン』に行きました


FM 870 RADIO MIX KYOTO

毎週金曜日の『SPLASH MIX KYOTO』

毎月第一金曜日だけのスペシャルコーナー

株式会社 Tetsu CEO 石田一夫さんによる

トークセッションをお届けしています


『アイガットサロン』とは?


コントラバス奏者でもある石田一夫さん

自社ビル三階のライブスペースの名前です

ここで定期的に演奏会が開催されていまして

そこにやっとこさ先日お邪魔してきました


行ってきたコンサートがこちら



富田牧子 & 角谷朋紀 デュオコンサート

それに加え角谷さんのガット弦のお話


チェロとコントラバスの生演奏なのです

先日金曜日に富田牧子さんがゲストに来られ

お話の中にあった《ガット弦》に興味を持ち

コーナー終わりで帰られる時にお聞きした


「一般的なスチール弦と

    ガット弦の音色の違いは?」


すると石田さんと富田さんおふたりが


「じゃ是非コンサートに来てください!」


そんなお誘いを受けましたので

急遽お邪魔させていただきました


ガット弦とは?


ガット(gut)とは臓器の『腸』です


現在のガット弦はほぼナイロン製で

テニスラケットにも使われていますね

現代のガット弦はあれとほぼ同じです

一般的なスチールよりまろやかな音色


ただ


富田さんと角谷さんが使っているのは

「羊の腸」を何本も撚り合わせて作り

手間暇かけて一本の弦にしていくもので

太い弦なら何十頭分かの腸が使われます


なんと角谷さんはこのガット弦の製作者

しかも17世紀と同じく羊の腸で作り

それをご自身のコントラバスにも使い

全国で演奏会を開催されているのです


さらに


日本で羊の腸からガット弦を作れる人

ひとりかふたりとも言われるほど希少な存在

ましてそれを使って実際に演奏するとなると

世界でもあまり類を見ない存在なのだそうです


そんな貴重な演奏会だったのです!


しかもですね


コンサート自体が少人数制です

客席はそれこそ15席あるかないか

僕が座った最前列の席ともなれば

目の前1mの場所に楽器があるのです


なのでこんな間近でチェロやコントラバス

楽器自体は楽器屋さんで何度も見ましたが

「演奏されているところ」となると皆無で 

そんな初体験も相まって興奮しっぱなしです


こんなに贅沢なことってある?!


なぜガット弦?


バッハを主体とした『バロック音楽』

名前を聞いたことはありませんか?

17世紀から18世紀半ばにかけての音楽で

絶対王政の時代とほぼ同じと言われています


角谷さんはコントラバス奏者として

主にこのバロック音楽を演奏されます

演奏の際に現代のスチール弦を使うこと

当時の「音」を再現出来ていないと思い


「だったら俺が羊の腸から作ったる!」


一念発起しヨーロッパを転々としながら

その製法をとことん修行をされました

角谷さんがバロック音楽を演奏する際

当然ご自身が作られたガット弦なのです


今回は富田さんのチェロにもガット弦を使い

音の作り方から「完璧」に再現された音です



どんな音なのか?


いい音の定義はあってないようなもの

ただ「17世紀はこういう音だったのか」

スチール弦とガット弦の判別は難しい

僕の耳では正直聴き分けられないかも


ただ


「これがスチール弦ね」

「そしてこれがガット弦ね」


同時に聴き比べが出来るならば

恐らくその違いは分かると思います

あくまで僕の主観にはなるのですが

ガット弦の方が「洗練されてない音」です


そりゃあそうですよ

17世紀の製法で作られたガット弦

17世紀の弦で奏でるわけですから

古典的な音が繰り出されるのは自明の理


これは角谷さんもおっしゃってましたが

弦の製法としては「撚り合わせ」になので

弦の表面に当然ながら凹凸が出来ています

なので弓で弾くと「引っかかりやすい」とか


そしてその「引っかかり」の音も相まり

それが「人間の声」の再現とも表現され

実に個性豊かな「味のある音」が出ます

そこに音色の「良い」「悪い」の解釈はない


「17世紀はこういう音」です


良い悪いではなく「個人の嗜好」ですから

例えばクラシックギターのガット弦か

フォークギターのスチール弦かの比較で

「いい音」「そうでない音」の線引きは違う


生々しい音も届く


そう「生々しい」音です


まず「生」演奏だからこその音色

僕が座ったのが最前列というのもあり

演奏する際の弓で弦を「ひっかく」音

これが本当によく聴こえてきました


これは大きなコンサートホールや

ましてCDなんかでは全く聴こえません

特にCDに限っては「余計な音」ともなり

録音後の修正過程で消される音なのです


でもそれがすべて聴こえてくる


これがホンマに生々しかったし

そんな「音」を間近で「見られた」こと

その「生感」にめちゃくちゃ興奮したのです


あとですね


弦を押さえる左手(指)の音

フレットを押さえる時の「ヒタッ」

そのタッチ音までも聴こえてきたのです

これもCDなら余計な音となり修正対象です


でもすべて聴こえてくるのです


このあたりの通常なら「消える音」たち

すべて明瞭に耳に飛び込んでくるわけです

これはやはり生演奏ならではというよりも


「アイガットサロンならでは」


いくら形態が生演奏だとしても

コンサートホールくらいになれば

こういういわゆる「生々しい音」は

客席にはほとんど届きませんからね


届かないのもあるしかき消される

オーケストラなら他の楽器の音色

音圧が大きければなおさらのことです

でも「アイガットサロン」は違うのです


なんなら演奏者の「呼吸」も聞こえるほど

とにかくそういった「距離感」と「環境」

距離が近いからこその「音」と「生々しさ」

これを求める方は是非アイガットサロンへ


アイガットサロンの“ガット”


でね…


そもそもなんですが…


石田さんにやっと教えてもらったこと


「アイガットサロン」の「ガット」


ガット弦のことなんです!


ということはつまり


この「アイガットサロン」という場所は

ガット弦を使用した弦楽器のオンパレード

もらったチラシを見るとそんな催しもある

石田さんに聞くまでは全然知らなかったです


これは今年足繁く通う場所が出来たぞ

そう考えたら本当に興奮してきました

是非また番組でも折に触れ紹介します

今回のライブリポートは次回でやります


生々しく素晴らしい演奏を届けてくれた

富田牧子さんと角谷朋紀さんのおふたり

タイムスリップをさせてもらいました

異次元の味わいをありがとうございます


そしてこの機会を下さった石田一夫さん

このたびは本当にありがとうございました!


◆アイガットサロンの公式サイトはコチラ▶▶▶ 


◆角谷朋紀さんのウェブサイトはコチラ▶▶▶ 


◆富田牧子さんのウェブサイトはコチラ▶▶▶

今日も読んでくれてありがとう

じゃまた明日ね!