【幻】モーニン・ブルーズ 2024/10/12 | 澤田修ブログ

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ラジオDJ、ナレーター、音楽ライター、肉好き男、
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mb2024.10.12

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino / Elektra 8122 798434 0

 

N     急に寒くなると、感じ方も違いますね。わたしは昨晩ストーブを点けました。10月なのにね。家の中なのに毛糸の上着を着て、まるで真冬です。段々に寒くなってくるなら、体の準備も出来

ますが、急に来るとなるとなぁ。ま、加齢もありますが。

 先週の最後にお届けした一曲について、何の解説もありませんでした。表記も完全ではなく、申し訳ない。失礼致しました。

 お届けした「ブラザー、キャン・ユー・スペア・ア・ダイム」、唄っていたのはジェイムズ・クウェスキンこれは古い歌です。何しろ作者がゴメイと ハバーグですから。この歌が何かの閃きになったんじゃないか、とわたしが思っている歌があります。てっきりジェイムズ・クウェスキンがこの歌を唄っているものとばかりに思っていました。

  フェントン・ロビンスン、1967年の録音です。

  「サムバディ、ローン・ミー・ア・ダイム」。

 

M01.Somebody Loan Me A Dime()Fenton Robinson

-F.Robinsonn-   ヴィヴィド VSCD-004

 

 

N   「サムバディ、ローン・ミー・ア・ダイム」、フェントン・ロビンスンでした。

題名に相応しくブルーズで始まりました今朝のモーニン・ブルーズです。お次はこれです。

 

M02.Stop Breaking Down(3’26”)The Rolling Stones

-R.Jhonson-  Virgin / Rolling Stones. 7243- 8-39503-2

 

M03.Walking The Dog(3’09”)The Rolling Stones

-R.Thomas-  ポリドール /ロンドン  P25L 25031

 

N  「ただ吹いたり吸ったりしてるだけ」この番組の主題歌にもなっているポール・バタフィールドなどの名手に較べれば、全然上手くないマイケル・フィリップ・ジャガーの下手なハーモニカがやたらと冴えていた、傑作2枚組LP『メインストリートのならず者』からの「ストップ・ブレイキング・ダウン」でした。 

 このひと達はデビューした頃から歩いていましたね。その次にお送りしたのは1枚目のLPの最後に収められていた「ヲーキング・ザ・ドグ」でした。これはたぶん作者のルーファス・トーマスが考え出した踊りの形でしょうが、そもそも「ザ・ドグ(犬)」という踊りを知らないので頭に「ヲーキング」が付いてどうなるのか、よく分かりません。ルーファスのおとっつぁんはこういのがお得意で、「チキン(鶏)」や「ペンギン」などの他、挙句には「ロボット」までネタにしていました。こういう動物をネタにした踊りでわたしが実際に見たのは「ザ・ホース(馬)」くらいかな。これはね、ある伝説的なソウル音楽バーで、年上のお兄さんが「昔とった杵柄」的にその場で踊ってくれました。本当に競馬「馬」に乗って最後の100メートルを走り抜けるようで、実に迫力がありましたよ。

 さて、「ヲーク(歩く)」という合言葉で始まってしまった今朝のモーニン・ブルーズです。ブルーズには

「ヲーキン・テムポー」というのがありまして、実はこれ、とても難しいのです。前テーマ曲はジョンスンの、そのものズバリ、「ヲーキン・ブルーズ」です。語呂を合わせて「モーニン・ブルーズ」として使っていますがほんとうは「ヲーキン・ブルーズ」なんです。これがまた絶妙のテムポー感でして、「さあ起き上がって動き出すぞ」という思いにさせてくれるんですね。この事はオリヂナル、バタフィールドのカヴァにも言えます。バタフィールドの仕様の方が、電気楽器を使っているので、「現代を歩く」人的ですが、ジョンスンの原曲に込められたビートがバタフィールドたちを大いに刺激しています。

 「ヲーキン」には様々な深い意味があって、ブルーズにおける「ヲーキン」を紹介するだけでも、それこそ一冊の本になってしまうところですが、この「ヲーキン」というのは人間の「生きる」に等しい言葉ではないか、とさえわたしは考えています。ある人が「犬や猫をみてみろよ、死ぬまで歩いてるじゃないか」と言いました。全くその通りで御座います。人間も歩けなくなったらおしまいです。何も物理的に「歩く」事ではなくて、これは「世の中に興味を持つ」と同義語ではないでしょうか。ここのところ自身の体力低下や足首の捻挫などが重なって思うように歩いて表に出られない

身としてはそのように考えています。

 

M03.孤独の太陽(2’15”)ウォーカー・ブラザーズ

-Prieto, Pockriss, Vances- ユニバーサル / フォノグラム  PHCY-3043

 

N むつかしいお話はさて置きまして、音楽です。ビートルズ一色に塗り潰された60年代後期のこの国の音楽界でしたが、そこへ現れたのがウォーカー・ブラザーズでした。彼らはイギリスの兄弟3人という事でしたが、実は血縁関係はないアメリカ人の3人組でした。この時代は流行はすべてイギリスからでしたから、ロンドンからというのは必須条件だったのです。特に多くの楽曲でリードを取っていたスコット・エンゲルの人気は凄まじく、この国ではビートルズの人気筆頭ベイビー・フェイス、ポール・マカートニとファン投票で競り合った程です。ここに至るまでの苦節十年もあるのですが、とにかくイギリスの兄弟3人で日本の洋楽市場に登場しそれなりの成功を収めました。お菓子の不二家の宣伝担当が音楽好きだったらしくイギリスのポップ・グループを使って宣伝攻勢を仕掛けていた結果、わたしの部屋にもヲーカーズのポスターが貼ってありました。確かルック・チョコレイトのコマーシャルに出ていたんじゃなかったかな。

 今になって考えますと、彼らはそこ迄の芸能界のしきたりに逆らう事なくやって行けたひと達

で、ポールとの競り合いもその保守性にあったようです。音楽的にも然りで、グループ分裂後に最後のメムバ、ゲイリー・ヲーカー(本名ギャリー・リーズ)がアイ高野のカーナビーツと自主的な制作を始めましたが所詮は芸能界の中のお話でしかなかったようです。

 それはともかく「歩く」からの連想で浮かび上がったヲーカー・ブラザーズの音楽をお届けしましょう。毎回珍しい音楽を紹介しているモーニン・ブルーズです。今回は特に自信があります。2024年の今、ヲーカー・ブラザーズを聞けるのは絶対に此処しかありません。

 まずはバッハ作のイントロが印象的な「孤独の太陽」でした。1980年代だったかな、何かの家電製品のコマーシャルできっと貴方も耳にした事がある筈です。

 

M04.太陽はもう輝かない(3’03”)ウォーカー・ブラザーズ

-B. Crewe B.Gaudioユニバーサル / フォノグラム  PHCY-3043

 

M05.僕の船(2’53”)ウォーカー・ブラザーズ

-J.Brooks-   ユニバーサル / フォノグラム  PHCY-3043

 

N   このように芸能界のルールを守った正しい大衆音楽を世に出し続けたヲーカーズです。何しろスコットはポール・マカートニと張り合う可愛さを持っていますし、隣に立つジョンは190cmの背の高さを誇ります。ゲイリーはロジャーズのドラムセットです。しかも世界の流行りの発信場所ロンドンから来ているんです。白人に弱い日本人の心を見事に捉えたマーケティングが成功しました。裏方はお仕事がしっかり出来るひと達が固めています。中でもこの曲のイントロはこの国を完然に支配しましたね。クリス・ケナーやピケットよりもヲーカーズでした。この曲や次の「スタンド・バイ・ミー」には、極めて安全でカッコイイ、この頃の日本人が考える「黒っぽさ」があったようにわたしには感じられますが、如何でしょうか。

 

M06.ダンス天国(2’35”)ウォーカー・ブラザーズ

-C.Kenner-  ユニバーサル / フォノグラム  PHCY-3043

 

M07.スタンド・バイ・ミー(3’59”ウォーカー・ブラザーズ

-King, Leiber, stellar-   ユニバーサル / フォノグラム  PHCY-3043

 

N    極めて安全でカッコイイ、この頃の日本人が考える「黒っぽさ」は感じられましたか。彼らには音楽で世の中を引っくり返そう」といった考えはなく、「いい音楽をカッコ良く提供する側の人間でいたい」という気持ちが全ての動機だったようです。スコット・ヲーカーの名刺がわりのヒットは「行かないで」

ですからね。それが顕著なのが次の1曲です。

 

M08.涙でさようなら(3’13”)ウォーカー・ブラザーズ

-B.Bacharacch, H.David-   ユニバーサル / フォノグラム  PHCY-3043

 

N    これはジェリー・バトラーが唄っている「メイク・イト・イージー・オン・ヨー・セルフ」、バカラック作品のひとつで

す。90年代初頭にロン・バンクスがカヴァしてまして、それをわたしは何度も聞いておりました。ヲーカーズの本邦登場作品とは知らなかったなあ。しかし、これはあくまでも白人芸能界向けに造られたR&Bです。とても分かり易いし、誰もが憧れる適度な「甘さ」があります。ヲーカーズがカッコ良く提供したかったいい音楽」はこういう物ではなかったのかな、そんな気がします。ちなみにイギリス出身も兄弟説も吹き飛んだ後、190cmのジョン・ヲーカーは先頭を切ってソロ活動を始め、グレアム・ナッシュのいたホリーズの前座を勤めていたそうです。これも良く分かるお話です。最後は「音楽」に目覚めかけたギャリー・ヲーカーが組んだザ・レインの

 「スプーキー」をどうぞ。

 

M09.スプーキー(3’02”)ウォーカー・ブラザーズ

-Sharp, Middlebroocks, Bure, Cobb- ユニバーサル / フォノグラム  PHCY-3043

 

N   チューニング不良のギターのソロ、リフ弾きがちょっとね。「スプーキー」でした。

 

M10.Eastern Standard Time(4’43”)Courtney Pine

-D.Drumond, J.Mittoo, I.Brivetti, I.Knobbs, R.Arphonso, I.Sterling, J. Moore, T. Mccook, j.Haymes-  4th Broadway / Island 162-444 054-2

 

N 先週もお届けした「東海岸標準時刻」、コートニー・パインでした。

  英語では「時」を表す言葉として「タイム」という便利な言葉があります。「時刻」も「時間」も「タイム」で問題なしです。でも日本語の場合は「時刻」と「時刻」の間が「時間」です。この場合はぜったいに「時刻」ですよ。何でNHKまでが「日本時間」と言うのでしょう。これは気持ち悪いですね。わたしはいつも「日本時刻」と液晶画面に向かって言い直しています。

 では今の「イースタン・スタンダード・タイム」のコートニー・パインもお手本にしたであろう原仕様をスカタライツで

聞いてみましょう。

 

M11.Eastern Standard Time(311”)Skatalites

-D.Drumond, J.Mittoo, I.Brivetti, I.Knobbs, R.Arphonso, I.Sterling, J. Moore, T. Mccook, j.Haymes-

Trojan TRDDD019 

 

N  コートニー仕様に較べると大分のんびりした印象の「イースタン・スタンダード・タイム」、スカタライツでした。管楽器を思い浮かべると堂々としたダイナミックなフレイジングの代表として浮かぶのがこの「東海岸標準時刻」です。

 管楽器はかつては楽団の王様的な存在でした。どこのボールルームにもこういった楽団が居て、ハイトーンのトラムペット担当者などは相当にモテたのではないでしょうか。その後ビートが重要視されるようになって、今のようなリズム・セクションが演奏の中心になって来ましたが、やはり人間の吹き鳴らす管楽器の音は、シンセサイザとは違います。この後は風前の灯でもある、ホーン・セクションを聞いていきましょう。

           

M12.Philly Dog(2’56”)The Markeys

-R.Thomas- Atlantic. 7 90307-2

 

N   また「犬」です。これもルーファス・トーマスの作品。次はこのグループ、マーキィズのオリジナルヒットで「ラスト・ナイト」。1965年まだオーティスが生きていた頃のロスエインジェルズでの録音です。

 

M14.Last Night(2’52”)The Markeys

-Axton, Smith,  Newman, Moman, Caples-  Stax SCD8567-2

 

N  ホーン・セクションと言えばまず何を置いてもメムフィス・ホーンズです。ご存知の通りアメリカ南部の音楽都市

メムフィス、スタクス・レコーズで数々の名演を吹き込んだ管楽器隊。一説によるとブッカーT.のエムジーズにこの

メムフィス・ホーンズが加わるとマーキイズとなったと言われています。少なくともステージ上はその通りでして、マーキイズ名義のヒット曲もありました。今の「ラスト・ナイト」もそうでしたね。 

 

M15. Fa-Fa-fa-Fa-Fa(3’23”)Memphis Horns feat. Mavis Staples

 

N 今の「サド・ソング」は唄っていたのがメイヴィス・ステイプルズ。この迫力、流石ですね。収録アルバム

はちょっと珍しい『メムフィス・ホーンズ・ウィズ・スペシアル・ゲスツ』という物でアンドルー・ラーヴとウェイン・ジャクスンのふたりだけになってしまったメムフィス・ホーンズがスタクスの古い友人を集めて行ったセッションの記録です。

 「サド・ソング」メイヴィス・ステイプルズと

  アンドルー・ラーヴとウェイン・ジャクスンのふたりだけになってしまったメムフィス・ホーンズでした。

 

M16.Natural Woman(3’54”)

 

M17.Bring It On Home To Me~ You Send Me(3’57”)Rod Stewart

       

N   ロド・ステュアートの『スマイラー』から2曲お届けしました。

   まずメムフィス・ホーンズの管楽器が心に残る「ナチュラル・マン」。そして「悲しき叫び」と「ユー・センド・ミー」のメドリーでした。これにはちょっと面白い事があります。このアルバムはロドがマーキュリーで最後につくった物で、彼が好きな事をやらせて貰った感のある物です。ジャケットを開くと関係者および無関係者が揃った記念撮影写真がありますが、サクスフォーンとトラムペットだけが置いてあります。そして「メムフィス・ホーンズは仕事があって、この場に居られなかった」との記載。洒落てますね。こう言うやり方もあるのです。

 ではメムフィスならぬテキサス・ホーンズの最新アルバムから、

 「エヴリ・バディ、レッツ・ロール」ヴォーカルはキャロライン・ワンダーランドです。

 

M18.Everybody Let’s Roll(4’05”)The Texas Horns

-unknown-  BSMF 2787

 

M19.Pork Salad  Annie

-T.J.White-   BMSF-7595

 

M20.Rainy  Night In Georgia(4’49”) Tony Joe White  hca

-T.J.White-   BMSF-7595

 

TM  Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  最後の2曲は、トニー・ジョー・ホワイトの絶頂期の実況録音でご存知「ポーク・サラダ・アニー」そして「レイニー・ナイト・イン・ジョージア」、代表曲の二つでした。「ポーク・サラダ・アニー」をこんな風に演奏していたとは知らなかったな

 

  石破茂が大変そうだなあ。でもね嘘をついたんだ、国民にね。自民党は何も変わっちゃいない事の証明だ。と言って野党もおんなじだからな。あの泥鰌は今の体制で国政を担えると考えてんのかね。分かってんのか、あんた。

 

 

   今朝の特別付録の音声はここです。

   https://67.gigafile.nu/1018-bc71ad5b12622393acca4f709807d332d

   今朝のです。ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。

   使用音楽素材写真絵図は、ここです。

   https://70.gigafile.nu/1018-d7c032a4d1bf72ed66a7a4b0f58131513

 

   ダウンロード・パスワードは、同じくなしです。

   共に7日間の限定です。お急ぎ下さい。

 

  今朝も、ちょうど時間となりました。

  こちらは、https://ameblo.jp/djsawada よろしくお願い致します。

  どんなコメントでも受け付けています。どうぞご自由にご投稿下さい。

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  な方で構いません。聞いているだけのあなたも、是非どうぞ。

 

  「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。今朝も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサーだ。また来週ですね。

 

 

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