Butterfly/末光篤
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とうとう、隠し玉の登場。いや、飛び道具かな。末光篤名義での初のシングルナンバーは、木村カエラに提供して、新たなウェディングソングとして確立した、大ヒット曲のセルフカバー。しかも、演奏がこれまた豪華。アヒトイナザワ、田渕久子、中尾憲太郎。そう、元ナンバガの3人だ。この末光篤との組み合わせが面白すぎる。
オリジナルの優しさがパワーアップして、男性視点のようなサウンドで力強く聞かせてくれます。所々、ちょっとオリジナルよりもひねりを加えて、趣向を凝らしたアレンジになったりも。間奏は、CHICAGOの「Saturday in the park」だよねぇ。
ジャケットの方は、グランドピアノを使って、見事な蝶を表現。
M-2「Mr. Stardust」
末光節炸裂のミディアムナンバー。歌謡曲テイストあるメロディに親近感があって、スーッと体に染み込んでくるね。ストリングスのダイナミックスさや、星空のロマンティックムードが出ています。ラスト前のコーラスや、音のつくりが、ちょっと「Astaire」入っていませんか?柏倉隆史、ミト、鈴木俊介というおなじみの面々で、息の合った演奏を聞かせてくれます。
M-3「YesとNoの間」
これまた、隠し玉というか、変化球というか。末光篤ならではのチョイスで聞かせてくれる、サンデーズのカバー。ということで、まずサンデーズって誰?ってところから始まるよね。
NHKの音楽番組内で結成されたプレアイドルみたいなグループで、田原俊彦や松田聖子も在籍していたという驚きのグループ。
でもって、もうアイドルソング全開な感じで、爽やかに聞かせてくれるナンバーです。やっぱり、この頃の曲は、詞と言葉が生き生きしていますよね。
で、今回の曲は、男女のヴォーカルで見事な掛け合いを披露。この時代だからこそ受ける新鮮さ。末光篤は、敢えてコーラスに徹している。でも、歌に参加している人たちの一体感は伝わってくるね。ボーン・クレインはレコーディングエンジニアとして、まさかこの曲を担当するとは思ってみなかったことでしょう。
とにかく完成度は高い曲です。こんな力強いアイドルナンバーはないね。