【幻】モーニン・ブルーズ 2023/12/08 | 澤田修ブログ

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mb20231209

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino / Elektra 8122 798434 0

 

N  町はようやくクリスマスになって来ましたね。アサー、ワツシイサヲです。今朝も「幻」を

 始めましょう。

  まずは訂正とお詫びからです。先週「船木一夫」と書いていました。これ、  

 正しくは「舟木一夫」でした。訂正いたします。昔からの聴取者から直接わ  

 たしのところに指摘がありました。失礼しました。この芸名は「左右対称だ

 と良い事が起こる」という言い伝えによる物だったと母親から聞いた覚えが

 あります。本当だったかな。「舟木一夫」ですよ。

  いつもワード・プロセッサで打つと漢字の違和感が残ります。そんなことよりも  

 漢字を全く書けなくなっている自分自身に毎回気づくのです。とにかく「舟 

 木一夫」でした。

 

M01.Cristmas Rappin'(8'14")Kurtis Blow    

-J.Moore, D.Miller, L.Smith, R.FordK, Walker-  Rhino R2 72852

 

N  今お届けしたカーティス・ブロウの「クリスマス・ラッピン」が売れ残りの12インチ・シンゴー

 盤でレコード屋に残されていたのを見た記憶があります。12月25日だったかな。

 日本国内では12月25日を過ぎると、あっという間にクリスマス関連の物がなくな

 ってしまいます。すぐにお正月が来ますからね。しかしハワイでもキングストンでも1

 月になってもクリスマスの飾り付けがまだありました。横田基地のNCOクラブにシャ

 イ・ライツを観に行った時も「メリー・クリスマス」なんて部屋の中に書かれてたなあ。

 あれは確か2月も近い1月だったと思います。

  さてカーティス・ブロウです。日本国内では「ブレイクス」でしたけれども、80年の 

 12月23日なんて喋ってたカーティスはこの「クリスマス・ラッピン」で世に出たんですよ

 ね。彼が監修者だったライノの『ザ・ヒストリ・オヴ・ラッフ』からお送りしました。

  2週間ほどの賞味期限しかないクリスマス・レコードですが、12月25日を過ぎても 

 別に鮮度や質が落ちるわけじゃない。あなたが好きだったならば、何年でも 

 持ちます。これがレコード、録音作品の良いところです。

 

M02.Sutch A Night(3'23")ア–ロン・ネヴィル

-L.Chase -   A&M 3145401272

 

N  こちらは、ネヴィル・ブラザーズの唄い手エアロン・ネヴィルの「サッチャ・ナイト」、もちろん 

 ザ・ドリフターズの「サッチャ・ナイト」を土台にクリスマス的な演出を加えたものです。多

 重録音技法を使っているせいか、いつもの唄い通した魅力は今ひとつですが、

 流石はエアロン・ネヴィルでしたね、カッコ良い仕上がりです。今朝も先週に引き続き

 クリスマス音楽をお届けしましょう。クリスマスのレコードを何も持っていない人も大いに

 お楽しみ下さい。

 ところで、今回クリスマス音楽を集めるに及んで初めて聞いたものも沢山ありま

 した。その中では「これもかあ」と知った音楽も沢山あります。そんな1曲 

 をお聞き下さって、ワツシの無知をお笑い下さい。

 

M03.山の上に告げよ(2'56")ピーター、ポール、アンド・マリー

-trd.-  ワーナー WPCR-14347

 

N  これは「山の上に告げよ」、ピーター、ポール、アンド・マリーの唄でした。彼らはこ

 ういった宗教的な歌を独特な合唱の形にして唄い、多くの支持を集めていま 

 した。誰も文句の付けられないところで勝負していたわけですね。わたしの

 の場合は、ボブ・ディランやピート・シーガーなどの歌は、ピーター、ポール、アンド・マリ

 ーで知ったのが多いですね。それは「家にあって健全だから、いつも聞けた」

 からです。今回お世話になりました廉価なコムピ盤にファースト・ミュージック社から出

 ていた『ブルー・クリスマス』というのがありまして、主に一筋縄では行かないクリスマ

 スの歌が集められています。その中にこの歌が入っていたのです。ゴスペルの名 

 門、ザ•スワン・シルバーストンズでどうぞ。

 

M04.山に登って告げよ(2'47")スワン・シルバーストン

-trd.-  First Music GPX 2575

 

N  ファースト・ミュージック社からの廉価なコムピ盤『ブルー・クリスマス』に収録されているザ・

 スワン・シルバーストンズの「山に登って告げよ」でした。

  それと、この曲にこんな言葉が載せられて、クリスマスの」歌になっているのは

 

 全く知らなかったなあ。

 

M05.グリーンスリーヴス(1'50")ジェフ・ベック

-trd.-   東芝 TOCP-53094

 

M06.この御子は誰なるぞ(みつかい歌いて)(4'15")マヘリア・ジャクス

-trd.-  First Music GPX 2575

 

N  マヘリア・ジャクスンと言えば、あの「聖しこの夜」が有名です。しかしコロムビア以前 

 の録音には「この子は誰なんだ」を残していました。いつ頃の録音だろう。

  そして、この人も唄っていました。これは彼がCBSに移ってからの吹き込

 みです。

 

M07.What Child Is This(4'58")Ray Charls

-Chatterton-  CBS   CK 40125

 

N  トラムペット(パツラ)は何とフレディ・ハバードが吹いていた「この子、何処の子」で

 した。B.S.&T.の2枚目のA面の最後に入っていたビリー・ホリデイの「ガッド・

 ブレス・ザ・チャイ ルド」にアレンヂがよく似ていたので、「人員が重なってるのかな」

 と思いましたが、関係なかったようです。

 

M08.ともに喜びすごせ(1'39")キャラバンズ     シャーリー・シーザー

-trd.-  First Music GPX 2575

 

N  アフリカ的な打楽器だけの伴奏が気持ち良いキャラバンズの「ともに喜びすごせ」で

 した。キャラバンズと言えばシャーリー・シーザーが組織したゴスペル・グループです。今の  

 声は明らかにシャーリー・シーザーでしたね。聞かせてくれてありがとうございます。

  そして、この歌です。

 

M09.ジョイ・トゥ・ザ・ワールド(2'58")ジュリー・アンドリュース

-trd.-  BVCM-351773

 

N  映画「ザ・サウンド・オヴ・ミュージック」の中で唄われたのかな、ジュリー・アンドリュ

 ースの「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」でした。この日本中を支配した名画をわたしは

 観ていないんですよ、テレビ放送でも。

 

M10.Cristmas In My Heart(4'14")Ray Charls

-Arr.R. Charles, B.McElhinley-  CBS   CK 40125

 

N  カーティス・ブロウで始まった今朝の「幻」は今週もクリスマスです。あなたのためにね。

 そうです、今朝は大御所のクリスマス集なのであります。あなたの「定番」出て

 来るかな・・・。

 

M11. Little Old Town Of Bethlehem(2'18")Bob Dylan     

-trd.-  Columbia  88697 57323 2

 

M12.マリアの御子の誕れ給いし日(4'26")ハリー・ベラフォンテ

-trd.-  BMG BVCM-35173

 

N  最後に「アーメン」と来ますが、あまり面白そうに唄ってませんで「ボブ・ディ

 ラン」という自身のブランド感だけで演っている感じの「リル・オールド・タウン・オヴ・  

 ベツレヘム」でした。何か事情でもあったのかな。彼は国を追われたユダヤ人です。 

 しかも途中でキリスト教に改宗してますから、ハマスとイズリアルの戦いは他人事ではな

 いでしょうが、この戦争に関してわたしの意見を述べますと、大体ハマスが、観 

 測を誤った。世界の金融を司って、軍備だって「核」を除いた世界一の力を

 誇示しているイズリアルとこの時期に争っちゃいけないよ、という処でしょうか。

 思い上がったか、ハマスの親玉。勿論奇襲に備えていなかったイズリアルの首相の怠

 慢は指摘されてしかるところでしょう。だって国の形がしっかりしていない

 上に、中東諸国とは現在も敵対している関係なのです。でもここでハマスに譲歩

 するわけには決して行きませんでしょう。

  「とにかく軍事行為を控えろ」と言う世論も高くなっています。「死者、負

 傷者は子供や女性などの抵抗が出来ない人たちばかりだ」と毎日報道されて

 います。でもね、戦争はいつだって弱い者を酷い目に遭わせる。見てごらん、 

 イズリアルやハマスの親玉は、いつも綺麗な格好をしている。すぐ側に血まみれの庶 

 民が横たわっているのに。これが戦争です。この事はわたし、父親からはっ

 きりと言われました。だからこそ戦争を始めてはいけないのです、以上。

  さてボブ・ディランに続けた、ハリー・ベラフォンテの「マリアの御子の誕れ給いし日」

 は彼の人間性がよく出ていました。正に「偽善の塊」でした。

  そしてクリスマスと言えば、これでしょう。

 

M13.ホワイト・クリスマス(2'35")フランク・シナトラ         

-I.Berlin- 東芝 TOCP-53389

 

N これは吹き込みが1954年の8月23日です。その頃にはもうこの歌が、定

 番化していたのかな。「ホワイト・クリスマス」、フランク・シナトラでした。そして同じ歌です。

  既に自分のパロディをしているルイ・アームストロングでどうぞ。

 

M14.ホワイト・クリスマス(2'37")ルイ・アームストロング

 -I.Berlin-  First Music GPX 2575

 

M15.プリティ・ペイパー(2'29")ウイリー・ネルソン

-trd.-  BMG BVCM-35173

 

N  ウイリー・ネルソンはこの時期の人です。サンタ・クロウズみたいですね。この人が大当た

 りしたのは下積み活動を続けてコロムビアに入ってからの事。その時の切っ掛け

 になったのが今の「プリティ・ペイパー」でした。元々はロイ・オービスンに提供した楽

 曲らしいですが、わたし、それは未聴。

  大御所たちの大曲が続きましたので、ちょっと器楽曲で息抜きです。

 

M16.そりすべり(2'50")ボストン・ポップス・オーケストラ

-trd.-  BMG BVCM-35173

 

N  「ボストン・ポップス・オーケストラというのは、堅実な演奏で知られるボストン交響楽団

 が庶民のイカれた音楽を演る時の名前だ」とクラシック音楽の評論家から聞いたこと

 があります。確かに今の「そりすべり」はわたしの大好きなザ・ヴェンチュアズと

 だいぶ違いますね。演奏者の身分は地方公務員なのかな。

  器楽曲をもうひとつ。「クリスマス・ブルース」

  ラムジー・ルイスです。

 

M17.クリスマス・ブルース(2'43")ラムゼイ・ルイス

-Lewis-  First Music GPX 2575

 

N  昔は「クリスマスのレコードを出せると一流歌手」と言われたらしい。この傾向は特  

  に日本で強かったようです。絶頂期にはあの加山雄三も「僕のクリスマス」とかい 

 うのを出してましたね。わたしも持っています、何処かにある筈。日曜日の 

 夜の「わたしのトップ・テン」という番組では、クリスマスのレコードばかりをを集めて 

 いる女の人にご登場を願った事もありましたね。その時について来たのが湯

 浅学でした。

  わたしは職業上の強い思いもあって、これまでクリスマスのレコードはずっと沢山

 買い続けて来ました。放送局の所蔵版には限りがあるし上、新しい感覚のクリス

 マスは皆目なし。健全な物ばかりです。ここで珍しい盤を持ち込んで差を付け 

 なきゃ、と必死でしたからね。でもよく考てみると、そもそもノヴェルティの極み

 と呼ばれて、年末以外には見向きもされないこれらのクリスマスのレコードが、大好

 きだったようです。

  その慣れは今も続いていまして、レコード屋の店頭でクリスマスとあると、すぐに

 手が伸びます。ここからはそんな癖で買い込んだ物からどうぞ、

 

M18.Having A Christmas Party(4'36") Teddy Pendergrass

-unknown-  BMG 75517458802

 

M19.This Christmas(4'16")J.Blackfoot

-Banks, Snell-  Basix Music BAS 9327

 

N  劇的な交通事故で声はおろか体の自由を失ってしまったテディペン。毎年この 

 レコードを聞く度にわたしは感動します。今年は敢えてダンス物にしました。それ  

 だけです。何も言いません。ブラックフットは非常に宜しかった。あなたにも良か

 ったでしょう。

  先ほどの「クリスマスのレコードを出せると一流歌手」に倣えば、これでこの人も

 大御所かな。わたしの持っているクリスマス・アルバムで最も新しい部類、それでも

 マルピ−が2019年、そんな1枚の表題曲です。

  「ムーンライト、ミストレトゥ、アンド・ユウ」、ケブ・モでどうぞ。

 

M20.Moonlight, Mistletoe And You(3'29")Keb Mo

-K.Moore, A.Ollendoff-  Concord 0088807218065

 

N  番組冒頭では「2週間ほどの賞味期限しかないクリスマス・アルバム」と申しました

 が、CD時代には面白いコムピ盤がたくさん出されたので、まだ間に合いますか 

 ら、レコード屋へどうぞ。ただし、こういうのはほとんど季節物のビンクロ以外は 

 初版で廃盤になってしまいますから、中古レコード屋です。もうCDの時代じゃ

 なくなってるのかも知れない。そうなると新しい時代に対応を迫られる。嫌 

 だなあ。こうやって時代は変わっていくんですね。

 

M22.時代は変わる(3'15")ピーター、ポール、アンド・マリー

-B.Dylan- Rhino 73161

 

N  あんまりやる気の感じられなかったクリスマス・アルバムのボブ・ディランに敬意を評

 して「時代は変わる」をピーター、ポール、アンド・マリーでお届けしました。

 

M23.ブルー・クリスマス(2'00")ザ・プラターズ

  First Music GPX 2575

 

M24.聖しこの夜(2'01")チェット・アトキンス

-trd.-  BMG BVCM-35173

 

TM  Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  終わりにはプラターズの、リードがトニー・ウィリアムズではない「ブルー・クリスマス」、そし

 てチェット・アトキンズで「聖しこの夜」でした。

  如何でしたでしょうか、今朝はビンクロもパットも居ない大御所たちのクリスマスを

 お届けしました。わたしとしてはレイ・チャールズの2曲目がとても良かった。

 これは、心に沁みた。その他にも初めて聞く物ばかりだったではないでしょ 

 うか、皆さん。

  子供の頃には「こういうクリスマスの音楽をゆっくりと楽しめる年末の1日を」

 と夢見ていましたが、世の中そんなに甘くはなかったですね。

 

   今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

   https://77.gigafile.nu/1215-c8d07b703338c4ed2769e97cd37b3a428

   ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。

   使用音楽素材図絵は、ここです。

   https://77.gigafile.nu/1215-bd5d9c0393c6b9e9327c098447d8758de

   ダウンロード・パスワードは、同じく「なし」。

   今週は共にこれまで通り7日間の限定です。

 

  今朝も、ちょうど時間となりました。

  こちらは、https://ameblo.jp/djsawada よろしくお願い致します。

  どんなコメントでも受け付けています。どうぞご自由にご投稿下さい。

  エックスのhttps://twitter.com/hashtag/blues761?f=live も便利です。お好き

  な方でどうぞ。聞いているだけのあなたも、是非どうぞ。

 

  「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。今朝も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。寒いんだか暖かいんだか、

  分からない日が続きます。お体に気をつけて、2023年もあと少しだ。

 

 

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