「無罪」に続いて「勝訴」。椎名林檎、待望の2枚目となるオリジナルアルバムは、これまた濃いんだ。前作デビューアルバムに続き、シングル「本能」「ギブス」「罪と罰」と立て続けにヒットを記録して迎える2枚目のアルバム。
もう、どこをどう切っても椎名林檎節全開。何はともあれ、ここからあの曲順、タイトルのシンメトリーが生まれています。さらに曲間がなく、とにかく物語がドンドンと展開してゆく様には天晴れですよ。シングルナンバー以外にも、聞き応えのある曲もたっぷり。
「浴室」の4つ打ちトラックや、パンキッシュな「アイデンティティ」、じっくりバラード「依存症」など、様々な顔を見せながら、音楽で殴ってくる最高の1枚。ますます刺々しくて、毒素が強くなり、まさしく林檎依存症になる1枚です。