布袋寅泰の「 GUITARHYTHM」シリーズ4作目。これまでのビートロックとギターの融合が、ここで実を結ぶ。
今作は、なんとイギリス・ロンドンでレコーディングされた渾身の一作。しかも、全曲作詞も布袋寅泰自身が手がけています。ただ、これまでのGUITARHYTHMシリーズとは一線を画すような作品にも思えるかな。
オーケストレーションを大胆に導入した冒頭のインストナンバーに驚かされ、そのほか人間らしさみたいなものが味わえる作品を揃えている。先行シングル「さらば青春の光」「SURRENDER」もアルバムではパワーアップした姿を聴かせてくれる。またこのアルバムリリース後に「薔薇と雨」がシングルカットされるなど、人間味溢れた楽曲を感じさせる。
もちろん、ドカドカとビートを放って、勢いを出している曲もあるけれども、やはり布袋寅泰自身の変化を感じさせるような作品かな。
アルバムジャケットは、あのDavid Bowieの名盤「ZIGGY STARDUST」のオマージュですね。そしてジャケットに映っている2人の布袋寅泰。並ぶ姿が「IV」になっているところにも注目。